【南アフリカ】ポップカルチャーの祭典コミコンアフリカを120%楽しもう！

コミコンアフリカとは、ゲームや映画、アニメ好きのためのアフリカ大陸最大のポップカルチャーイベントです。ヨハネスブルグでは今年8月28〜31日の4日間開催されました。なんと土日のチケットは完売するほどの人気っぷり！ 広々したEXPO会場内のあちこちに企業ブースやステージが設置されています。各ステージでトークショーなど同時多発的にイベントが行われます。企業ブースには体験コーナーやキッズコーナーもあり家族で楽しめます。

物販コーナーには日本のアニメにまつわるグッズや、TOKYOなどといった日本語が描かれたグッズも多く、なかにはシンプルに「オタク」とだけ書かれたキャップも販売されていて印象的でした。

屋外エリアにはフードトラックが勢揃い。おにぎりやラーメンといった日本食があるのもコミコンならではです。もちろん、南アフリカ流BBQのブライもあります。
屋外スペースにもステージが設置されており、その前にテーブルとベンチが設置されていてステージを見ながらランチが食べられます。日差しは暑いですが、パラソルがあるので快適でした。こちらのステージでは、カラオケやK -POPダンスのイベントなどが開催されます。

開催期間中、メインステージで毎日コスプレの大会が行われます。
大会は大きく分けて3つです。チャンピオンシップコスプレ、カジュアルコスプレ、キッズコスプレです。これ以外にも「ハリーポッターのキャラ限定」や「DCキャラ（アメコミ）限定」などマイナーな大会もあります。
今回私はカジュアルコスプレに、我が子はキッズコスプレに参加しました。

最もハイレベルな大会です。優勝すると2026年にロンドンで開催されるコスプレの世界大会への予選出場権と、往復航空券＆3泊分の宿泊費、さらに賞金R10000（約8万円）が支給されます。つまり、ここで優勝すればコスプレの世界大会の南アフリカ代表になれるということです。そのため、参加の条件は18歳以上の南アフリカ在住者です。旅行者の方は残念ながら出場できません。
衣装は全て手作りが条件！ 購入品はNGです。事前の参加登録が必要で、本番1ヶ月ほど前までに80%完成していることも求められます。キャラクターについても細かい制限があります。
衣装部門、メイク部門、ウィッグ部門などなど合計16もの賞が用意されています。
大会本番はイベント最終日の15時ごろにメインステージで開催され、ものすごい盛り上がりでした。

今回私が参加した大会です。こちらは13歳以上であれば誰でも無料で参加可能なので、旅行者の方にもおすすめです。優勝者の賞品はプレステでした。
事前の登録は一切不要で、当日にコスプレセントラルという受付カウンターで参加登録するだけです。毎日13時と16時の2回メインステージにて開催されており、早いもの順で枠が埋まっていきます。一回の定員は60名です。
衣装の条件はほとんどなし。購入品もレンタル衣装もOK! キャラクターについても、オリジナルキャラでもなんでもOKです。そしてグループ参加もありです。2〜4人組のグループで出場している方もたくさんいました。

13歳以下のお子さまは誰でも無料で参加可能です。ひとりで歩けない小さいお子さまの場合は大人のエスコートもOKです。こちらも衣装は購入品もレンタルもなんでも可。
13時と16時にカジュアルコスプレの直前に開催されます。
受付はカジュアルコスプレ同様に、コスプレセントラルで早いもの順です。
今回我が子が出場し、3位に入賞しました！
『進撃の巨人』の衣装で出場したのですが、南アフリカでもこの作品はかなり人気で、登場した時の歓声はすごかったです。1位はダースベイダー（スターウォーズ）、2位はイギリスの兵士でした。
他のキッズ出場者はディズニーのプリンセスなどが多かったです。

