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赤ちゃん連れのアメリカ旅行。おむつや着替えの準備に加えて、意外と悩むのが「離乳食どうしよう?」という問題。日本から持ってきた分が足りなくなったり、うっかり忘れてしまったりすることもあるかもしれません。でも大丈夫。アメリカには日本とは少し違うスタイルの離乳食がたくさんそろっていて、現地調達でも十分に対応できます。今回は、アメリカで買えるおすすめ離乳食や、日本との違い、旅行中の便利なコツを紹介します。
日本でよく見かける和光堂のような「お弁当スタイル」のベビーフード(ごはんやおかずが一体になったパック)は、アメリカではほとんど見かけません。その代わりに、ピュレ状の野菜や果物が単品またはミックスで売られていて、種類がとても豊富です。
定番は、りんご、洋梨、かぼちゃ、にんじん、スイートポテト、ブロッコリーなど。これらを組み合わせた「フルーツ+ベジタブル」タイプが人気で、栄養バランスもとりやすくなっています。容器は瓶入りか、スパウト付きパウチ(飲み口つきの袋)タイプが中心。パウチは軽くて持ち運びしやすいので、旅先ではとても便利です。スプーンを使わずにそのまま食べさせられるのも助かるポイント。
アメリカのスーパーでは、ライスシリアルやオートミールタイプのベビーフードも売られています。代表的なのは「Gerber(ガーバー)」や「Earth’s Best」などのブランド。
粉末状になっていて、水やお湯、または粉ミルク・母乳で溶いて使うタイプが多いです。ただし、日本のようにお湯で溶いて完成、というよりも、「ミルクで溶くと栄養価が上がる」ことを前提に作られている商品が多い印象です。
また、日本の「おかゆ」のように完全に米だけで作られたものは少なく、オーツ麦や全粒穀物をベースにした製品が一般的です。
アメリカのスーパーには、それぞれのプライベートブランド(自社ブランド)のベビーフードがあります。
たとえば、
これらは大手メーカー品より価格が少し安いので、気軽に試すことができます。また、シンプルな原材料で作られていることが多いので、食べられる品目が少ない場合や離乳食初期でも大丈夫。成分表をチェックして、塩分・糖分の添加がないものを選べばより安心です。
筆者のいちばんのおすすめは、「Serenity Kids」。オーガニック野菜や放牧牛・豚などを使った高品質ベビーフードブランドで、少しお値段は張るものの、アメリカではとても人気があります。特徴は、たんぱく質と野菜が一度にしっかり摂れること。肉・魚・野菜を組み合わせたピュレが中心で、塩分・砂糖・保存料は不使用。旅行中でもしっかりした食事を与えたいときにぴったりです。
筆者の娘は食べムラがあるのですが、Serenity Kidsのベビーフードをあげると自分から口を開けて「もっとちょうだい!」アピールをしてきます。種類も豊富で、アメリカのベビーフードでは珍しい魚(サーモン)や、バイソン(!)、七面鳥などアメリカらしいもの、「ビーフケバブ」「ココナッツカレーチキン」「サーモンテリヤキ」などの変わり種のパウチも売られています。
全米でよく見かけるTargetやWhole Foodsなどのスーパーで販売されているので、ぜひチェックしてみてください。
前述したように、アメリカのベビーフードは日本に比べて味付けがシンプルです。出汁文化がないので「和風のおかず」に近い味はあまりありません。甘味の強いフルーツ系や、肉や豆をベースにしたピュレが多いです。
また、アメリカではベビーフードの安全基準がブランドによって異なり、重金属(鉛・カドミウムなど)の含有が問題視されたこともあります。有名ブランドは検査体制を強化していますが、気になる場合はオーガニック製品や独自の品質テストを公表しているメーカーを選ぶとよいでしょう。
日本とはスタイルが違いますが、アメリカのスーパーには多様なベビーフードがそろっており、オーガニックや高たんぱくタイプなど選択肢も豊富です。日本から持っていった「いつもの味」と、現地の離乳食を上手に組み合わせれば、赤ちゃんもきっとごきげんに過ごせるはず。旅先での新しい味との出会いもいい思い出になるのではないでしょうか? ぜひ、こちらの記事を参考に赤ちゃんとのアメリカ旅行を楽しんでみてください。