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2024.11.7
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エリアごとに全く異なる顔を見せるフランス。地方に行ってみたいけれど、どこに行こう……?そんな方におすすめなのが、パリから好アクセスでありながら異なる雰囲気を味わえるフランス西部のナント(Nantes)とレンヌ(Rennes)。前編ではナントのおすすめスポットをご紹介します。
パリから西へTGV(フランスの高速列車)で約2時間のロワール川沿いに位置する町、ナント(Nantes)。かつてはヨーロッパ有数の交易地として造船業で栄え、現在は「Les Machines de l’île(レ・マシーン・ド・リル)」を筆頭に、現代アートがあふれる魅力的なエリアへと変貌を遂げました。
空港・鉄道駅ともに町の中心部から近く、路面電車やバスなど公共交通機関も充実しているのもおすすめポイントです。
ナントを歩いていると、道に引かれた緑のラインをよく見かけます。このラインは、町に点在するアート作品へと導いてくれる道標。人通りが多い道だとラインがかすれ気味だったり、ニセモノのラインが落書きされていたりするのはご愛敬!正しいラインを見失わないよう時々足元を確認しつつ、ラインをたどってみてください。
かつて造船所だった場所に誕生したLes Machines de l’île(レ・マシーン・ド・リル)。ナントを拠点とするアート集団「La Machine(ラ・マシーヌ)」によるユニークな生き物の機械の数々が展示されており、子どもはもちろん大人も圧倒されるアーティスティックなテーマパークです。
見たことがないはずなのに、どこか懐かしさが感じられる作品と空間は、絵画のみならず発明家としても偉大な功績を残したレオナルド・ダ・ヴィンチと、「海底二万里」で知られるナント出身のSF作家ジュール・ヴェルヌの作品から着想を得たのだとか。パーク内の主な見どころは、下記の3つ。
鳥や蜘蛛、カメレオンなどあらゆる生き物のマシーンたちが展示されている「マシーンの動物園」。コミカルに動くマシーンのデモンストレーションをスタッフが説明しながら見せてくれます。(ラッキーな見学者は、実際に乗車したり操作したりできることも!)
高さ約12mの巨大な動く象は、なんと実際に乗ることができます。時折プシューッ!と水を噴射しながら、のっしのっしと歩いてくる姿は迫力満点。
海にまつわる生き物や乗り物で構成された3階建てのメリーゴーランド。下のフロアには深海魚や地底探査機、上のフロア行くにつれてトビウオや船など、実際の海のように乗り物が配置されており、どれに乗ろうか迷ってしまいます。
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Les Machines de l’île(レ・マシーン・ド・リル)
所在地 Parc des Chantiers, Bd Léon Bureau
入場料
・La Galerie des Machines(ラ・ギャルリー・デ・マシーヌ)€12
・Le Grand Elephant(ル・グラン・テレファン)€12(乗車料金。見るのは無料)
・Le Carrousel des Mondes Marins(ル・カルーゼル・デ・モンド・マラン)€12
定休日 月により異なる。公式サイト参照
URL https://www.lesmachines-nantes.fr/
ナントは、現在のフランスの地方区分ではロワール地方に属していますが、かつてはブルターニュ公国の首都を担っていました。
その歴史を物語るのが、広大な城壁と真っ白な外観が特徴的なブルターニュ大公城。1598年にアンリ4世が「ナントの勅令」を発した場所としても有名です。
中庭に入ると、高い城壁に囲まれて外の景色が遮られ、なかなかの没入感!城壁にものぼることができ(無料)、城沿いをぐるりと歩いて回れます。
城内にあるナント歴史博物館では、ナントの歴史を紐解く常設展と、世界各国のアートを展示する特別展を開催。ブルターニュ大公城と大阪城は2017年より友好城郭提携を結んでおり、日本のアートにまつわる展覧会も多く行われてきました。2025年6月28日から9月7日まで、長野県小布施町にある北斎館と提携した「Hokusai (1760-1849)」が開催されています。
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ブルターニュ大公城(Château des ducs de Bretagne)
所在地 4 Pl. Marc Elder入場料
・中庭、城壁、庭園 無料
・ナント城歴史博物館、常設コレクション €9
定休日 月曜
URL https://www.chateaunantes.fr/
