【福岡・岡垣町】階段神社とよばれる白峰神社へ登る
2026.2.25
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新しいものだけが美しいとは限らない。そんなことを感じさせてくれたのは、岡垣町にある九州最古級の鉄道遺跡「赤レンガアーチ」です。レンガの積み方・美しさや力強さは、見ていてほれぼれしました。
130年以上前のものがよくぞ今まで残ってくれていたな、という驚きや、この上を機関車や汽車が通っていたのか!と、今と違う光景を想像すると、ロマンがあるなと思いました。また、ここから少し離れたところにも似たような赤レンガアーチが今なお現役で線路を支えていました。まさに縁の下の力持ちです。
電車の車窓を見ていると思いがけないものに出会えます。通勤途中の車窓からほんの一瞬の出来事ですが、ちらっと見えた茶色いレンガのような構造物。あれはもしかしたら遺跡か何か? そう思っていったい何があるのかGoogleマップで調べてみると、「九州鉄道・海老津赤レンガアーチ」と表示されています。海老津駅から少し距離はあるものの、歩けそうだと思いましたので行ってきました。
海老津駅を出てJR鹿児島本線を横目に目指します。途中で特急列車や快速列車・普通列車が何本も通るのでシャッターチャンスとばかりに撮影しました。お目当ての赤レンガアーチではありませんが、ここでも橋りょうが線路を支えていました。
遠目で見て赤レンガの美しさや、近づくにつれてその興奮が高まります。見え上げるような赤レンガアーチ、しばらくその光景を目に焼き付けようとして動けませんでした。全体を堪能したあとは、いろんな角度から眺めました。
説明版によると、「九州鉄道・海老津赤レンガアーチ」とあります。平成18年4月に岡垣町指定文化財となっています。
「九州鉄道(国鉄の前身)が明治23年(1890年)遠賀川〜博多間が開通したとき、ドイツ人技師によりイギリス積み工法で設計・建造されました。当時は、現在のようなトンネルはなく難所である急勾配の城山峠を越えていました。九州内では最古級の鉄道遺跡です」
日本史史上で1890年(明治23年)というと、第一回衆議院議員総選挙が行われた年です。その前年には大日本帝国憲法の発布もあり、日本が近代国家として歩み始めた頃です。歴史の授業でも習った頃の鉄道遺跡が目の前にあると思うと、長い時の流れを感じずにはいられません。また、よく130年以上前のものが風雨にさらされながらも、しっかりと残っているレンガの耐性には驚かされました。
実はこの先に下り道があり、進んでいくともうひとつの赤レンガアーチ「煉瓦アーチ(広丸橋りょう)」があります。薄暗い場所ですが、ここはJR鹿児島本線線路の真下にあたり、現役で活躍しています。
満足した撮影後は歩いて駅に戻ります。こういった鉄道遺跡がある場所には、思いがけない発見もあります。今回も戻りながら周囲を見まわすと、やはりありました!
線路の下にはもうひとつ赤レンガアーチがありました。最初のものほど大きくはなく、軽自動車一台ほどの幅ですが、立派に線路を支えていますね。頑張ってね、と応援したくなるような気持ちで後にしました。
鉄道遺跡やかつての線路跡・廃線跡は、今でこそ現役ではありません。しかし、確かにそこに存在して人や物資の往来を支え、今の鉄道網の発展の基礎になっていたことを考えると、一度は訪れてその活躍をたたえることもいいものだと感じました。
日本全国にあるであろう鉄道遺跡。あなたのお住まいのお近くにもあるかもしれませんね。見つけた時はぜひ足を運んでみてくださいね。
◾️九州鉄道・海老津赤レンガアーチ
住所:福岡県遠賀郡岡垣町海老津1丁目7
アクセス:JR九州鹿児島本線「海老津駅」より徒歩15分
駐車場なし
海老津駅に有料駐車場あり
URL:https://okagaki-kankou.com/post-147/