スペイン・グラナダのおすすめ観光スポット10選!アルハンブラ宮殿やグラナダ大聖堂など名所を巡る
2024.10.29
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スペインの古都トレドは、さまざまな宗教文化が息づき、共存しているのがトレドの魅力だ。この記事では、トレドで訪れるべきスポットを8ヵ所紹介する。
サンタ・クルス美術館は、かつて慈善施設だった建物を利用して造られた。コレクションの質の高さは目を見張るものがあるが、エル・グレコの『無原罪の御宿り』は必見。作品だけでなく、天井や壁に見られる細かな装飾など建物も美しい。
カテドラル(トレド大聖堂)は、1226年に着工し1493年に完成した、芸術的なゴシック建築が魅力の大聖堂。威厳ある外観に圧倒されるが、一歩足を踏み入れれば、色鮮やかなステンドグラスや緻密な彫刻が施された装飾の美しさに魅了されるはず。総重量200kgにおよぶ金や銀、宝石などで細工された聖体顕示台は圧巻。
トレドの街の一角にひっそりとたたずむサント・トメ教会は、一見すると素朴な教会だが、世界的に有名なエル・グレコの代表作『オルガス伯爵の埋葬』を所蔵していることで知られる。聖アウグスティヌスと聖ステファヌスが伯爵の亡骸を埋葬しており、その上で天使が伯爵の魂をキリストと聖母マリアにささげている場面が描かれている。
世界的に有名な画家エル・グレコの名を冠したエル・グレコ美術館は、彼の生涯と作品をじっくり鑑賞できるスポット。『トレドの景観と地図』などが展示され、エル・グレコの独特な色彩感覚と画風に感動するだろう。この美術館は、エル・グレコが住んでいた住居付近の廃墟を修復して建てられ、16~17世紀の調度品などを用いてアトリエや書斎が再現されている。
ムデハル様式のトランシト教会は、ユダヤ教の会堂や礼拝に使われるシナゴーグとして建てられた後、騎士団の礼拝堂として転用された歴史をもつ。上部には54の窓が配置され、装飾帯にはイスラエルの神、ペドロ1世、サムエル・ハ・レビをたたえる聖句が刻まれている。
白い外観が特徴のサンタ・マリア・ラ・ブランカ教会は、シナゴーグとして建てられ、1405年にキリスト教会となった歴史をもつ。一部は16世紀に改修されたが、内部には当時の面影が残る。独特な形の柱やアーチ、白を基調とした空間は、厳かな雰囲気。かつて周囲には多くのユダヤ教会があったが、今も残っているのはこの教会とトランシト教会だけ。
サン・フアン・デ・ロス・レイエス教会は、トロの戦いでポルトガル軍に勝利したことを記念して建てられた。イサベル様式の建物の内部には、繊細な彫刻が施されている。
威厳ある姿と長い歴史をもつアルカサル(軍事博物館)は、かつてトレドを再征服したアルフォンソ6世が要塞を築き、その後改築と修復を繰り返し現在の姿になった。軍事博物館となった今でも、1936年の市民戦争でフランコ軍の家族がたてこもった形跡が地下に残されている。軍事博物館には、古代ローマや中世の大砲や銃器、軍服などが展示されており、歴史好きにはたまらない場所である。
トレドには、歴史ある壮麗な建築物や名だたる芸術作品がいたるところにあり、町全体がまるで博物館のよう。歴史と芸術、多様な宗教文化が調和するトレドを訪ねれば、誰もがその魅力に心を奪われるはず。