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アメリカのガールスカウト(Girl Scouts of the USA)は、1912年に設立のアメリカでも最大の青少年教育運動組織の一つで、現在も全米各地に200万人を超える会員が活動しています。ボーイスカウトと同じくキャンプなど野外活動を盛んに行うほか、アメリカではガールスカウト・クッキーがひとつのブランドとして認知されています。
設立から113年を迎えた今年2025年の8月5日、アメリカの首都ワシントンDCの公道にガールスカウトの名を冠した道の標識が除幕されました。
2025年8月5日、アメリカの首都ワシントンDCの中心地にある、ガールスカウト・ネイションズキャピタル支部(Girl Scouts of Nations Capital)のオフィス前の通りの名前に、新たにGirl Scouts’ Way(ガールスカウト通り)と記された道路標識が取り付けられ、その除幕式が行われました。
除幕式の記事はこちら(英語)
除幕された道路にはもともとVeazey Terrace(ビージーテラス)という名称があるのですが、今回の序幕で二つの道の名前が道の角に現れることになりました。混同を避けるためか、新しい標識は従来の緑色ではなく茶色の看板となっています。記事によると、113年の長きにわたる「地域社会への影響、先駆性、そして若者のリーダーシップを称えるもの」として公式に設置されたとあります。
ガールスカウトは、1907年に英国で始まったボーイスカウト(Boy Scouts)の創始者である、ロバート・ベーデン=パウエル卿と知己(ちき)のあったジュリエット・ロウ女史が、自身の故郷ジョージア州サバンナで始めた少女のための青少年教育で、英国ではガールガイドGirl Guideという名称であったものを、少年たちと同じくスカウトScoutという呼び方に改めたため、アメリカでのガールスカウトでは現在も”ガールスカウト”の創始者はジュリエット・ロウであると教えられています。
創設から113年の歴史を持ち、歴代の大統領夫人や宇宙飛行士、多数の映画スターなどがガールスカウト経験者であるアメリカでは、ガールスカウトの社会的認知度は非常に高く、毎春期間限定で販売される「ガールスカウトクッキー」は、その売り上げが年間の各団の活動費をサポートするほか、少女たちに「経済について自ら実践しながら学ぶ」という教育的な目的もあります。