せっかくパリに来たのだから!一度は行ってみたいパリの厳選レストラン5選

公開日 : 2022年12月07日
最終更新 :

世界から料理の才能が集まる美食の町パリで、レストランを考えない旅行はパリの魅力の半分を失ったようなものです。ただ、いいレストランはどうしても予算が高くなりがち。そこで比較的行きやすい価格帯のフレンチを中心に、ミシュランガイドの星付きレストランから手頃なビストロまでパリ市内の5つのお店を選んでみました。

カルチェラタンのミシュラン1つ星「バイエタ」

ノートルダム大聖堂から近い立地にある
ノートルダム大聖堂から近い立地にある

フランス最年少でミシュランの星を獲得した女性のシェフ、ジュリア・セデフジャン氏のレストランです。同氏の出身地である南仏ニースの地中海料理をベースとしたクリエーションが出されます。

セデフジャン氏は、このバイエタで星を獲得する以前にも、21歳のときに7区のレ・ファーブル・ド・ラ・フォンテーヌ(現在は閉店)でシェフを務めていたときに史上最年少でミシュランの1つ星を獲得しています。

平日のランチは前菜、メインディッシュ(肉もしくは魚)、デザートの3皿で€55のお得なコースメニューの設定があります。そこに各皿に合わせたワインを€35でペアリング可能です。

タイのタルタルとニース風ラタトゥイユおよびズッキーニの揚げ物(左)と
豚胸肉とカキ、洋梨のカネロニ(右)
タイのタルタルとニース風ラタトゥイユおよびズッキーニの揚げ物(左)と
豚胸肉とカキ、洋梨のカネロニ(右)

ディナーは4品か7品のコースから。前菜、魚料理、肉料理、デザートで€85。各皿にはワインを€50で合わせられます。星付きだけあって、料理の質、サービスともに高く、フランスのガストロノミー(美食)文化に触れてみたい人にはちょうどいいお店です。これからのパリの料理界を牽引していくであろう新しい才能をぜひ体験してみてください。

Baieta(バイエタ)
住所
5 Rue de Pontoise 75005

カンボジア出身の星付きシェフが営む「HUGO & CO」

パリ市内5区のカルチェラタンにあり観光スポットとも組み合わせやすい
パリ市内5区のカルチェラタンにあり観光スポットとも組み合わせやすい

パリ市内7区にあるミシュラン1つ星レストラン「TOMY & CO」でミシュラン1つ星を獲得したカンボジア出身のシェフ、トミー・グセ氏が手がけたセカンド店が「HUGO & CO」。グセ氏はパリにある老舗高級レストラン「タイユヴァン」などで修業をして自らのお店をオープン。話題のシェフのひとりとなりました。

昼も夜も、前菜、メイン、デザートの3皿で€42です。料理、サービスともにそつなくこなし満足度も高いお店です。

夜のコースにてメインで出たヘダイ
夜のコースにてメインで出たヘダイ

「HUGO & CO」で料理との相性がよさそうだなと感じたら、7区にある星付きの「TOMY & CO」もあらためて訪れてみてもいいですね。

HUGO & CO(ユーゴ&コー)
住所
48 Rue Monge 75005
TOMY & CO(トミー&コー)
住所
22 Rue Surcouf 75007
Taillevent(タイユヴァン)
住所
15 Rue Lamennais 75008

全方位で満足度が高い「ルレ・クリスティーヌ」

同名のホテルが営むレストラン
同名のホテルが営むレストラン

パリ市内6区サン・ジェルマン・デ・プレ地区にあるレストラン。このあたりは美術品を扱うギャラリーも多く、また高級住宅街でもありライフスタイルにこだわる人たちが集まる地区です。地区の雰囲気も、高級感と落ち着きのなかににぎわいが重なっています。

ルレ・クリスティーヌは「味」「雰囲気」「立地」のバランスが整ったレストラン。値段は手頃だけれど場所がパリの外れにあったり、雰囲気はよくても値段が高かったりといったレストランがよくあるなか、ル・クリスティーヌはそれらをすべて高いレベルで備えています。

前菜で出たポーチドエッグ
前菜で出たポーチドエッグ

値段は、昼が前菜、メイン、デザートの3皿セットで€39、夜はシェフのおまかせコースが€69で、そこに€39を加えれば、シェフソムリエが料理とペアリングするワインをそれぞれの食事に合わせてくれます。贅沢ランチから特別な日のディナーまで使い勝手のよいお店です。

Le Christine(ルレ・クリスティーヌ)
住所
1 Rue Christine 75006

パリのビジネスマンの味方「ル・ノン・メシャップ」

地下鉄3番線ブルス駅から徒歩すぐ
地下鉄3番線ブルス駅から徒歩すぐ

ル・ノン・メシャップはパリのビジネスマンが通うレストラン。同店があるパリ市内2区の旧証券取引所の周囲は銀行や高級ファッションブランドのオフィスが立ち並んでおり、週末よりは平日に活気がある地域です。それらに勤める人のビジネスランチを満たしているのが同店です。

ル・ノン・メシャップの魅力は、なんといってもその価格設定。パリのレストランで、ランチに前菜、メイン、デザートの3皿を注文して€35前後の価格帯であれば「手頃」な部類に入りますが、同店の場合は3皿で€25。しかも場所もパリの中心部です。加えて味も満足度が高く、お店の努力に頭が下がるばかりです。夜は3皿をア・ラ・カルトで約€50の予算感となります。

ランチのコースで選んだカモのコンフィ
ランチのコースで選んだカモのコンフィ

ただ、ビジネス街にあるため営業は平日のみ。土・日曜の週末は閉まっています。百貨店のギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマンや、シャルル・ド・ゴール空港とパリ市内を結ぶバスが発着するオペラ地区からも比較的近いので、観光コースにも組み込みやすい立地です。

Le Nom M'échappe(ル・ノン・メシャップ)
住所
28 Rue Notre Dame des Victoires 75002

コストパフォーマンスがいい「ビストロ・アンスティンクト」

白が印象的な外観
白が印象的な外観

パリ市内3区にあるアンファン・ルージュ市場近くにあるビストロです。白を基調にした店内はカジュアルな雰囲気。同店のよさは「安さ」と「おいしさ」が両立されているところ。ランチは前菜、メイン、デザートをア・ラ・カルトで頼んで合計€30台。ディナーは約€60です。

前菜のウフ(卵)・マヨネーズ
前菜のウフ(卵)・マヨネーズ

店内のサービスも気持ちがよく、今風のビストロ料理を体験するには絶好のお店です。立地も北マレにあるため、マレ地区でのショッピングや観光に同店を組み込みやすいです。アンファン・ルージュの市場と合わせて訪れてもいいですね。

Bistrot Instinct(ビストロ・アンスティンクト)
住所
19 Rue de Picardie 75003

※本文中の価格はすべて2022年8月現在の情報です

監修:地球の歩き方

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

【記載内容について】

「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。

掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。

本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。

※情報修正・更新依頼はこちら

【リンク先の情報について】

「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。

リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。

ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。

弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。