カジュアルコスプレもキッズコスプレも、上位3名が表彰されます。審査員は世界的に活躍するコスプレイヤーの方などで、審査員席はステージ上にあります。
参加者はMCに名前を呼ばれたらステージに登壇し、ポーズをとってアピールし、すぐステージをおります。その間約10秒です。
ステージで観客の方を向いて立つと審査員におしりを向けることになってしまうので、両サイドに効率よくアピールするのは難しかったです。事前に動き方を考えていけばよかったなと思いました。
入賞者は共通してステージ上でのアピールが上手でした。中には審査員の席に襲いかかる風のアピールをしている方もいて、その方は見事に2位を獲得していました。
さらに両大会に共通して、入賞者は全員、服・メイク・ウィッグだけではなく、武器や巨大な翼など派手な小道具を使用しています。
私は残念ながら入賞できませんでしたが『進撃の巨人』の女型の巨人のコスプレをしています。

参加者が全員登壇し終わると、審査員が数分間相談して入賞者を決めてMCに3位までの入賞者を伝えます。MCが3位から順番に発表していき、3位までの入賞者は全員登壇し賞品を受け取りイベントは終了です。
キッズコスプレもカジュアルコスプレも、ステージ上での入賞者のスピーチやインタビューはありません。英会話が苦手な方でも大丈夫です。
カジュアルコスプレの1位はマレフィセント（ディズニー）、2位はピエロ風の女子二人組（キャラ不明）、3位は亀仙人（ドラゴンボール）でした。
参加者はハリウッド映画の登場人物のコスプレが多かったように感じました。特に『テリファー』というホラー映画のアートオブクラウンは血まみれでかなりリアルでした。

屋外ステージでは毎日13時〜14時までカラオケが行われます。参加は無料で、ステージ横に行って紙に自分の名前、アーティスト、曲名を書くだけです。
南アフリカのカラオケはステージで歌うスタイルが主流です。
ここでは歌唱力に自信があってもなくても、ノレればなんでもいいじゃん！ という雰囲気があります。
なかには、曲が始まってから「ここの部分わからなくて歌えないから飛ばして」とDJにステージ上で指示して自分が知っているサビの部分だけ歌っている方もいました。自由です。プロ級に上手い方もいました。
私は米津玄師さんの『KICK BACK』とYOASOBIさんの『アイドル』を歌いました。どちらも南アフリカでも流行っているアニメの主題歌です。日本の曲があるかドキドキしましたが、ちゃんとありました。
やはり日本語で歌う人は珍しいようで、ディズニーや洋楽のヒット曲が多い中でアニソンが流れた途端「この曲知ってるー！！」と、どんどん人が集まってきて、大熱狂のライブ状態になりかなり盛り上がりました。
カラオケなので、ステージ上の大スクリーンにちゃんと歌詞が出ます。日本語の曲は日本語と英語（ローマ字）の両方が出ていました。
ヨハネスブルグは高地なので酸素が薄く、歌っていると息切れしてきます。ついつい踊りながら歌ったりなどすると呼吸困難になるのでご注意ください。

会場内で興味深いアンケートを発見しました。
「最も好きなアニメはどれ？」ワンピースやナルト、ドラゴンボールは海外人気の定番ですが、スラムダンクも南アフリカで人気なのは知らなかったです。
ちなみに、Netflixで配信中の実写版ワンピースは南アフリカのケープタウンで撮影されています。

「この中で見たことあるアニメは？」
クレヨンしんちゃんとセーラームーンは南アフリカでも人気なようです。ちなみに、DAMON SLAYERは鬼滅の刃の英語名です。

時間の都合が合わず見逃してしまいましたが、オタクタウンというブースのステージでは「日本語講座」や「日本で英語教師になるためには」というイベントもあったようです。

◾️COMIC CON AFRICA
https://comicconafrica.co.za/

2026年のヨハネスブルグ開催日はまだ未定ですが、ケープタウンでは2026年の4月30〜5月3日に開催が決まっています。冒頭でもお伝えしましたが、ちょうど日本のゴールデンウィークです！ ケープタウン観光と併せてご検討してみてはいかがでしょうか。見るだけでも十分楽しいですが、コスプレして参加した方が120%楽しめるコミコンアフリカ。コスプレ本場の日本からの参加者が増えることを願っています。