【文化紹介】冬限定のお楽しみチーズMont d'or でフォンデュ
パリはすっかり冬の装いです。
フランスには300種類ものチーズがあると言われるほど、チーズは国民食。
ある政治家は一年の日の数ほど(365)チーズの種類がある国をひとつにまとめあげることなどできるものかと嘆いたとか。
ベジタリアンでもチーズを除く、としている人がほとんどです。
それだけフランスにおいてチーズは生活必需品。
数あるチーズのなかでも人気な、この時期だけのとっておき、ご褒美チーズがあるのです。
その名もMont d'or モンドール。
コンテチーズと同様にスイス国境付近のジュラ地方のチーズで、作られるのは8月15日から3月15日。出荷されるのは9月から3月ごろまでです。傷みやすいので暑い時期には流通しません。
生チーズですので、お土産で日本への持ち帰りもできません。
冬のフランスでしか味わえないモンドール。チーズ屋さん直伝のおいしい食べ方をご紹介します。
用意するのはモンドールチーズと、いくつかのじゃがいも。
じゃがいもは茹でるか蒸して、180度から200度に温めたオーブンにモンドールチーズを丸ごと25分入れておくだけ。とってもシンプル!
とろんとろんになったチーズとじゃがいもを一緒に食べます。上からかけてもフォンデュしても。
さらにおいしくいただくためにちょこっとアレンジ。
白ワインを焼く前にちょこっと10ccほど入れ、ニンニクをひとかけいれるると風味がグッと増しておすすめです。
簡単なのに特別感たっぷりで私はこのチーズフォンデュが大好きです。
モンドールに合うワインは、Fendant du Valais (Suisse) スイスのフォンダンデュバレ 、Chablis シャブリ、Pouilly fumé blanc ポワリーフュメの白、Sancerre blanc サンセールの白、Apremont アプフモンなど、寒い地方の白ワインです。
表面は白カビなので、気になる人は食べなくても大丈夫。概ね綺麗なことが多いので、私はそのまま食べてしまいます。
チーズ屋さんに行くと500gサイズと1kgがあることが多いです。小さいもので12ユーロ前後。スーパーだと6ユーロほどで購入できます。
とろっとろのモンドール、これを食べると冬が来たのを感じます。
寒い時期にご旅行される方、Mont d'orにがあったらぜひお試しください。
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パリの町について質問がある方はご遠慮なくコメントください。できるだけ早くお調べしてお返事差し上げます。
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筆者
フランス特派員
HIROMI
2018年より在仏。フランスにて妊娠、出産を経て現在子育て中。
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