8月に入り、夏もいよいよ終盤を迎えたこの週、サンフランシスコでは7月21日、22日、25日、26日、27日の計5日間にわたり、ダウンタウンで計測可能な降雨(0.01インチ以上)を観測しました。これは1850年の観測開始以来、7月として最多タイの記録です。肌寒さが続くなか、今週のサンフランシスコの様子をお届けします。
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冒頭で触れた異例の降雨に続き、今年の夏は記録的な低温が続いています。6〜7月の平均最高・最低気温の合計は約63.6°F(約17.6℃)と、平年より約1.1℃低く、1982年以来最も冷えた夏となりました。ダウンタウンの平均日中気温も約59.3°F(15℃)で、平年より約0.6℃低い数値を示しています。サンフランシスコの夏は例年、乾燥して晴天が多いのが特徴ですが、今年は冷涼かつ多湿という珍しい組み合わせに。午前中は穏やかな晴れ間が広がるものの、午後になると風が強まり肌寒さが増す日々が続いています。
2025年7月24日、サンフランシスコ市内エンバカデロ地区に、「S♡ F」とデザインされた新たな彫刻が登場し、早くも人気を集めています。背後にはケーブルカーの始発駅と坂道が映り込み、まさに“サンフランシスコらしさ”を感じられる一枚を撮影できるスポットです。
この作品は、市が新たに導入した「Love Our Neighborhoods」迅速許可制度を活用し、市による初のフリー・スタンディング・アートとして承認された Tier 3 プロジェクト。通常なら数年を要する許可取得から設置までのプロセスを、わずか約5か月で実現したことでも注目を集めています。設置場所は、カリフォルニア通りのケーブルカー “1‑California” 線終点すぐそば、Robert Frost Plaza に位置します。
今週末にベイエリアで開催されるイベントを一部ご紹介します。
・8/2 & 8/3:Nihonmachi Street Fair
サンフランシスコでも屈指の規模を誇り、毎年およそ3万人が訪れる屋外フェアです。屋外ステージでは多彩なパフォーマンスが繰り広げられるほか、折り紙や和紙人形づくりなど、参加型のワークショップも盛りだくさん。キッズゾーンや愛犬向けの特設エリアなど、世代やライフスタイルを問わず楽しめる工夫が随所に散りばめられています。さらに、アジア各地の伝統工芸品の展示などもあり、文化体験としても充実した一日を過ごせます。
・8/2 : World Dog Surfing Championship
犬がサーフィンに挑戦するユニークな競技。参加型イベントとして人気が高く、家族でやペットと一緒に楽しめます。
・8/3 : SF Uke Jam’s “Summer Uke‑splosion
ホノルルの人気YouTuber・Cynthia Linと、ベイエリアでおなじみのUkulennyをホストに迎え、ウクレレ演奏を存分に楽しめるイベントです。参加は無料ですが、事前のRSVPが推奨されています。
このコラムを書いている2025年8月1日現在、サンフランシスコの市のデータによると、今週1週間のサンフランシスコのコロナ感染陽性率は8.6%。今週も増加傾向です。全米の平均陽性率は6.5%。全米平均と比べても、サンフランシスコの陽性率が高いことが分かります。