【スイス 旅の最新事情6】取材時に訪れたおすすめレストラン5選

公開日 : 2023年02月10日
最終更新 :

スイス滞在中は円安による物価高を感じる毎日だと思いますが、食事はできることならあまり予算を削らず、いろいろなお店でスイス料理を楽しんでみてください。今回の取材で特に印象深かった5軒のレストランをご紹介します。

※文中のCHFは通貨単位スイスフランで1フラン=150円で日本円に換算しています。

レストラン・アイガーグレッチャーRestaurant Eigergletscher (アイガーグレッチャー)

標高2320mに位置する、氷河ビューのテラス席もあるレストラン
標高2320mに位置する、氷河ビューのテラス席もあるレストラン

以前から営業を続けているアイガーグレッチャー駅併設のレストランで、現在は線路を挟んだ新駅の向かい側に位置しています。夏はテラス席で氷河の景色を見ながら食事を楽しむことができます。山の展望台のレストランは経営の合理化などで、メニューのバリエーションが少ないセルフサービススタイルの店が増えていますが、ここは経営変更があったものの以前から働くスタッフが残っており、豊富なメニューと味を受け継いでいます。

  • ボリュームたっぷりのお昼の定食メニュー

    ボリュームたっぷりのお昼の定食メニュー

  • おすすめのお店手作りのケーキ「クリームスライスOriginal Eigergletscher cream slice(Rahmschnitte)」

    おすすめのお店手作りのケーキ「クリームスライスOriginal Eigergletscher cream slice(Rahmschnitte)」

お菓子を自家製で作っていることでも有名で、ユングフラウヨッホ展望台だけで売られているお菓子もこのお店で作られています。食事だけでおなかいっぱいになると思いますが、ぜひデザートのケーキも試してみてください。

レストラン・アイガーグレッチャー Restaurant Eigergletscher
https://www.jungfrau.ch/en-gb/food-drink/restaurant-eigergletscher/

アイガーを湖面に映す人造湖や登山鉄道、三山の姿を見ることができるハイキングルート
アイガーを湖面に映す人造湖や登山鉄道、三山の姿を見ることができるハイキングルート

アイガーグレッチャーからは登山鉄道やアイガー・エクスプレスで下りることができますが、時間が許すならクライネ・シャイデックまでハイキングしてみてはいかがでしょうか。よく整備された下り道のルートで所要時間は1時間ほどです。

人気韓国ドラマ『愛の不時着』では、ユングフラウヨッホとクライネ・シャイデック、グリンデルワルトから上るフィルスト展望台がロケ地として使われました(最終話の第16話にすべて登場)。朝8時台にグリンデルワルトを出て、14時までにクライネ・シャイデックに到着すれば、フィルスト訪問も無理なく可能です。ユングフラウヨッホ観光と山のレストランでの食事、ロケ地巡りと充実した周遊旅行を1日で楽しめます。

レストラン・クロイツ・ウント・ポストRestaurant Kreuz und Post(グリンデルワルト)

駅のすぐ前という便利な立地の4つ星ホテルの1階にある
駅のすぐ前という便利な立地の4つ星ホテルの1階にある

グリンデルワルト駅前に位置するホテル内のレストランです。便利な立地から観光客がひっきりなしに訪れますが地元の人にも人気で、スタッフが客と会話を交わしながらきびきびと働いています。

  • 5品コース・ディナーから 。リンゴとセロリのクリームスープ

    5品コース・ディナーから 。リンゴとセロリのクリームスープ

  • チーズと生ハムを挟んだ肉をカツレツにしたスイスの名物料理「コルドンブルー」

    チーズと生ハムを挟んだ肉をカツレツにしたスイスの名物料理「コルドンブルー」

  • チョコレート・ブラウニー

    チョコレート・ブラウニー

スイス料理のアラカルトメニューのほか、日替わりの5コース・ディナーも提供しています。アラカルト料理もしっかりした味付けの料理で、ポーションも日本人には大きめです。おなかを空かせて訪れましょう。ハーフボード(朝・夕食付き)で連泊しましたが、次に出てくるお皿はどんな料理だろうと、毎晩の食事が楽しみでした。

レストランが入るホテル・クロイツ・ウント・ポストは、グリンデルワルトでアルプス観光がスタートして間もなくオープンした、歴史ある家族経営のホテルです。アイガーを望む南向きの部屋にはバルコニーがあり、グリンデルワルト駅方向の景色も楽しめます。立地がよく、室内・パブリックスペースともに設備充実の使い勝手のいいホテルですが、宿泊費は決して高額ではありません。夜はターンダウンサービスも行われるなど、ホスピタリティ面も充実しているおすすめの宿です。

ホテル・クロイツ・ウント・ポスト
https://www.kreuz-post.ch/en/

レストラン・ヨーロッパRestaurant Europe(ツェルマット)

クラシックなたたずまいのホテルだが、内部は最新設備が整い快適な滞在ができる
クラシックなたたずまいのホテルだが、内部は最新設備が整い快適な滞在ができる

教会の前の通りを西に進み、さらに日本人橋を渡った道の奥に位置するヨーロッパ・ホテル&スパのメインダイニングです。ホテルに入り右手1階はバー、レストランはその上の2階にあります。夜のメニューは前菜とメイン、デザートなどを選ぶことができるコースメニューになっており、2種類、3種類などと組み合わせを選ぶことができます。

  • 2皿を選ぶコースメニューで48CHF(7200円)

    2皿を選ぶコースメニューで48CHF(7200円)

  • これにデザートを付けて3皿だと58CHF(8700円)

    これにデザートを付けて3皿だと58CHF(8700円)

