バーン・チアン
Ban Chiang
東南アジア最古の文明跡かと騒がれた世界遺産
バーン・チアン(バンチェン)は、1992年に世界文化遺産に登録された、ウドーン・ターニーの東約45kmにある先史時代の墳墓遺跡。1966年6月、人類学を研究するためこの村を訪れたハーバード大学の学生ステファン・ヤングStephen Youngが、転んだはずみに土器が地表に顔を出しているのを発見。
タイ芸術局とペンシルヴァニア大学の共同で2度にわたり大規模な発掘作業が行われた。発掘当初は7000〜6000年前の遺跡と判断され、世界最古の農耕文明かと騒がれた。最近の研究では紀元前3000〜2000年頃のものだろうと推定されているが、確かなことはまだ不明だ。この遺跡の特徴は、埋葬された人骨とともに大量に出土した素焼きの土器。独特の彩色と文様が施されたこの土器はバーン・チアンだけのオリジナルで、今やウドーン・ターニーのシンボルにもなっている。初期型の土器は幾何学的な直線基調の装飾が彫り込まれた厚みのある黒いもので、それが後期は土質が変わって肉厚が薄くなり、下地はクリーム色となって表面に赤い大きな渦巻き模様を描いたものへと変化した。
出土品は村の中にあるバーン・チアン国立博物館Ban Chiang National Museumに展示されている。館内にはバーン・チアンで出土した土器や発掘の様子を再現したジオラマだけでなく、タイ各地の遺跡から出土した土器や鉄器なども展示されている。発掘現場は、博物館から歩いて10分ほどのワット・ポー・シー・ナイWat Po Si Nai境内にあり、大きな東屋風の屋根に覆われている。
基本情報
- 行き方
- 長距離バスターミナル17番乗り場からサコーン・ナコーン方面行きのバス(6:00〜17:20の間30〜40分おき)に乗り、バーン・チアンへのバス停(三差路)で降ろしてもらう(所要約1時間、2等50B)。そこから待機しているサームローかモーターサイに乗り換えて15分(約6km)でバーン・チアン国立博物館に着く。帰りのために待っていてもらうと安心。往復150〜200B。戻りの最終バスは18:00頃。
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