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スペインのバスク地方に位置する港湾都市ビルバオは、かつて工業都市として栄えたが、今では芸術や文化の中心地として世界中の旅行者を魅了している。グッゲンハイム美術館やサンティアゴ大聖堂などの歴史的建造物、町のシンボルでもあるビスカヤ橋など、魅力あるスポットが点在している。今回紹介するのは、ビルバオを象徴する観光スポット5選。この記事を読んで、ビルバオの魅力を発見しよう。
【写真】スペイン・ビルバオの芸術的な町並みと建造物
グッゲンハイム美術館は、1997年にニューヨークのグッゲンハイム美術館の分館として開館した。フランク・O・ゲーリーが設計した建物は、曲線的な外観が印象的で、光を反射して刻々と変化していく。前衛的な作品を中心に所蔵しており、ピカソやカンディンスキーなどの作品を楽しむことができる。
スペインの美術史を幅広く網羅するビルバオ美術館は、12~17世紀のスペイン派の絵画が展示されている旧館、スペイン現代美術が展示されている新刊がある。エル・グレコやフランシス・ベーコンをはじめ、さまざまな巨匠の作品を堪能できるのが特長。展示は豊富でクオリティも高い。さは、1日中過ごしても飽きないほど。
バスク地方の歴史と文化を深く知りたいなら、バスク博物館がおすすめ。バスク地方の風習や民族衣装、工芸品など、幅広く展示されている。狩猟生活時代の穴居住宅、近代の家屋や漁船をジオラマなどで解説しており、特に4階にあるビスカヤ地方の立体地形図は、地形や村落の分布がわかりやすく紹介されているので必見。また、建物自体も修道院を改装したもので、内部の石造りの回廊が美しい。
スペイン最古の運搬橋であるビスカヤ橋は、ビルバオのシンボル的存在。世界遺産にも登録されており、その美しい鉄骨の構造は、建築好きには見逃せないポイント。エッフェルの弟子アルベルト・デ・パラシオの設計により1893年に開通。全長は約160mあり、ポルトゥガレテとゲチョの町を結んでいる。橋桁は歩いて渡ることもできる。
ビルバオの旧市街に位置するサンティアゴ大聖堂は、14世紀に建てられたゴシック様式の壮麗な建築物。この大聖堂は、ビルバオの象徴的な建物のひとつであり、その美しい外観と内部の荘厳な装飾が特徴的。繊細なステンドグラスから差し込む光が内部を幻想的に彩っている。大聖堂の中央には壮大な祭壇があり、宗教的な儀式が行われる様子を見ることができる。
ビルバオは、旧市街や大聖堂などの歴史あるスポットだけでなく、現代的な建築やアートに触れることもでき、常に新しい発見や出合いがある。今回紹介した5つのスポットは、そのなかでも注目すべきスポットであり、どれもビルバオならではの魅力を感じることができる。ぜひこれらのスポットを巡りながら、この町を存分に楽しんでほしい。