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ベトナムには、都市の喧騒と自然の静寂が共存するハノイやホーチミン、中部最大の港湾都市のダナン、そして歴史の面影を色濃く残すホイアンと、特色ある都市が点在している。北部から南部にいたるまで、各地で味わえるグルメや地元の人々のあたたかいもてなしも魅力のひとつ。また、外食文化が盛んで、フォーやバインミーなどストリートフードがめじろ押しだ。本記事では、そんなベトナムで訪れたい観光スポットを20カ所紹介する。
ホーチミン廟には、ベトナム建国の父であるホー・チ・ミンが眠っている。大理石で造られたこの廟には、毎日多くの人々が参拝に訪れる。夜になるとライトアップされ、美しい姿を見せる。ハノイを訪れるなら立ち寄ってみよう。
ホーチミンの家は、ホー・チ・ミンの素朴で庶民的だった人柄を垣間見ることができる場所だ。ベトナム独立の父として知られるホー・チ・ミンは、この小さな木造の家に住むことを選んだ。室内に入ることはできないが、敷地内は書斎や寝室などが残されており、生前の人柄をうかがい知ることができる。
ホーチミン廟から歩いてすぐの場所にあるホーチミン博物館は、ベトナムの歴史を学ぶうえで欠かせないスポット。ここは、1990年にホー・チ・ミン生誕100年を記念して建てられた博物館で、ベトナムが独立するまでの道のりや、ホー・チ・ミンの愛用品や書簡などが展示されている。
ハノイの中心部に位置するタンロン遺跡は、かつてベトナム王朝の都が置かれた場所で、2010年にユネスコの世界遺産に登録された。敷地内には、宮殿跡や仏塔、石碑などが点在している。また、発掘調査により出土した陶器や石器なども展示されている。発掘や調査が行われると立ち入りを制限されることがあるので事前に確認を。
ハノイから約3時間の距離に位置するハロン湾は、ベトナム随一の景勝地。1994年にはユネスコの世界遺産に登録された。海に浮かぶ無数の奇岩群は、ここでしか見ることができない景色で、ハロン湾クルーズで奇岩を眺めたり、鍾乳洞へ立ち寄ったりできるアクティビティも充実している。
ホイアンを代表するスポットといえば、日本橋だ。正式名称は来遠橋といいい、ホイアンに住んでいた日本人によって架けられたと考えられている。屋根がついているユニークな構造で、橋の上には小さな寺もある。また、橋の両端には犬と猿の像が守り神として置かれている。夜になると毎晩ライトアップされ、幻想的な日本橋を見ることができる。
クアンタンの家は、約300年前に中国人の商人により建てられた家屋。ホイアンの家屋は、間口が狭く、奥に長く続いているのが特徴で、京都の長屋を思わせる造り。内部には、面所や台所が当時の姿で残されている。
築約200年のタンキーの家は、日本と中国の建築様式がミックスした家屋。柱や梁などいたるところに螺鈿細工の装飾が施されている。2階には格子状の窓があり、洪水が起きた際に家具などを避難させるために使用されていたという。
ホイアンの歴史的な家屋のなかでも、フーンフンの家は独特の魅力がある。この家は約200年前に貿易商人により建てられた家屋で、壁にはベトナム、ドアには中国、屋根には日本の建築様式が用いられている。ホイアンの家屋としては珍しく、間口が広く取られ、2階には手すり付きの回廊がある。
チャン家の祠堂は、グエン朝官吏により祖先を祀るための場所として建てられた。ベトナム、中国、日本の建築様式が織り交ぜられている。内部には祭壇があり、先祖代々の写真が飾られている。また、祭壇では吉凶占いもできる。
ベトナムは、歴史と自然が美しく、そしてどこか懐かしさを覚える国。ホーチミンやハノイを訪ねれば、ベトナムの現代的な一面も見ることができる。また、旅行者をあたたかく迎えてくれるベトナムの人々も、この国の魅力のひとつ。この記事を参考に、あなたの心をくすぐるベトナムの旅を計画してみよう。