リビアの基本情報と観光ガイド・有名観光スポット

リビアの歩き方

リビアは北アフリカの地中海沿岸に位置し、古代からフェニキア人が都市を築いてきた長い歴史をもつ国だ。国の大部分はサハラ砂漠に覆われており、雄大な砂丘や星空が広がる。一方、地中海沿いには美しいビーチや、世界遺産に登録されている遺跡群が点在しており、手つかずの自然や静けさを存分に味わうことができる。

観光スポット情報

観光のポイント

サハラ砂漠で非日常の体験

国土の大部分を占めるサハラ砂漠では、広大な景観と静寂を体験できる。特に日没の時間帯は砂が赤く染まり、夕陽がゆっくりと沈む様子が絶景だ。夜には満天の星空が広がり、都会では決して見ることのできない無数の星々が頭上で輝く。砂漠でのキャンプやラクダに乗って砂丘を探索するアクティビティは、冒険心を満たすと同時に、自然と一体になれる瞬間を与えてくれる。
青い地中海と白い砂浜で過ごすひととき

地中海沿岸には、手つかずの美しいビーチが広がっている。透明な水と白い砂浜が続くこのエリアは観光客が少なく、静かでリラックスした時間を過ごすことができる。海岸線には古代ローマの遺跡が点在しており、ビーチでのんびりしながら歴史に思いを馳せることも可能だ。また、地元の漁師から新鮮な魚介類を購入し、その場で調理してもらう贅沢な体験もできる。
リビア料理を堪能する

リビア料理は、地中海と中東、さらには北アフリカの影響を受けた多彩な味わいが特徴だ。クスクスやタジンなど、シンプルながらも深い味わいの料理が楽しめる。ほかにも、新鮮な羊肉や地元の香辛料を使った料理が絶品だ。また、砂漠の旅の途中で味わうミントティーはリビアの伝統的なおもてなしの一部であり、旅の疲れを癒やしてくれる。

基本情報

正式名称

リビア国
面積

約176万平方キロメートル
人口

約681万人
首都

トリポリ
宗教

多数がイスラム教を信仰している。主にスンニ派で、宗教が日常生活に深く根付いている。
言語

公用語はアラビア語。ビジネスや観光の場では英語もある程度通じる。観光地や大都市では、英語の案内表示やメニューを見かけることもある。

旅の知識と準備

通貨と為替レート
通貨
リビア・ディナール（Libyan Dinar、LD）、補助単位はディルハム。

為替レート
1リビア・ディナール=1000ディルハム=約30.30円（2024年10月現在）
入出国
2024年9月現在、リビア全土にレベル4の危険情報が発出されている。渡航の際は、必ず最新情報を確認すること。

ビザ
入国の目的・期間を問わず必要。

パスポート
入国予定日から6ヵ月以上の残存有効期間、見開き2ページ以上の空白ページが必要。また、アラビア語の併記が義務付けられており、日本の外務省でアラビア語のスタンプを押してもらい、アラビア語で項目を記入する必要がある。

【2025年版】ビザなしで行ける国・地域、ビザが必要な国・地域

2025年5月22日
日本からのフライト時間

日本からリビアへの直行便は運航されていない。ヨーロッパやアフリカを経由した乗り継ぎが必要。
気候

国土が広く地域によって気候が異なる。内陸部は年中高温乾燥の砂漠気候でほとんど雨が降らず、気温は50度に達することもある。海岸地方は地中海性気候で、夏は40度以上になるが湿度は低い。
電話のかけ方
日本からリビア
国際電話番号（010）＋リビアの国番号（218）＋市外局番（頭の0は取る）＋相手先の電話番号

リビアから日本
国際電話番号（00）＋日本の国番号（81）＋市外局番（頭の0は取る）＋相手先の電話番号
時差とサマータイム

リビアと日本の時差は7時間で、リビアのほうが日本より7時間遅れている。サマータイムは実施していない。
電圧とプラグ
電圧
127V、230V

周波数
50Hz

プラグ
Cタイプが一般的。マルチプラグを持参すると安心。
チップ

一般的なチップ文化はないが、ホテルやレストラン、観光地でよいサービスを受けた際にはチップを渡すことがある。タクシーやカフェの利用時には、おつりを少し残す程度の心遣いをするとよいだろう。
飲料水

リビアの水道水は飲用には適していないため、現地ではボトル入りのミネラルウォーターを購入するのが一般的だ。観光地や砂漠地帯では、水分補給を怠らないように注意しよう。
税金

付加価値税（VAT）は適用されていない。他の消費税もなく、関税に関してもほとんどが廃止されている。
安全とトラブル

長期間に及ぶ不安定な政治的・経済的情勢と治安問題を抱えている。