コース料理での提供ですのでメニュー数は少ないですが、その分シェフのプレゼンと旬の食材を楽しむことができます。前菜のサラダビュッフェは、さまざまな野菜が並ぶだけでなく、仕事が施された(調理された)食材もあり、それだけでも完成度の高い料理でした。火曜日は地元ヴァレー州をテーマにしたメニューを提供し、フォンデュやラクレットもメニューに登場します。

レストランもすばらしいですが、ホテルも評価が高く、洗練された雰囲気ながらリラックスした滞在ができます。部屋はモダンなデザインで使いやすく30㎡以上の広さがあります。スパ施設も充実しており、ジャクージや複数のサウナもあります。滞在も食事もおすすめしたいホテルです。

ホテル・ヨーロッパ&スパ Hotel Europe & Spa
https://europe-zermatt.ch/en/

アルブラ鉄道博物館レストラン Büfèt Bahnmuseum Albula(ベルギューン)

テツ分たっぷりのインテリアもうれしい
テツ分たっぷりのインテリアもうれしい

ベルギューン駅前のアルブラ鉄道博物館に併設されているカフェ・レストランです。店内はこのエリアをカバーするスイス最大の私鉄「レーティッシュ鉄道」の旧式の車両で使われていた座席などを利用しており、列車に乗車しているかのようなインテリアで食事を楽しむことができます。

  • 別注文した「リヴェラrivella」4.2CHF(630円)は微炭酸で酸味のあるドリンク

    別注文した「リヴェラrivella」4.2CHF(630円)は微炭酸で酸味のあるドリンク

  • デザートとコーヒーまで込みのランチ定食は19.5CHF(2925円)とお得

    デザートとコーヒーまで込みのランチ定食は19.5CHF(2925円)とお得

メニューが非常に豊富でスイスの伝統的な料理を食べることができます。ドリンクメニューも充実していて、お茶だけで10種類以上のフレーバーがあります。料理の価格は安価ですがしっかりと食事をとることもできますし、お茶の時間を楽しむこともできるお店です。博物館の見学とともに食事を楽しむといいでしょう。

鉄道博物館はベルギューン鉄道駅の真向かいに位置している
鉄道博物館はベルギューン鉄道駅の真向かいに位置している

鉄道博物館は世界遺産に登録されたアルブラ線の歴史をメインに紹介する展示が行われており、2022年に開館10周年を迎えました。ミュージアム・パス(スイス・トラベルパス)で無料入館できます。オープン直後はドイツ語の説明しかありませんでしたが、現在は英語の説明も増え、動画を多用したわかりやすい展示でこの路線の魅力を知ることができます。

アルブラ鉄道博物館 Bahnmuseum Albula
https://www.bahnmuseum-albula.ch/de(ドイツ語サイト)

レストラン・ブラッセリー・ヨハニター Restaurant Brasserie Johanniter (チューリヒ)

ビール醸造所だった建物を使っている
ビール醸造所だった建物を使っている

チューリヒ中央駅近く。リマト川東岸の旧市街の入口にある老舗レストラン。昼休みなしで夜まで営業しており、価格もチューリヒ市内の立地のいいレストランとしては割安です。お昼はサラダとスープが付いた日替わりメニューを20CHF(3000円)前後の価格で提供しています。ビールの種類も豊富で、ビアホールで食事をするように楽しむこともできます。

  • 豚肉を使ったキノコのクリームソース煮込みは27CHF(4050円)

    豚肉を使ったキノコのクリームソース煮込みは27CHF(4050円)

  • 普段は食べ飽きてしまうことが多いレシュティが軽やかでおいしかった!

    普段は食べ飽きてしまうことが多いレシュティが軽やかでおいしかった!

宿泊先から近かったのと、スイス編に掲載しているので確認も兼ねて入ったのですが、メインの肉料理に添えられたレシュティがおいしく、おすすめ店として紹介しました。レシュティはスイス風ハッシュドポテトと呼ばれており、細切りにしたジャガイモにタマネギやチーズを加えて焼き上げる、メインとして食べることもできる料理です。ヨハニターのレシュティはさくっと軽く仕上がっていて油の香りもよく、記憶にある限りではトップクラスのおいしさでした。

レストラン・ブラッセリー・ヨハニター Restaurant Brasserie Johanniter
https://johanniter.com/en/dc-home/

スイスはベジアタリアン料理も充実しています

複数の鉄道駅にもお店を出しているベジタリアン・レストランのティビッツ
複数の鉄道駅にもお店を出しているベジタリアン・レストランのティビッツ

ヴィーガン食が流行していることもあり、スイスでもベジタリアンやヴィーガン向けのメニューがほとんどのお店にあります。専門のレストランもあり、チューリヒに複数店舗を有するヒルトルHiltlは1898年からベジタリアン料理を提供する世界で最も古いベジタリアン・レストランです。

ヒルトルはビュッフェもアラカルト料理も提供している
ヒルトルはビュッフェもアラカルト料理も提供している

スイス各地にあるティビッツ Tibitsもベジタリアン・レストランで、量り売りのビュッフェでさまざまな料理を楽しむことができます。ヒルトル Hiltlもビュッフェがあり、アジア料理のメニューも豊富です。食欲がないけどきちんとしたものを食べたいという時に使いやすいレストランですので、覚えておくといいでしょう。

ヒルトル Hiltl
https://hiltl.ch/

ティビッツ Tibits
https://www.tibits.ch/en/

Text、Photo:小山田浩明
監修:地球の歩き方

筆者

地球の歩き方スイス記者

小山田 浩明

写真撮影の現場キャリアは30年以上で、リバーサルフィルムの時代から一眼レフで撮影しています。世界にはまだまだこんな場所がある、という感動をお伝えできればと思います。

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