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パース市内中心部にある博物館 「WA Museum Boola Bardip」で、期間限定の特別展 「Terracotta Warriors(兵馬俑展)」 が開催されています。中国の始皇帝にまつわる展示で、現在オーストラリア国内ではここパースでのみ鑑賞できる貴重な機会です。
兵馬俑といえば、秦の始皇帝陵に眠る等身大の武士たち。教科書や歴史番組で目にすることはあっても、実物を間近に見られる機会はなかなかありません。この記事では、訪れてみて感じた魅力や見どころを、写真とともに詳しくご紹介します。
パース駅から徒歩でアクセスできるWA Museum Boola Bardip。広大な西オーストラリア州の歴史・自然・文化を学べる、見応えある博物館です。
チケットは事前にオンライン購入もできますが、当日窓口での購入でも問題ありません。館内では常設展示のほかに、半年に一度ほど内容が切り替わる期間限定展示が行われています。この特別展示は入館料とは別料金ではありますが、その分価値の高い企画が多く、今回の兵馬俑展もまさにそのひとつです。
館内にはカフェも併設されており、天候に左右されずゆっくりと見学できます。暑い日・雨の日の観光スポットとしてもおすすめです。
Terracotta Warriorsは兵馬俑を意味します。中国・秦の始皇帝陵の副葬品として作られた等身大の兵士や戦馬の陶製像です。
1974年、中国・西安市の郊外で農民が井戸を掘っていた際に偶然発見されました。世界史上最大級の考古学的発見とされており、現在は世界遺産(1987年登録)に指定されています。
中国初の統一皇帝・秦始皇帝(紀元前259〜210年)の死後の世界を守る軍隊として作られました。始皇帝は不老不死を追い求めた人物としても有名で、生前から巨大な陵墓建設を進めました。
粘土で作られ、兵士の数は約8000体以上と言われ、その他にも馬や戦車の像なども発見されています。兵士の像は、顔、髪型、服装、階級ごとの異なっています。
世界初公開の組み合わせで展示される兵馬俑を含む、225点以上の中国出土品が集結しています。
最新技術を用いた体験型展示により、歴史の理解がさらに深まります。
WA Museumが陝西省文物交流中心/秦始皇帝陵博物院と連携して制作されました。近年新たに出土した貴重な文物も含まれており、西オーストラリア州史上最大級の企画展となっています。兵馬俑は世界的に貸出が厳しく、巡回展示は数年に一度レベルと言われているので、とても貴重な展示となっています。
展示の中心には、皇帝の死後の世界を護る等身大の兵馬俑が立ち並びます。20世紀最大級の考古学的発見とされる兵馬俑は、陵墓の東側に広がる巨大な地下坑から発掘され、まるで実際の軍営のような規模と姿を見せました。
隊列は秦軍の厳格な階級制度を反映されています。展示では、力強い戦士たちと正面から対峙するように鑑賞できます。さらに、兵馬俑の製造と修復の技術、そして当時使用された武器や石製の鎧についても学ぶことができます。
展示に合わせ、11月からはパース市内の各スポットにもTerracotta Warrior像が登場しています。現在はElizabeth Quayに数体が展示され、近くには紹介映像が流れるモニターも設置されています。11月初旬にはForrest Chaseにも姿を見せていたため、今後も予告なく場所が移動する可能性があり、街歩き中に出会えたらちょっと嬉しいサプライズです。
実は私自身、訪れるまでは秦の始皇帝や兵馬俑の知識はほとんどありませんでした。それでも、展示の構成や迫力ある見せ方のおかげでぐっと引き込まれ、気づけば夢中になって見ていました。知識ゼロで訪れても楽しめる展示となっています。2025年2月22日までの期間限定ですので、ぜひ足を運んでみてください。
施設名 WA博物館(WA Museum Boola Bardip)
住所:WA Museum Boola Bardip, Perth Cultural Centre, Perth, WA, 6000
電話番号:1300 134 081
URL:WA Museum Boola Bardip | Western Australian Museum
営業時間:09時30分~17時