リプケンスタジアム公式ページ(アバディーン・アイアンバーズ球団HP)
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数多くの日本人プレイヤーの活躍で観戦ツアーが組まれるほどメジャーリーグ(MLB)が盛り上がっておりますが、アメリカの野球はすそ野が広く、マイナーリーグに目を向けると意外なところに地元の人々に親しまれている小さな野球場が各所にあります。今回はメリーランド州アバディーンにある「リプケン・スタジアム」をご紹介します。
メジャーリーグ(MLB)のボルチモア・オリオールズで1978年から現役時代一貫してプレーし、歴代一位の2632連続出場記録を残し、『鉄人』とたたえられたカル・リプケン・ジュニア(Cal Ripken Jr.)。2001年に現役引退後、彼は故郷メリーランド州アバディーンに自分の名前を冠した野球場「リプケン・スタジアム」を2002年に建てました。
この球場を本拠地としているのが、オリオールズの傘下でマイナーリーグのHigh Aに属しているアバディーン・アイアンバーズAberdeen IronBirdsです。
※マイナーリーグは最上位がAAA、最下位がルーキーと、5つのランクがあり、アイアンバーズはオリオールズ傘下のマイナーリーグ球団としては3番目のランクに位置しています。
MLBの球場と比べるとここはずっと小規模な球場ですが、観戦する際の手荷物ルールはMLBと同じで、例えば飲食物の持ち込み禁止、ナップザックなど大型バッグでの来場禁止といった規定があります。
球場内にはアメリカの野球観戦の定番フードであるホットドッグやハンバーガー、ピザ、ソフトクリームなどの軽食スタンドのほかに、外野近くの一角にはメリーランド名物のブルークラブの蒸し焼きを食べながら観戦できるレストランもあります。
ヘルメット・アイス(野球のヘルメットを模したプラカップにアイスクリームを入れたもの)もホームチームであるアバディーン・アイアンバーズのロゴがちゃんと入っています。
マイナーリーグの球場は小規模であるお陰で観客席の値段層の格差がMLBの球場より大きくなく、例えばバックネット真裏の席でも26.50USドル(手数料込・ネットで購入)で観戦することができました。同じバックネットエリアをオリオールズの本拠地であるカムデン・ヤードで見ようと思うと、少なくとも106USドル(手数料込)以上はかかります。
アバディーンの球場はボルチモア中心部から車で北東にI-95(高速道路)経由で約30分ほどの位置にありますが、自然に囲まれており、観客席からは広い青空を眺めながら野球を楽しむことが出来ます。子供たちがファウルボールを捕まえようとグローブ片手に観戦を楽しんでいる様子はメジャーもマイナーも同じ光景です。
正式名称:ラドス・フィールド・アット・リプケン・スタジアム(Leidos Field at Riken Stadium)
所在地:873 Long Dr, Aberdeen, MD 21001
観客収容人数:6300席
開設:2002年
アバディーン・アイアンバーズのレギュラーシーズンは4月上旬から9月上旬まで。2025年度のホームゲームの最終戦は8月31日です。