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西ケープ州に、オーツホーンというダチョウ産業で栄えた町があります。そのオーツホーンにある動物園、『カンゴー・ワイルドライフ・ランチ』ではクロコダイル・ケージ・ダイブという珍しい体験ができます。ゲストは小さい檻の中に入り、ワニのいる池に檻ごと入水して池の中から間近にワニを観察することができます。体験してみたところ、怖いどころかワニの大ファンになったのでその体験の様子をご紹介します。
クロコダイルケージ体験者は受付で無料で水着をレンタルできます。水着素材のTシャツ、短パン、女性はブラもありどれもサイズが豊富でした。バスタオルと貴重品用のロッカー、シャワー室もあるので、手ぶらで来ても全く問題なく体験できます。
更衣室で着替えたら、さっそく体験です。
ケージの中に入り、クレーンで吊るされてワニの池に入水します。池は浅く、ゲストの胸のあたりまでしか水に浸からないようになっています。水中のワニの動きを観察したければ、事前に渡されているゴーグルを装着して潜ってもいいのですが、潜らなくても十分見えます。
水温は約25度で、この日はかなり暑い日だったのでちょうど良かったです。
水にいよいよ浸かったものの、肝心のワニは岸に上がっていて石像のように微動だにしません。檻に入った私だけが池に浸かっていて、ワニが全く動かない状態が5分ほど続きました。
ここで飼育員の方からワニの説明を受けます。このワニはナイルワニで、モーティシアちゃんとジェイソンくんというのだそうです。
このまま様子を見て、全く動かなければワニのプロフェッショナルが登場し、ワニとの直接交渉を試みるとのことでした。
やはりしばらく動かなかったので、ワニのプロフェッショナルが登場し、ワニと何やらやりとりしていました。
ワニのプロによる交渉は5分ほど続き、もうダメかなと諦めかけた頃、ようやくジェイソンくんがこちらに来てくれました!
ジェイソンくんは、檻の真正面から登場し、ゆっくり檻の周りをまわって、檻の下を通って、檻の横にピッタリきて止まりました。大サービスです。
檻の中は安全と聞いていましたが、檻の横に来た時、檻の隙間からワニの手がこちら側にすっぽり入ってきていたので、引っかかれる可能性は十分あるなと感じました。
とはいえ、ジェイソンくんは終始落ち着いた様子だったので素晴らしい時間を過ごせました。
静かに観察していたところ、飼育員さんがいきなり肉の破片を投げ込んでジェイソンくんがキャッチしました。かなりびっくりしました。小粋な演出です。
15分ほどで体験は終了しました。最初の10分間は全くワニが微動だにしない時間でしたが、それがあったからこそ最後に来てくれた時の感動と、ワニのジェイソンくんへの感謝の気持ちでいっぱいになりました。怖いどころかワニの大ファンになるアクティビティです。ワニのケージ体験はあまり他ではないので、ここにきたら是非オススメしたいアクティビティです。
この動物園には、他にもチーターとの触れ合いや、ライオンの餌やりなどユニークなアクティビティがあります。2025年11月現在、入場料に約1000円プラスするだけで今回のクロコダイル・ケージ・ダイブを含むアクティビティのうちの1つを体験できます。ただし、今回のクロコダイル・ケージ・ダイブは水温が低くなる冬の期間(は休止しており夏のみ体験可能です。
スタンダードチケット(入場料+ツアー):R250
プレミアムチケット(入場料+ツアー+アクティビティ1つ):R375
現在は全てのチケットがツアー付きになっていますが、ツアーの参加は自由です。
公式サイト
https://www.cango.co.za/pages/2021-rates/
営業時間:8:30〜17:00または16:30、年中無休
住所:191 Baron van Reede Street, Oudtshoorn
ヨハネスブルグから国内線でジョージ空港まで約2時間、そこから車で約1時間。