レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館

11世紀に建てられた、かつてのサン・ヴィットーレ修道院にある、科学技術の発展の歴史を豊富な資料とともに展示する博物館。広大な敷地に地上3階、さらに別館に分かれ、計1万点もの展示を誇る。入口で黒光りするのは、イタリアの工場に電力が導入された時代の汽力（火力）発電所。2階で最も注目されるのは、レオナルド・ダ・ヴィンチの有名な「アトランティコ手稿（デッサン）」をもとにした模型で、空を飛び、水の上を歩こうとした彼のアイデアが満載。このほか、1932年製のアルファロメオ、15世紀の天文時計兼プラネタリウムを再現した「アストラリオ」、アポロ17号による「月の石」、イタリア人ノーベル物理学賞受賞者の業績など。身近なものでは世界最初のパソコン、電話やレコードプレーヤーなどもあり、自分の生い立ちと重ね合わせて見ると懐かしい。別館には、機関車やトラム、軍用機や潜水艦、客船などを展示。科学技術にドキドキした子供時代を思い出させてくれる、楽しい博物館だ。