パリから行ける絶景、エトルタでの夕日は一度は見ておきたい仏スポット
2025.9.8
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列車やバスだけでなくレンタカーを使うと、フランス旅行はより広がりを見せます。パリから日帰りで行けるセーヌ川を見渡せる絶景スポット、ノルマンディー地方のガイヤール城もその一つ。周辺のおすすめスポットとあわせてご紹介します。
パリを中心として首都圏、イル・ド・フランス地域圏から北西、ノルマンディー地方に少し足を踏み入れた場所に、今回ご紹介するガイヤール城があります。ガイヤール城は、1196年から1198年にかけて獅子心王という異名をとったイングランド王でありノルマンディー公爵のリチャード1世によって建てられました。
ガイヤール城の役目は、ノルマンディー公国とその首都であったルーアンの防御のため。1204年にフランス王であるフィリップ・オーギュスト(フィリップ2世)の攻撃によってに陥落し、フランスとイングランドが争った百年戦争時にはイングランド軍により奪還しましたが、砲火の進歩による被害の大きさによって、最終的に城は放棄されて現在に至ります。
ガイヤール城の見どころは、セーヌ川を眼下に眺める景色。麓にはレ・ザンドリの街が広がりとても美しいです。そして17世紀に活躍したバロック時代の画家であるニコラ・プッサンは、このレ・ザンドリ近郊の出身。歴史と美術の足跡を辿る旅行を楽しめます。
ガイヤール城へは車が便利です。パリ市内からは、渋滞などが無ければ2時間以内で到着します。公共交通機関を使う場合は、車と比べれば少し不便です。パリ・サンラザール駅からTERに乗りガイヨン・オーブヴォワ駅下車。そこからバスに乗り換えレ・ザンドリの町に着いたら、徒歩で城のある高台までの登ります。
車で行く場合は、列車やバスの時間に左右されず動きやすいですので、レ・ザンドリより手間にあり、モネの庭と家があるジヴェルニーなども加えて、日帰りで旅程を組んでも良いですね。もしくは同じくセーヌ川の街で、白い石灰岩の岩壁と城が美しいラ・ロシュ・ギヨンもおすすめです。
パリから出発後はルーアンまで抜けてルーアンに泊まり、そのままノルマンディー地方を楽しむ旅行も素敵ですね。
ノルマンディーの代表的なグルメは、ガレット(蕎麦粉のクレープ)とクレープ。リンゴのお酒であるシードルや、同じくリンゴを使った蒸留酒カルヴァドスも同地の名産品です。
もし車で巡るなら、集落や農家にある産直の売店などをのぞいてみても楽しいです。その場所でとれた新鮮な野菜や果物、卵、ハムなど畜産品などを買うことができます。宿をキッチン付きの部屋にして、それらを調理して楽しんでも良いかもしれません。
地方に散らばる美しい景色を訪ねる旅を組んでみてください。