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トルコでイスラム神秘主義に触れる旅。無形文化遺産の「セマー」を見に行こう
2024.4.9
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トルコの観光都市といえばイスタンブールやカッパドキアなどが有名ですが、今回はまだあまりその魅力が知られていないふたつの都市について、魅力やおすすめの渡航時期を紹介します。
今から紹介する注目のふたつの都市は高速鉄道でつながっており、片道約2時間なので周遊も可能です。乗車券代は片道約1000円~1500円とリーズナブル! 現地の鉄道に乗ってみたいという方にもおすすめです。
トルコへの旅行を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
まず紹介するのはトルコの首都アンカラ。初代大統領ケマル・アタテュルクが、1923年の建国と同時に首都と定めました。アンカラという名前は「アンキュラ(谷底)」という言葉に由来しており、昔から地下水が豊富だったといわれています。
この土地の魅力は、首都近郊として発展してきた近代的な街並みはもちろん、新石器時代から人が住んできた歴史を感じられること。近くには長い人類史のなかで最初にビールとパンが作られた、人類最古の集落であるチャタルホユックや、製鉄に関する世界最古級の遺物が発掘されたカマン・カレホユックなどの遺跡・遺産があり、人類の歩んできた軌跡を辿る特別な旅にすることができます。
鉄板の観光スポットはアタテュルクが眠るアヌトゥカビル(アタテュルク廟)、アンカラ市街が一望できるアンカラ城など。アンカラはトルコ近代化を象徴するモダンな街なので、街歩きをするだけでも楽しめます。旧市街やアンカラ城のまわりにはおみやげ屋や雰囲気のいいカフェやレストランが並んでいるので、おみやげ探しをしたり、歩き疲れたらカフェでのんびりしたりして1日過ごすのがよいでしょう。
もうひとつ紹介したい都市はコンヤ。日本人にとってはあまり耳なじみがないかもしれませんが、11世紀にルーム・セルジューク朝の都となった歴史ある町です。イスラム神秘主義の一派、メヴレヴィー教団の発祥地としても広く知られ、国内からも人々が見学に訪れます。
コンヤの魅力は、郷土料理が数多くありこの土地独特のグルメを味わえること、そしてユネスコ無形文化遺産に登録されているメヴレヴィー教団の旋舞儀式「セマー」が見られること!
郷土料理は、コンヤ市内の多くのレストランが提供しているのでメニューにあったら試してみてください。数多くの名物がありますが、羊肉とヨーグルトを染み込ませたパンの組み合わせが絶妙なティリト、薄いピザのような生地に羊肉がのったエトリ・エキメッキ、仔羊の肉をコンフィのように低温の油でじっくり調理したフルン・ケバブなどが特におすすめ。
メヴレヴィー教団の儀式セマーは、コンヤに来たら絶対に見ておきたいもののひとつ。こちらの儀式は通年開催されていますが、本来はメヴレヴィー教団の創始者、メヴラーナの命日(12月17日)を祝う儀式なので、見に行くなら12月8日~17日の間がよいでしょう。この期間は「メヴラーナ週間」として特に盛大に開催されます。
セマーについては、以下の記事で歴史や見る際のマナー、トルコ国内で見られる施設についてまとめています。ぜひ合わせてご覧ください。
アンカラーコンヤ間は高速鉄道(TCDD)で移動することができます。所要時間は2時間弱で、コンヤ発は9:10から1日4便、アンカラ発は12:20から1日4便走っています。
座席のクラスはエコノミーとビジネスがあり、エコノミーは通路をはさんで2列ずつの計4列、ビジネスは通路をはさんで1列と2列の計3列になっています。乗車券代はエコノミーが200トルコリラ(約880円)、軽食が付くビジネスクラスでも300トルコリラ(約1300円)になっています。
ビジネスクラスのほうが座席の間隔が広く、モニターや軽食も付くので特にこだわりがなければビジネスをおすすめします。
TCDDの料金は2024年4月時点の情報です。
建国100周年を迎え、ますます発展を続けるトルコ。あらためて今年トルコをおすすめするポイントをまとめます。
物価安の今のうちにアンカラ、コンヤ、イスタンブールにて観光やグルメを楽しむのがおすすめです。今回はトルコのおすすめポイントや魅力をピックアップしてお伝えしましたが、これ以外にもトルコの魅力は語りきれないほどたくさんあります。ぜひ、海外旅行先の候補にトルコも加えてみてくださいね!
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