二年坂から三年坂、そして全山紅葉の「清水寺」へ
2021年11月23日の東山風景。
写真は、高台寺から見える八坂の塔と後方の京都タワー。
この日、二年坂から三年坂を経て清水寺へと向かいました。
《二年坂(二寧坂)から三年坂(産寧坂)へ》
この日の東山界隈はすごい混雑でした。
インバウンドは(Inbound)外国人が訪れる旅行のことを指しますが、今の京都の観光地には、外国の方はほとんどおらず、国内旅行の方々がたくさん来られています。
石段の坂道も大混雑でした。
二年坂(二寧坂)三年坂(産寧坂)は、古くから清水寺の参道の一部として栄えてきました。
坂道の両側には、京都らしい和風の建物が並び、その多くがみやげ物屋さんです。
《二年坂(二寧坂)・三年坂(産寧坂)の由来》
二年坂から三年坂へと進んできました。
戦国時代の武将・豊臣秀吉の妻、「ねね」の菩提寺(お墓があるお寺)は高台寺ですが、当時近くに住居を構えていた「ねね」は、無事に元気な子供が生まれることを願って、この坂を上がり清水寺にお参りしていました。そのことから、安産を願う文字を当てはめて「産寧坂(さんねんざか)」と呼ばれるようになり、その下の坂を「二年坂(二寧坂)」と呼ぶようになったと伝えられています。
三年坂の中ほどには、明保野亭が見えます。
ここは、竜馬御膳が人気です。
明保野亭は、幕末の時代、志士達の会合の場でもあったそうです。
坂本竜馬ゆかりの所としても有名で、司馬遼太郎の小説『竜馬がゆく』にも登場しています。
《見頃を迎えた清水寺の紅葉》
混雑の流れのままに、三年坂から清水寺へと入りました。
清水寺は、東山・音羽山の中腹に広がる13万平方メートルの境内に、国宝、重要文化財を含む15の伽藍が建ち並んでいます。
大混雑していた人の流れでしたが、広い清水寺の境内に入るとそれほど気にならなくなりました。
清水寺の始まりは宝亀9(778)年。奈良時代の末で、山号は音羽山。
宗派は北法相宗です。
現在の建物のほとんどは江戸初期の再建であり、平成6(1994)年には
ユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」に登録されています。
清水寺の朝は早くて、朝6時からお参りができますよ。
清水寺は、平安京が生まれる以前からの長い歴史をもつ寺院。
寺院北に広がるのは紅葉谷。清水の舞台からは全山紅葉景色が広がっています。
清水寺の境内は広くて一周回るのに約1時間くらいかかります。
遠くに見える塔は子安の塔。
見頃を迎えた清水寺の紅葉。
11月の今は、11月30日までライトアップ&夜間特別拝観も行われています。
【清水寺】
・住所: 〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目294
・参拝料: 大人・大学生・高校生 400円、小学生・中学生 200円
・参拝時間: 6:00~18:00
●ライトアップ&夜間特別拝観
・期間: 11月18日(木)~11月30日(火)
・参拝時間: 17:30~21:00(受付終了)
・参拝料: 大人・大学生・高校生 400円、小学生・中学生 200円
・アクセス: 京阪電車祇園四条駅・徒歩約20分/阪急電車河原町駅下車・徒歩約20分/市バス清水道・五条坂から徒歩約10分
筆者
京都特派員
Akio
京都は平安京の頃から、今に至るまで様々な歴史が残っている町。歴史と季節を訪ねながら京都特派員ブログを、綴って行ければと思います。
【記載内容について】
「地球の歩き方」ホームページに掲載されている情報は、ご利用の際の状況に適しているか、すべて利用者ご自身の責任で判断していただいたうえでご活用ください。
掲載情報は、できるだけ最新で正確なものを掲載するように努めています。しかし、取材後・掲載後に現地の規則や手続きなど各種情報が変更されることがあります。また解釈に見解の相違が生じることもあります。
本ホームページを利用して生じた損失や不都合などについて、弊社は一切責任を負わないものとします。
※情報修正・更新依頼はこちら
【リンク先の情報について】
「地球の歩き方」ホームページから他のウェブサイトなどへリンクをしている場合があります。
リンク先のコンテンツ情報は弊社が運営管理しているものではありません。
ご利用の際は、すべて利用者ご自身の責任で判断したうえでご活用ください。
弊社では情報の信頼性、その利用によって生じた損失や不都合などについて、一切責任を負わないものとします。