【2022年10月 スイス 旅の最新事情5】2020年以降に誕生した新スポット、おすすめ5選
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公開日 : 2023年02月03日
最終更新 :

2022年6月オープン プラットフォーム10 Platforme10(ローザンヌ)

真っ白な四角い箱にスリットが入ったかのようなデザインの建物が2022年オープンの美術館
真っ白な四角い箱にスリットが入ったかのようなデザインの建物が2022年オープンの美術館

2019年に一部施設がオープンし、2022年に全美術館が公開をスタートしたローザンヌ駅すぐ近くにある芸術地区です。ふたつの建物が機関車の停車場跡地に建てられ、ローザンヌ市内の別々の場所にあった3つの美術館がここに集まりました。広場がありそこで催し物が行われることもあります。

エリゼ写真美術館は地下に展示室がある
エリゼ写真美術館は地下に展示室がある

まずリュミーヌ宮に入っていた州立美術館(MCBA)がここに移り2019年にオープン。2022年にエリゼ写真美術館と州立現代デザイン・応用美術館(以下mudac)の移転も完了しました。エリゼ写真美術館とmudacは同じ建物の地下と2階に入っています。

ローザンヌ駅の隣に位置し、MCBAの入る建物からはレマン湖も見ることができる
ローザンヌ駅の隣に位置し、MCBAの入る建物からはレマン湖も見ることができる

ジャンルの異なる作品を扱う3つの美術館ですが、2022年の夏は「鉄道と列車」をテーマに横断的な展示が行われていました。ジャンルが異なると、同じテーマでもこんなふうに切り取られるのかという、新しい発見と驚きがありました。
2022年秋以降の展示では、MCBAが常設展のほか企画展を、エリゼ写真美術館は複数のテーマの写真展を開催。mudacは「椅子とあなた」というテーマで、アメリカ人芸術家のロバート・ウィルソンを舞台美術監督として迎え、劇場で作品を楽しむかのような展示が行われています。

カフェのほかレストランやショップ、図書館など付帯施設も充実している
カフェのほかレストランやショップ、図書館など付帯施設も充実している

入場券は単館(大人1人15CHF)のほか、3館共通の有効期限が3カ月、しかも譲渡可能というチケット(大人1人25CHF)やペア・チケット(2人で38CHF)もあります。ミュージアム・パス(スイス・トラベルパス)でも入場できます。駅のすぐ近くで、カフェやショップもありますので、休憩も兼ねて訪れるのにもいい場所です。アートに触れてリフレッシュしてみませんか?

プラットフォーム10 Platforme10
https://plateforme10.ch/en/

《こちらにも注目!》オリンピック博物館

2023年までスケートボード競技をイメージしたオブジェが飾られている
2023年までスケートボード競技をイメージしたオブジェが飾られている

ローザンヌには国際オリンピック委員会(IOC)の本部があり、オリンピック博物館も人気を集めています。2021年に開催された東京2020夏季オリンピックと2022年開催の北京2022冬季オリンピックに関する展示も加わり、展示内容が大幅にアップデートされています。ショップではすでに2024年のグッズも販売されています。プラットフォーム10からは徒歩25分、メトロを使って所要20分くらいですので、散歩を兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか。レマン湖の景色も楽しむことができます。

オリンピック博物館 Le Musée Olympique
https://olympics.com/musee/

2022年冬以降も新サービスが続々誕生!

ゴルナーグラート鉄道が新車両を導入しますが、レマン湖エリアを走るMOB鉄道もモントルー~インターラーケン間に新型車両を導入する予定です。今までは線路幅とホームの規格が違うため、3本の列車を乗り継ぐ必要があった区間ですが、列車の車輪幅と高さを変えるシステムを導入して、乗り換えることなく1本で結ぶ予定です。
ユングフラウ地方のシルトホルン展望台もロープウェイを架け替える工事を行っており、完成すればアクセス時間が大幅に短縮されます。2023年初夏発行予定のスイス編では、現地の状況を引き続きフォーロアップして最新情報をお届けします。

Text、Photo:小山田浩明
監修:地球の歩き方

筆者

地球の歩き方スイス記者

小山田 浩明

写真撮影の現場キャリアは30年以上で、リバーサルフィルムの時代から一眼レフで撮影しています。世界にはまだまだこんな場所がある、という感動をお伝えできればと思います。

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