【通りの名前にまつわる話】リスボンの詩人 Luís Vaz de Camões
Bonjour こんにちは!
パリではよく、人の名前のついた地名を見つけることができます。多くは著名なフランス人。作家、哲学者、政治家など...前日なくなったシラク大統領も、すでに提案された場所があるそうです。
さてそのひとつ、詩人の名前のついたパリで一番美しいといわれる、そして一番小さな通りを紹介します。
▲16区トロカデロ広場近くにあるカモンイスの階段 l'avenue de Camoëns
アベニューとついているものの、たった115メートルしかない、パリで一番短い通りです。1987年にパリ・オペラ座の大階段を模して設計されたためとても優雅な雰囲気です。
この彫像は16世紀のポルトガルの詩人。いくつものが戦いを経て、祖国を讃える古代の叙事詩に憧れて、詩人になりました。
右目は、ウインクではなく、戦いで失われたそうです。
リスボンを訪れた際、偶然彼の彫像を発見しました。
本名、Luís Vaz de Camõesという名前で、カモンイスと読みます。フランス語の綴りはCamoëns。
16世紀のポルトガルで最も有名な詩人です。かつてはお札に印刷されていたこともあります。
もともと軍人だったため、リスボンにある彼の銅像も勇ましい姿をしています。
▲リスボン中心のカモンイス広場と像。パリのと違いとても大きな広場です。
彼はユーラシア大陸の最西端にあたるロカ岬を詩にしていることでも有名です。
▲カモンイスの詩が刻まれた石碑と灯台
「Onde a terra acaba e o mar começa
-ここは地の果て、海の始まる場所」
と書かれています。とてもロマンチックですね。
カモンイスの銅像のあるここは、パリで一番美しい通りともいわれておりリスボンいる、銃を下げた勇ましい彫像とは雰囲気がまた違うのが面白いですね。パリのカモインスは詩人の面が捉えられているように思います。
振り返るとエッフェル塔が見える絶景ポイント。カモンイスがエッフェル塔を見たらどんな詩をよむのでしょうか。
トロカデロ広場にいらっしゃる際はこちらからもエッフェル塔を眺めてみてくださいね!
それではまた、à bientôt!
筆者
フランス特派員
HIROMI
2018年より在仏。フランスにて妊娠、出産を経て現在子育て中。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。