【イタリア・ヴェローナ】世界遺産の町、2000年前のローマ時代の面影残る町へ日帰りの旅
2025.7.15
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チェコ出身の世界的に有名なアール・ヌーヴォーの巨匠アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)。
2025年にオープンしたミュシャ美術館は、ミュシャ財団とミュシャ家が支援する公式美術館となっています。
場所は、バロック様式のサヴァリン宮殿内に位置。ポスターから油彩画、デッサン、パステル画などの作品のほか所持品も展示され、ミュシャの世界観を深く知ることができるのです。
今回は、プラハのミュシャ美術館の魅力をご紹介。
アルフォンス・ミュシャは1860年にチェコの小さな町で生まれ。
アール・ヌーヴォーを代表する芸術家の一人です。
1900年代末のパリで、当時最も有名なフランス人女優サラ・ベルナールの劇場ポスターをデザインし、世界的に有名になりました。ミュシャの特徴は、華やかで装飾的なスタイル。しなやかなフォルム、ライン、落ち着いた色調、女性を中心とした幻想的なイメージが表現されています。
美術館は、サヴァリン宮殿を改装してオープン。
宮殿内に一歩足を入れると、美しい景色が広がります。館内のシャンデリアや天井画などが魅力的。
1フロアが美術館になっていて、4つのテーマ別セクションに分かれています。
規模は小さく1時間から1時間半で全て見ることができるスペースです。
最初に目にするのは、デッサンで描かれたミュシャの自画像やドイツの古城。油絵では、ミュシャの娘のポートレートもあり、普段見られない作品が多く展示してあるのが魅力です。
印象に残っているのは、ミュシャが家族に贈った手紙。
文字に可愛らしいお花が装飾されていて、見ているだけで心躍る作品です。
続いて、ミュシャを代表するカラーリトグラフのポスターを展示。女性と植物を融合させた装飾的ポスターを近くで堪能することができます。
サラ・ベルナールのジスモンダ(Gismonda)、四季(The Seasons)、ゾディアック(Zodiac)などの作品は見逃せません。
本の表紙やパッケージのデザイン、ジュエリーの原案図などの装飾作品も見ることができます。
フリーメイソンへの関心があったミュシャの所持品も展示。
没入型およびデジタルプロジェクションによる展示もあります。
アート作品が出来上がる工程を映像で表現。小さなスペースにベンチがあるので、ゆっくり座りながらミュシャの作品が楽しめます。
スラヴ叙事詩の下絵の油絵を展示するセクションがあります。壁に、スラヴ叙事詩の映像が一面に広がる空間。制作する工程を写真や文章で解説しています。
美術館のショップでは、ミュシャグッズを販売。
プリントポスターからポストカード、本、マグネットなどお土産にぴったり。
華やかなマグカップやトートバッグなど日常使いできるアイテムも。
ミュシャ専門の美術館で、彼の歴史を深掘りすることができます。
代表作でもあるポスターから絵画やデッサン、私物なども展示されているのが魅力のひとつ。ミュシャの多様な才能を堪能できる充実した展示内容です。アート好きな方はぜひ立ち寄ってみてください。
プラハ内には、以前からあるミュシャ美術館もあります。ミュシャ好きな方にはそちらもおすすめです。
■Mucha Museum
住所:Na Příkopě 852/10, 110 00, Praha
営業時間:10:00〜18:00
料金:300チェココルナ
URL:https://mucha.eu/en