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【京都府・宇治市】創業189年のお茶屋「森半」が手掛ける新業態スポット

乙な京都™

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京都特派員

更新日
2025年8月20日
公開日
2025年8月20日
かつて宇治茶が運ばれた大和街道沿いにたたずむ「TEA SQUARE MORIHAN」

昨年開業したニンテンドーミュージアムのある小倉エリアは、新店舗がぞくぞくとオープンする注目のエリア。そんな賑わいを取り戻しているエリアに宇治茶の注目スポットがあるのをごぞんじですか? 今回は老舗お茶屋「森半」の新業態スポットに訪れ、新たな宇治茶の魅力を体感してみたいと思います。

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新たに生まれ変わった創業189年の「宇治森半店」

「TEA SQUARE MORIHAN」は、1836年(天保7年)創業の森半製茶所(現共栄製茶株式会社)の「宇治森半店」を大規模に改装し、新たな息吹を注ぎ込んだスポットです。2023年6月のオープン以来、老舗がひしめく宇治で独自の魅力を発信しています。

鮮やかな緑が美しい貴重な新茶のハーバリウムが並ぶフリースペース

具体的には、茶の品質、特徴、使用用途などを見極めるために審査を行う拝見場(はいけんば)の様子をガラス越しに見学できるコーナーや新茶のハーバリウムを約300本展示、大型スクリーンでお茶に関しての映像上映など、味覚と嗅覚はもちろん五感で宇治茶の魅力を感じることができます。また、展示されている新茶のハーバリウムは、茶葉の鮮やかな緑色を残すため、茶園で摘んだ新芽をその場ですぐにハーバリウムにした貴重なものだそうです。

石臼で抹茶を挽いている様子を拡大鏡で観察できるコーナー。ちなみに特注製作で現在特許出願中です

歴史ある建物を改装した「TEA SQUARE MORIHAN」は宇治市景観重要建造物として指定(母屋、店舗、蔵カフェの建物)されており、明治から昭和の町家の風情を今に伝えています。

宇治茶が香るオススメのひんやりスイーツ

蔵を改装した「蔵カフェ」はこもり感があって落ち着く空間

隣接した工場では抹茶やほうじ茶を製造しており、「蔵カフェ」で出来たてのスイーツを味わうことができるんです。心なしか敷地内には抹茶の香りが漂っている気がします。

「濃い宇治抹茶レトロプディング」(1210円)

残暑厳しい時期のおすすめは「濃い宇治抹茶レトロプディング」。抹茶パティシエ木村慎助(TREEE’S KYOTO)氏監修の固め抹茶プディングで、抹茶の濃厚な舌触りは、抹茶好きの方に大好評です。アイスは抹茶アイスかバニラアイスを選べるので、大いに悩んでください。

思わず撮りたくなる「くま半パフェ」(1320円)

公式キャラクター「森のくま半」のクッキーを添えた「くま半パフェ」は老舗のお茶屋ならではの、本格的な抹茶の味わいを存分に楽しむことができます。香り高い2種の抹茶アイスと濃茶ソース、もっちり白玉、なめらかなマスカルポーネにピンクグレープフルーツの酸味が重なり、甘さを控えた抹茶シャンティが全体を引き締めます。

「蔵カフェ」の右側には菓子工房があります

自家製のお菓子がいただける菓子工房や上品な雰囲気の物販コーナー

イートインを満喫したら、隣接する菓子工房へ。オープンキッチンスタイルの工房では、運が良ければ、生どらやきの皮を焼く工程などを間近で見ることができます。テイクアウトとイートインができるのも嬉しいですね。

八十八夜煎茶と大黒ほうじ茶のギフトセット(1605円)

この日、物販コーナーで私が購入したのは「八十八夜煎茶と大黒ほうじ茶のギフトセット」。日本屈指の茶師が厳選した茶葉を丁寧にブレンドした煎茶とほうじ茶のセットですが、ティーバッグタイプなので気軽に本格的な喫茶タイムを楽しむことができます。伝統的な茶箱をモチーフにした木製の箱に入っているので、小物入れとしても活用できそう。友人へのお土産用にと思いましたが、思わず自分用にも購入しました。

菓子工房で作れらたスイーツやお茶などが購入できる物販コーナー

■TEA SQUARE MORIHAN
住所:京都府宇治市小倉町久保78番地
電話番号:0774-51-1519
アクセス:JR奈良線「JR小倉駅」下車、徒歩約15分。近鉄京都線「小倉駅」下車、徒歩10分
営業時間:店舗/9:30~17:30、蔵カフェ・菓子工房/10:00~17:00(LO.16:30)
定休日:日曜日(お盆・年末年始等は不定休あり)
駐車場:あり
URL:https://www.kyoeiseicha.co.jp
※価格表示は全て税込です

まとめ

今回の「乙な京都™」はいかがだったでしょうか。宇治茶にまつわるグルメやスポットは一通り知っているつもりでしたが、新鮮な体験でした。”お茶のテーマパーク”と安易に表現するには気が引けるような伝統と本格志向。思わず「温故知新」という言葉を思い浮かべるような新感覚のスポットでした。あ〜、今度はいつ行こうかな。

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