特別展公式HP https://www.chateaunantes.fr/en/expositions/katsushika-hokusai/
「シェルブールの雨傘」で知られる映画監督のジャック・ドゥミは、幼少期にナントに移り住んでから映画監督を志してパリへ発つまで、多感な時期をここで過ごしています。
公私ともにパートナーだった同じく映画監督のアニエス・ヴァルダはドゥミの死後、彼のナントでの少年時代を描いた映画「ジャック・ドゥミの少年期」を製作しました。
ドゥミの長編デビュー作である「ローラ」もナントが舞台。映画に登場した現存するスポットのうち、特におすすめなのが下記のふたつです。
ナント中心部の急勾配に建つ3階建てのPassage Pommeraye(パッサージュ・ポムレ)。1843年に建設されてから現在まで美しい姿を保ち続けている、フランスでも有数のパッサージュです。最上階から見下ろすと、その複雑で精巧な構造に目を奪われます。洋服や雑貨など、様々な店舗が入っているのでお買い物スポットとしてもおすすめ。
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Passage Pommeraye (パッサージュ・ポムレ)
所在地 20 Pass. Pommeraye
定休日 5/1
歴史的建造物に指定されているナントの代表的なブラッスリーLa Cigale (ラ・シガール)。外観・内装ともにハッとする美しさですが、いざ入店してみると店員さんは皆とてもフレンドリー!早朝から深夜まで営業しており、どの時間帯でも気軽に食事を楽しめます。
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La Cigale (ラ・シガール)
所在地 4 Place Graslin
定休日 無休
URL https://www.lacigale.com/
公共交通機関が発達しており移動がスムーズなナント。バス、トラム、レンタサイクルに加えて船(水上バス)もあるのです!乗車券はバス・路面電車と共通で、船には自転車も載せてOK。
ロワール川のクルーズ気分を味わいながら、船で行くのにおすすめなのがTrentemoult(トロントゥムー)。
ナント駅からはトラム(10分)+Gare Maritimeから船(10分)ですぐに到着しますが、ナント中心部よりも「港町っぽさ」が色濃く感じられます。
ここはかつて漁師たちが多く住んでいたエリアで、船と同じ塗料で家の外壁を塗るようになったことで色とりどりの家が建ち並ぶようになり、独特の景観がつくられていったのだそう。船着き場周辺の川沿いには飲食店が並び、夏はテラス席が人でいっぱいに!
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Trentemoult(トラントゥムー)
所在地 Quai Marcel Boissard(最寄りの船着き場:Trentemoult – Roquios)
アクセス ナント駅からトラム1号線で「Gare Maritime(ガール・マリティーム)」下車後、
水上バスNavibus(ナヴィビュス)に乗り、対岸のトントムー・ロキオ Trentemoulot – Roquiosで下船
ナントには、パリのような「定番お土産ショップ」がほとんど見当たらないので、何を買って帰るべきか迷ってしまいます。そこで、スーパーや路面店、観光案内所で買えるおすすめのお土産3つをピックアップ!
【A】LUのチョコビスケット
フランスのスーパーには必ずある国民的お菓子メーカーLUは、実はナント発祥の企業。現在、製造拠点は移転してしまったものの、旧工場は「Le Lieu Unique(ル・リュ―・ユニーク)」として生まれ変わり、アートスペース・カフェ・本屋などが含まれたナントの文化センターとして賑わいを見せています。
【B】LUのミニビスケット缶
イラストがキュートなミニサイズのビスケット缶は、ブルターニュ大公城の近くにあるナント観光局内のお土産ショップで発見。イラスト違いやサイズ違い、ギフトボックスなども販売しています。
URL
【C】Vincent Guerlaisのスカイライン
1997年に当時22歳の若さで故郷のナントに店舗を構え、現在7店舗を展開する人気ショコラティエ「Vincent Guerlais(ヴァンサン ゲルレ)」。ナントの象徴的な風景を切り取った「スカイライン」は、香ばしいナッツとザクザクとした触感が楽しめるチョコバーです。
【飛行機を使う場合】
・パリCDG空港からナント空港まで約1時間
【TGV(高速鉄道)を使う場合】
パリ・モンパルナス駅(Gare Montparnasse)からナント駅(Nantes)まで約2時間
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TEXT・PHOTO:髙見ひかり
取材協力:
ナント観光局
https://www.levoyageanantes.fr/
フランス観光開発機構