パリ熱波で42.6度に 70年ぶり最高気温の記録を更新

公開日 : 2019年07月26日
最終更新 :
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昨日のブログ「パリに再び熱波到来中 予想気温42度で70年ぶり記録更新か」で今週フランスを襲っている熱波により、フランス気象局の予報で7月25日(木)は42度まで上がるかもしれないとお伝えしました。70年ぶりにパリの最高気温が更新される可能性にも触れました。

結果は......予報を上回る最高気温42.6度を同日16時32分に記録。1947年7月28日の記録を塗り替えました!

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ここまで大規模な熱波がフランスを襲ったのは、今年は6月末に続いて2度目です。天気予報によれば、気温上昇のピークは7月23日から同25日の3日間で、最終日の25日がもっとも気温が高いと予想されていました。

いざ当日を迎えてみると、予報通り気温はぐんぐん上がっていきます。25日13時36分にパリで40.6度を記録。1947年7月28日に記録したパリの最高気温40.4度を70年ぶりに破りました。15時の時点で41.7度へ上昇。そして16時32分に、この日の最高気温の42.6度を記録しました。パリに限らず、フランス各地でも次々と以前の最高気温の記録が更新されました。

現在フランスはバカンス期間に入っており、多くの人が仕事を休んで休暇に出ています。そのためパリ市内も、パリ市民がいない分、他の時期と比べて空いています。さらに今週の酷暑が重なり、日中は外を出歩く人も、パリ市民の普段の生活圏ではまばらの印象を受けました。

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ここまで気温が高くなると、やはり各所にいろいろと不具合が出る可能性が高くなるようです。例えば、ロイター通信が報じたノートルダム大聖堂再建の責任者フィリップ・ビルヌーブさんの言葉によると、熱波の影響で大聖堂の天井が崩壊する恐れはあるとの見方もあるそうです。

ノートルダム大聖堂は4月に起きた火災以後(「ノートルダム大聖堂で火災、呆然と立ちすくむパリ市民の前で尖塔焼け落ちる」を参照)、天井部には上からも下からも近づくことができていないといい、接合部やレンガ細工が乾いて結合性が失われるなどすると、天井部が突然崩壊する可能性があるとのことでした。

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とにかく、天気予報によれば熱波による酷暑は7月25日までとのこと。少しでも酷暑を前向きに捉えようと、空調のあるラオス料理レストランで東南アジア風のランチをしてみたりしたのですが、やはり暑いものは暑いです......。早くパリの涼しい過ごしやすい夏が戻ってきてほしいですね。

筆者

フランス特派員

守隨 亨延

パリ在住ジャーナリスト(フランス外務省発行記者証所持)。渡航経験は欧州を中心に約60カ国800都市です。

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