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パキスタンで嗜む香り高いチャイ。その奥深い魅力を探る!

アイ・シー・ネット株式会社

アイ・シー・ネット株式会社

更新日
2025年9月26日
公開日
2025年9月26日

上原 瑛理
幼い頃から異文化や国際協力に関心を持ち、大学時代にはカンボジアで保健教育ボランティアに参加。この経験から途上国の保健や啓発活動に強く惹かれ、大学院ではグローバルヘルス・公衆衛生学を専攻。ザンビア農村部でのフィールドワークや、カンボジアでの国連インターンを経て、2024年にアイ・シー・ネットへ新卒入社。現在はパキスタンで実施中の母子保健プロジェクトにて、業務調整を担当している。

みなさんは、リフレッシュしたいときやお仕事のお供に、あるいは「ちょっとひと息つきたいな」というとき、どんな飲み物を選ばれますか? 筆者は普段、断然コーヒー派で、とりわけカフェラテには目がないのですが、パキスタンを訪れた際に出合ったチャイのおいしさに魅了され、お茶の文化そのものにも関心を持つようになりました。今回は、パキスタンの日常に欠かせない存在であり、香り高く奥深い魅力を持つチャイの世界を紹介します。

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パキスタン・イスラム共和国はどんな国?

南アジアでインドとアフガニスタンの間に位置するパキスタン・イスラム共和国(通称パキスタン)は、世界で2番目に高い山「K2」があることでも知られています。特に北部地域は、雄大な山々と美しい自然に恵まれたとても魅力的な場所です。

そんなパキスタンの日常に欠かせない飲み物が「チャイ」です。チャイは、紅茶にカルダモンやシナモン、クローブ、ショウガといったスパイスを加え、好みに応じてミルクや砂糖を入れて楽しむ飲み物です。隣国インドの文化とも深い関わりがあり、客人にチャイをふるまうことは敬意を示すという意味もあるそうで、単なる飲み物ではなく、現地の方にとっては大切な習慣だということが伝わってきます。

私自身も訪問先でチャイをいただく機会が多く、そのおいしさに毎回驚きます。チャイをきっかけに会話が弾み、和やかな時間が生まれることも少なくありません。今回はチャイの味わいだけではなく、そこにある温かい雰囲気も一緒にお伝えできればと思います。チャイを通じて、パキスタンという国にも関心を持っていただけたら嬉しいです。

首都イスラマバードで気軽にチャイが楽しめるお店2選

Quetta Chai

  • 外観
  • 解放感のあるテラス席

イスラマバードのジンナンマーケットにある「Quetta Chai」は市内にいくつも店舗を構える、手頃な価格で人気のチャイのお店です。お店の外にはテラス席がずらりと並び、開放的な雰囲気です。筆者が訪れたのは昼間でしたが、夜になるとさらに人が集まり、とても賑やかになります。

■Quetta Chai Cafe
住所:F7 Markaz F-7, Islamabad
営業時間:24時間

  • チャイは1杯160パキスタンルピーPKR~(約80円~)
  • 店先の大きなやかんで茶葉と牛乳を煮立たせてチャイを作る
  • 沸騰と火から上げるを繰り返し、最後は茶こしで茶葉を濾す

店員さんおすすめの3種類のチャイ

Karak Chai
一番定番のチャイ。Karak(強い)という意味の通り、濃い目の紅茶とミルクの濃厚さが楽しめるチャイです。

Doodh Kehwa
緑茶にミルクを加えたもの。ホットミルクのような味にほんのり茶葉の香りがします。(Doodg: 牛乳、Kehwa:緑茶)

Golden Malai Tea
Karak ChaiにMalai(クリーム)をいれたもの。ウインナコーヒーのようなまろやかなチャイです。

Chaaye Khana

  • 外観
  • ずらりと並ぶお茶缶のディスプレイ

2店舗目は「Chaaye Khana」です。パキスタン各地に展開している人気のカフェで、町のあちこちで見かけることができます。店内に入ると、落ち着いた照明と木目調のインテリアが心地よく、ゆったりとした時間が流れています。メニューには、チャイはもちろん、朝食やケーキなどの軽食も充実していて、ちょっとした休憩にもぴったり。気軽に利用でき、パキスタンの人々の生活の一端を感じられるスポットです。

■Chaaye Khana
住所: Shop # 11, Block B, United Bakery Plaza, Super Market, F-6, Islamabad
営業時間:8:00~24:00

  • 店内の雰囲気
  • 店内の雰囲気2
  • メニュー表。チャイだけではなくコーヒーもある

Chaaye Khanaで味わえる変わり種チャイ

Matka Chaye
温めた「マトカ」とよばれる素焼きの器にチャイをいれて提供されます。雰囲気も楽しみながら、熱々のチャイを楽しめます。

Kashimiri Chaaye
鮮やかなピンク色は、緑茶に重曹を加えることで生まれます。見た目のインパクトは強いですが、口に含むと意外にもまろやかで優しい味わい。奥に写っているのは、軽食の定番のサモサ。チャイとの相性抜群です。

自宅でもチャイを!現地のスーパーは茶葉天国

レストランやカフェはもちろん、パキスタンでは家でもチャイを飲む機会が多く、一般的なスーパーでも茶葉の種類やサイズは驚くほど豊富です。手のひらに収まるお土産用の小さなサイズから、家庭用の特大サイズまで、さまざまなバリエーションが揃い、チャイがいかに日常に根付いているのかが伝わってきます。

たくさんの種類があり、どれを買えばいいのか分からないという方には香りが豊かで色合いが濃い「Tapal」がおすすめ。どこのスーパーに行っても必ずといっていいほど見かける国民的な人気ブランドです。

機会があれば、自宅でもぜひパキスタンのチャイ文化を体験してみてください!

まとめ

いかがでしたでしょうか。チャイはパキスタンの日常に欠かせない存在で、人と人とをつなぐ大切な役割も担っています。実際に私も、チャイを囲んで会話が弾んだり、温かい気持ちになる時間を何度も経験しました。パキスタンを訪れる機会があれば、チャイを片手に“ほっと一息”ついてみると、文化や人々の暮らしをより深く感じられるかもしれません。

アイ・シー・ネット株式会社について

アイ・シー・ネット株式会社では、新興国・途上国150ヵ国以上で社会課題の解決を行っています。下記のサイトで事業内容を紹介していますので、ぜひご覧ください。

事業紹介(アイ・シー・ネット株式会社)

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