アメリカ・ワシントンDCの新名所「ナショナル・ハーバー」へ行こう

アメリカ・ワシントンDCの新名所といわれる「ナショナル・ハーバー(National Harbor)」を紹介します。「ナショナル・ハーバー」は、大型リゾートホテルやアウトレットモール、公園などが次々とオープンし、開発が進んでいるきれいな港町です。なかでも大観覧車やメリーゴーランド、砂浜に埋もれて横たわっている30メートルもの巨像が大人気です。
ワシントンDC郊外にある「ナショナル・ハーバー」とは!?

「ナショナル・ハーバー(National Harbor)」は、アメリカ・ワシントンDCの南東約18キロメートル、メリーランド州に入ってすぐのところにあります。2008年から大型リゾートホテルをはじめ、ショップやレストランなどのオープンが続き、注目の人気スポットになっています。
「ナショナル・ハーバー」へのアクセスは、ワシントンDCの中心部から車で30分ほどです。もしくは、地下鉄ウォーターフロント(Waterfront)駅の近くから出発している水上タクシーで行くこともできます。ポトマック川の観光も兼ねて、ぜひ利用してみてください。
「ナショナル・ハーバー」の楽しみ方

「ナショナル・ハーバー」には、年間60~80万人が訪れるといわれています。80軒以上の店舗数を誇る大型アウトレットでのショッピングをはじめ、フォーマルからカジュアルまで好みのスタイルに合わせて利用できるレストラン&カフェでの食事、ウォーターフロントのアウトドアスクリーンでの映画鑑賞など、さまざまな楽しみ方ができます。
また、宿泊施設も充実しています。市街の喧騒から離れた「ナショナル・ハーバー」のホテルを拠点に、水上タクシー、ウーバー(Uber)、バスなどを利用してワシントンDCや隣接する各州の観光をすることもできます。
人気アトラクション「キャピタル・ホイール」

「キャピタル・ホイール(The Capital Wheel)」は、全長54.9メートルの大きさを誇る大観覧車で、人気アトラクションのひとつです。ゴンドラからはアメリカ合衆国議会議事堂、ワシントン記念塔、ペンタゴン、アーリントン墓地、海軍造船所、アナコスティア・ボーリング統合基地といったワシントンDCの主要なランドマークだけでなく、バージニア州、メリーランド州の田園風景まで眺望することができます。
大観覧車が1周する時間は12~15分で、料金は12~60歳未満が15ドル、3~11歳未満が11.25ドル、60歳以上と米軍関係者が13.50ドルです。ガラス張りの床のゴンドラにレザーの椅子が用意されたVIPチケットは、1名につきプラス50ドルです。車椅子の方の利用は可能ですが、ペットはお断りしているそうです。
食べ物や飲み物(アルコール飲料除く)の持ち込みはOKです。冷暖房完備のゴンドラがカジュアルレストランに早変わり。ハンバーガーやホットドッグを頬張りながら絶景をエンジョイできるなんて素敵です。
巨大な鋳鉄製の彫刻『目覚めよ、大地の巨人』

大観覧車「キャピタル・ホイール」の麓には、J.スワード・ジョンソン(J. Seward Johnson)が1980年にデザインした巨大な鋳鉄製の彫刻作品『目覚めよ、大地の巨人(The Awakening;the-awakening-sculpture)』があります。
『目覚めよ、大地の巨人』は、もとは、ワシントンDCのイースト・ポトマック公園にあったのですが、2008年2月に「ナショナル・ハーバー」へ移設されました。この彫刻作品は、鑑賞するだけでなく、よじ登ったり、滑り降りたり、隠れたりして遊ぶことができますので、子供たちの絶好のアトラクションになっています。
ランチは地元グルメのシーフードを食べよう

シーフードは、ワシントンDC郊外、メリーランド州を代表する地元グルメです。当然のことながら、「ナショナル・ハーバー」にもたくさんのシーフードレストランが軒を連ねています。
数あるシーフードレストランのなかから、筆者おすすめの「グレイスズ・マンダリン(Graces Mandarin)」を紹介しましょう。この店は、「ナショナル・ハーバー」の中心部、ゲイロードナショナルホテル&コンベンションセンターの向かいにあります。
「グレイスズ・マンダリン」は、モダンなアジアン・フュージョン・レストランです。『オープンテーブル(OpenTable)』という飲食店のカスタマーレビューサイトで、3,300件以上のレビューの平均が5段階評価で「4.6」という高評価を受けているレストランです。

店内に入ってまず驚いたのが、1階の大きなテーブルの中央に飾られた胡蝶蘭とその奥にある巨大なゴールドの仏像でした。仏像が飾ってある窓辺の飾り棚にも、小さな仏像や数々のアジアの調度品が飾られていました。レストランでありながらも、博物館のような雰囲気を漂わせています。
また、2階の各テーブルの小さな一輪挿しにも本物のオーキッドが飾られていました。さらに、お手洗いにも真っ白い美しいユリが飾られていました。テーブル席のゆったりとした背もたれの椅子も心地よく、窓の外に広がる水辺を眺めながら、いつまでもこの場にいたいと思うような空気が流れています。
テーブルに着くとすぐに、レモン、オレンジ、ライム、ミントが入ったアイス・ウォーターが運ばれてきました。筆者が注文したのは、豪快な角切りのパイナップル、ブロッコリー、ジャガイモ、ニンジン、ズッキーニが入ったシュリンプのパナン・カレー(17ドル)。少しピリ辛なテイストでしたが、シュリンプがプリプリで、ココナツ風味のまろやかなスープ仕立てのカレーは、いくらでも食べられるおいしさでした。
いかがでしたか。アメリカ・ワシントンDCの新名所といわれる「ナショナル・ハーバー(National Harbor)」を紹介しました。今度の海外旅行の参考にしてください。

筆者
アメリカ・ワシントンDC特派員
舞林鳥 恵
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