【はじめまして】ベリーBerry &クールCoeurなブールジュより
フランスのほぼ中央に位置するブールジュBourgesの町は、ベリー地方の中心地でもあります。パリからは、オーステルリッツ駅より列車で約2時間、車でもおよそ2時間でブールジュに到着します。パリを出てしばらくすると、車窓からは広い平地が続き、ところどころにこんもりした森やヤドリギの宿る木々が現れ、とてもフランス中央らしい風景が見られます。
シェール県の県庁所在地ブールジュの人口は、約65000人。ブールジュの住人たちのことは男性はベルイエ berruyer、女性はベルイエール berruyèreと呼びます。
はじめまして。ベルイエールのHaruko Desmarais ハルコ・デマレです。
これから、地球の歩き方「特派員ブログ」で、このブールジュの町を中心にベリー地方の魅力をたっぷりお伝えしたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
ブールジュでいちばんの見どころは、なんといってもユネスコの世界遺産に登録されているサンテティエンヌ大聖堂です。町の人たちは、大聖堂を意味する"カテドラル"と呼んで誇りにするとともに、シンボルとして大事にしています。
カテドラルの周りには、中世の街並みそのままに、パン・ドゥ・ボワ pans de boisと呼ばれる木骨組みの家々が並ぶ中心街が広がっています。
この町はサンティアゴ・デ・コンポステーラのフランスの4つの巡礼路のひとつ、リモージュの道の一部でもあり、石畳には巡礼の路を示す帆立貝の道標が埋め込まれています。帆立貝の道標を辿りながら街の観光をしつつ、巡礼路も歩くことができるのです。
帆立貝といえば、フランス語でコキ・サン・ジャック coquille Saint-Jacques。
15世紀前半 、シャルル7世の財政官であったジャック・クール Jacques Cœur は
ブールジュで生まれましたが、自分の名前と帆立貝の 'ジャック'を関連付けて、帆立貝と名字のクールが意味するハートをシンボルとして使いました。
ジャック・クールの宮殿には、今でもその彫刻が残っています。
贅を尽くしたジャック・クール宮殿や彼の生家も中心街で見ることができます。
中心街から少し離れて、15分程度歩いたところには、緑豊かなマレと呼ばれる整備された沼地が広がっています。マレの散歩道を歩きながら遠くに見えるカテドラルを眺めるのもブールジュならではの景色です。
クールには中心という意味もあり、フランスの中央のこの町にとてもぴったりのシンボルです。
ベリー地方のクールな町、小さいけれど、たくさんの物語が詰め込まれているブールジュ、小旅行先として、またゆっくりと暮らすように旅する地としてぜひ訪れていただきたい町です。
Haruko Desmarais
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