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サローム(こんにちは)!
イスラム教徒が多いにもかかわらず、いたるところでお酒が買えたり飲めたりする、飲酒に比較的寛容な国ウズベキスタン。サマルカンドには街なかにビール工場が、そしてその脇には何とサマルカンドのパブストリートとも呼ぶべき飲み屋街があるのです! ビール好きならぜひ至福の一杯をひっかけにいっていただきたい、このパブストリートの中のおすすめの飲み屋をご紹介します。
飲み屋街となっている通りは、サマルカンド駅とレギスタン広場のちょうど中間地点、大きなサッカー競技場ディナモスタジアムの脇の路地Davlatobod通り。旧市街付近に宿を取っているならタクシーかバスで訪問することになるでしょう。幹線道路のMirzo Ulugbek通りからこの路地に足を踏み入れると、10軒以上の飲み屋やバー、生ビール屋が軒を連ねる、お酒好きにとってはたまらない光景が広がっています。
通りの突き当りには、黄色いタンクがランドマークのサマルカンドの地ビールPulsar(プルサール)の工場が。残念ながら工場見学や試飲などはできませんが、この工場から新鮮な生ビールが飲み屋街の店に直送されてくるわけです。
このエリアで、私を含むウズベキスタン在住日本人が大絶賛しているお店が2つあります。1つ目はこの飲み屋街沿い、幹線道路から入って2分ほど歩くと右手に現れるバー、GREEN BEAR BAR(グリーンベアーバー)。店内は広く開放的で、春から秋にかけては屋外で飲むこともできます。
このエリアのお店の定番のシャシリクは種類が少なめですが、その他の肉料理やおつまみ系メニューならだいたい何でも揃います。お酒はビール以外にワインやカクテル、さらにはウイスキーも。シーシャ(水たばこ)も吸うことができます。しかも英語メニューもあり、英語が話せる店員もいるので旅行者でも安心です。
2つ目のお店は、この飲み屋街の突き当たりを左に曲がるとすぐ右手に見えるお店Bochka(ボーチカ)。ガイドブック『地球の歩き方』にも載っているお店で、食べ物メニューはシャシリクとサラダ、ナッツなどのおつまみセット、ナンのみという潔いシャシリク専門店です。ここもシーズンには屋外で気持ちよくビールを飲むことができます。
このお店にはメニューはなく、お店の奥のショーケースで指差しでシャシリクを注文することになります。牛肉(говядина:ガヴャージナ)や羊肉(баранина:バラーニナ)、鶏肉(курица:クーリッツァ)、豚肉(свинина:スヴィニーナ)、ソーセージ(сосиска:サシースカ)、野菜(овощи:オーバシー)、パン(хлеб:フリェープ)といったロシア語を覚えておくと注文しやすくなるでしょう。いずれも値段はそこまで高くはありませんが、気になる方はこの時点でいくらになるか聞いてみましょう。
個人的なおすすめは豚肉のソーセージ。この国では豚肉はなかなか食べられない禁断の味ですが、それも相まってか、(この国ではあまり大きな声では言えませんが…)アツアツでプリプリの豚肉は最高の一言。
また、すでにこのブログで紹介した、サッカー観戦におすすめのシャシリク屋もこの飲み屋街にあります。詳しくはこちらの記事をご覧ください。→80. ウズベキスタンでワールドカップを見たい!タシケントとサマルカンドのスポーツバー
なおこのようなバーや飲み屋で生ビールを飲むときのアドバイスを1つ。生ビールにはФильтрованное(フィリトローヴァンナエ:フィルタービール)、Нефильтрованное(ニェフィルトローヴァンナエ:ノンフィルタービール)、Чёрное(チョームナエ:黒ビール)の3つの種類があります。フィルタービールは日本でもおなじみの酵母をろ過したビール、ノンフィルタービールは日本では珍しい無ろ過ビールです。どのお店でも1杯1万5000スム(2023年5月現在のレートで約180円)前後と格安なので、いろいろ飲み比べてみるのもおもしろいかもしれません。ただしくれぐれも酔いつぶれないように…。
それではヨクムリ・イシタハ(召し上がれ)!