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【お出かけスポット@シリコンバレー】太平洋の風を感じられる楽園「サンタクルーズ(Santa Cruz)」

かん

かん

特派員

更新日
2026年2月28日
公開日
2026年2月28日

 

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サンフランシスコから南へ車で約1時間半。サンノゼからはほぼ45分〜1時間。シリコンバレーの喧騒を抜け、Hwy17の山道を越えた先に広がるのが、古き良きアメリカのビーチカルチャーが息づく街、サンタクルーズ(Santa Cruz)です。在米20年近くになる筆者の一押しの観光地が、このサンタ・クルーズです。今回は、この街の魅力を数回に分けてお届けします。

”Keep Santa Cruz Weird(サンタクルーズを奇妙なままに)”がスローガンの街

サンタ・クルーズは、世界屈指のサーフポイントであり、広大なアメリカ杉の森や、全米最古級の遊園地が今も現役で動いている、多面的な魅力を持つ街です。

そして、とってもユニークな街であることを伝えるのが、街のスローガンの「Keep Santa Cruz Weired」。

一見すると不思議な言葉ですが、これはこの街のアイデンティティと誇りを象徴する大切な合言葉なのです。

 

©︎かん サーフィンのメッカ、サンタクルーズのウエスト・クリフ(West Cliff)にあるサーファー像
©︎かん 風光明媚なサンタクルーズ、ウエスト・クリフ(West Cliff)の海岸線
©︎かん

「Keep Santa Cruz Weird」に込められた意味

「Keep Santa Cruz Weird」は、直訳すると「サンタクルーズをヘンなままにしておこう」となります。
しかし、ここでの「Weird(奇妙)」は決してネガティブな意味ではありません。

1.多様性と自由の肯定

サンタクルーズは、ヒッピー文化、サーフカルチャー、そしてUCSC(カリフォルニア大学サンタクルーズ校)のリベラルな気風が混ざり合った街。「人と違ってもいい」、「個性的であることを楽しもう」という自由な精神を「Weird」という言葉で表現しています。

2.地元ビジネスの保護

このスローガンの大きな役割の一つは、「どこにでもあるチェーン店ではなく、地元のユニークな個人商店を応援しよう」という運動です。その街にしかない個性を守り、大資本による均質化(どこも同じ景色になること)に抵抗しようという意思表示でもあります。
残念ながら、20年前と比べると、チェーン店が少し増えてきてしまっています。
しかし、まだまだ、昔からサンタ・クルーズにあるユニークな店は、沢山健在しています。


3.カウンターカルチャーの継承

1960年代から続く「反体制」や「環境保護」の精神を忘れず、シリコンバレーの巨大なIT化の波にも飲み込まれすぎないように、自分たちのルーツを大切にしようというメッセージが込められている、とも言われます。

筆者は、1997年から一年ほど、サンタ・クルーズにホームステイをしていました。

その時の最初の学期のホストファミリーは、UCB(カリフォルニア大学バークレー校)を卒業した元ヒッピーのホストファザーと、彼が運転するバイクの後ろに乗っていた青春時代を経て、最高裁でも勝つ敏腕弁護士となったホストマザーでした。

次の学期のホストファミリーは、ピースコープ(Peace Corps、平和部隊)、1961年にケネディ米大統領が創設したアメリカ政府のボランティア組織で、18歳以上のアメリカ人を途上国に派遣し、教育、保健、農業、環境などの分野で2年間の技術支援や文化交流を行うプログラムに参加をしてフィリピンで活動した経験をもち、かつUCSCの社会学の教授であったホストファザーと、同じくピースコープ経験のあるホストマザーでした。

その彼らから、サンタ・クルーズのユニークさ、自由さ、そしてサンタ・クルーズさ、を、筆者は存分に体感させてもらったものです。

©︎かん ダウンタウン・サンタクルーズの入口にある郵便局と鷲の銅像
©︎かん ダウンタウン・サンタクルーズ
©︎かん ダウンタウンにはインフォーメーション・ブースがあり、無料の観光ガイドや地図が入手できます

街で見かける「Weird」の象徴

サンタ・クルーズにお出かけになったら、こんな「Weird」な光景に注目してみてください。

バナナスラッグ(UCSCのマスコット): 「なぜナメクジが大学の象徴なの?」という疑問こそがWeirdの真骨頂。UCSCキャンパスの本屋で、至る所に見られる黄色い物体とSlugという言葉がわからず、辞書を引いて、Slug=ナメクジと知ったときのショックと言ったら! UCSCキャンパスはアメリカ杉の森で、そこはバナナスラッグの生態地域になっています。ですから、大学のマスコットがバナナスラッグになっても不思議ではないのですが、そんな多様な生態系を支える存在を尊ぶのは、サンタ・クルーズらしい選択ではないでしょうか?

ピンクのゴジラや派手なアート: ダウンタウン(パシフィック・アベニュー)のビルの隙間や住宅の庭には、奇妙なオブジェや鮮やかな壁画が散財しています。

ストリート・パフォーマー: ダウンタウン(パシフィック・アベニュー)で、独自の楽器を操ったり、奇抜な衣装で踊ったりする人々を良く見かけます。彼らもまた、街の「Weirdさ」を形作る大切なピースでしょう。

©︎かん 日曜日で、ダウンタウンには蚤の市が立っていました
©︎かん

「Keep Santa Cruz Weird」と書かれたステッカーやTシャツは、街のあちこちにあるセレクトショップや書店で入手することが可能です。これを身につけて歩けば、あなたもすっかり地元の仲間入りです。

「ちょっと変わってる? 面白い?」と思うものに出会ったら、「That’s so Santa Cruz!(これぞサンタクルーズだね!)」と楽しんでしまうのが、この街を満喫するコツです。

そして、そのユニークさが詰まったお店の一つが、ブックショップ・サンタクルーズ(Bookshop Santa Cruz)。次の記事では、このサンタ・クルーズの住民から愛され、また色々なお土産の入手もできる地元の本屋さんをご紹介します。

©︎かん
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