女子のひとり旅でも安心!はじめてのフランス・パリのおすすめルートと注意点
ひとり旅は気楽ですが、女性ひとりだと治安面で不安に思うこともあるかもしれません。そこで女子のひとり旅でも安心なルートと注意点をまとめました。早朝に到着するフライトでパリに来たと仮定して、2泊3日でスケジュールを組んでみました。
体内の時差をフランスに合わせつつパリを知る1日目
パリ初日は体内の時差を調整するために、なるべく屋外散策を多めに入れてみましょう。空港からパリ市内に着いたら、まずホテルに荷物を預けて外へ。カフェで朝食を取りながらパリの空気に慣れてみます。道ゆく人を眺めていると、なんとなくパリの人々のペースや、行動がわかってきます。
カフェで町を眺めながら朝食を取ったら、いよいよパリの屋外スポットの攻略を開始します。まずはパリ観光の定番であるエッフェル塔、シャンゼリゼ大通り、凱旋門、ノートルダム大聖堂、モンマルトルの丘から、興味のある場所をいくつか選んで訪れてみましょう。定番スポットは定番だけに観光客狙いのスリと出くわしやすい場所でもあります。パリ観光は、可能であれば自分の体力の8割くらいに抑えていくのがコツ。疲れがたまると注意力が散漫になり、犯罪にも遭いやすいです。
さて、ひととおり行きたいスポットを巡ったらホテルへチェックイン。早めの夕食へ出かけます。フランスと日本は時差が8時間(夏時間は7時間)あり、フランスの夕方は日本時間の深夜です。体は睡眠を欲しているはず。レストランはどこもだいたい19時過ぎから開店するところが多いですが、早めに開いているお店でディナーを済ませるのはいかがでしょうか。この日は早めに寝て、次の日に備えましょう!
人気スポットは早朝から訪れて2日目に攻略
2日目の朝は、体内の時差がまだ日本のままになっているということと、前日早めに就寝したこともあって、おそらくいつもより朝早く目覚めてしまう人も多いのではないでしょうか。早起きしたら、その時間を有効活用。朝いちばんでルーヴル美術館へ行ってみます。開館前でまだそこまで人が多くないルーヴル美術館周辺は、空気も気持ちいいです。
ルーヴル美術館での観光が終わったら、ランチはカフェのテラスをチョイス。陽の光を浴びて体内時計を整えます。午後は、まだ体力に余裕があるならオルセー美術館やオランジュリー美術館などを加えてもいいかもしれません。もしくは、座りながら楽しめるセーヌ川のクルーズを入れてもいいですね。ランチ付きクルーズにしても素敵です。
夕方近くになったら、町なかの商店街やスーパーでお総菜を物色。レストランでの食事もいいですが、デリを並べて部屋での夕食も周囲を気にせず気楽で楽しいです。眠くなったらベッドへ。この日もお疲れさまでした!
残りのスポットとショッピングを楽しむ3日目
3日目は、初日に時間がなくて見逃したパリ市内のスポットや、まだ訪れていない美術館を巡ったり、土産物探しに百貨店の食品館でショッピングをしたり、市内の雑貨店などを訪れてもいいですね。3日目になってくると、初日は浮ついていた気持ちも落ち着いてきて、さらにパリの様子が見えてくるはずです。いろいろ知識が増えてきて、買いたい土産物も明確になってきます。
百貨店の食品館ならギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマンのグルメ館が品揃えも豊富で便利です。百貨店のオリジナルグッズでほかの人と差別化したいなら、サマリテーヌのオフィシャルショップ、ブティック・ド・ルルでグッズを探すのもひとつのアイデアです。
なお、いろいろなショッピングバッグを抱えていると遠目からでも観光客とわかってしまい犯罪者のターゲットになりやすいので、ショッピングの際には、高価に見えないエコバッグなどがあるといいかもしれません。スーパーのモノプリで売っているエコバッグ(€1.5または€2)を自分用に買って、それを使うのも手です。百貨店などで買ったものはすべてエコバッグに詰め替えて、現地に溶け込みましょう。
パリで遭遇しやすい犯罪と防ぎ方
実際にパリではどのような犯罪に遭いやすいのでしょうか。スリなどの被害は男女共通ですが、小柄であるアジア人女性は、犯罪者からなめられることも、しばしばあります。毅然とした態度を取る一方で、身の危険を少しでも感じたら、常に逃げられるように体勢を整えておきましょう。そばにいるフランス人に助けを求めることもひとつの手ですが、とにかく犯罪者から逃げること!
また犯罪に遭う可能性が低くなるように行動することも大切です。例えば、夜の地下鉄やRERで、誰も乗っていない車両は避ける、どこか様子がおかしいなと感じる人が同じ車両にいたら、次の駅で車両を変えることなども大事です。道沿いに商用のようなワゴンが停まっているときは、歩く位置を反対側の歩道に変えてもいいかもしれません。通りかかった瞬間に車内に引き込まれることもあります。
見ず知らずの人と知り合いになることも旅の醍醐味ではあるのですが、知らない人から飲食物をもらうこと、今自分が食べている飲食物から目を離すことも避けたいです。飲み物などに睡眠薬を盛られる可能性もあります。
治安について考えればキリがないですが、日本で暮らしているときより、数段高く犯罪への意識を持っていれば、防げることは多いです。気をつけつつも、存分にパリを楽しみたいですね!
監修:地球の歩き方
筆者
フランス特派員
守隨 亨延
パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。
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