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エミレーツ航空が2025年10月から飛行機内でのモバイルバッテリーの取り扱い規則を変更

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年9月1日
公開日
2025年9月1日

エミレーツ航空が、2025年10月1日より飛行機内でのモバイルバッテリーの取り扱い規則を変更すると発表しました。本記事では、そのポイントを解説します。

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モバイルバッテリー取り扱い規則変更の背景

スマートフォンやポータブルゲームなどの携帯用電子機器の普及拡大により、モバイルバッテリーを持ち歩く人が増加しています。モバイルバッテリーを持っていればどこでも充電可能で、充電スポットを探す必要もないため、日ごろの外出や海外旅行などさまざまなシーンで用いられています。

モバイルバッテリーにはリチウムイオン電池が使用されています。リチウムイオン電池は、小型化や軽量化がしやすく、大量の電気を蓄えられるという利点があり、広く用いられています。一方で、取り扱いを誤ると、外部からの衝撃などによる内部短絡(電池内部でショートすること)や過充電(充電100%の状態を超えて充電されること)などにより、発熱や発火などが起こる恐れがあります。

近年、飛行機内でもモバイルバッテリーによる事故が増加しており、モバイルバッテリーの取り扱い規則を変更する動きが見られます。エミレーツ航空でも、モバイルバッテリーに関するリスクを軽減するために、2025年10月1日より取り扱い規則を変更すると発表しました。

モバイルバッテリー取り扱い規則の概要

2025年10月1日より適応されるモバイルバッテリーの取り扱い規則は下記のとおり。モバイルバッテリーを預け入れ荷物に入れることを禁止するという従来の規則に加え、飛行機内での取り扱い方が定められています。

  • モバイルバッテリー本体の規定
    • モバイルバッテリー本体に容量定格情報が記載されていること
    • 持ち込み可能な台数は、100Wh未満のモバイルバッテリー1台まで
  • 飛行機内でのモバイルバッテリーの取り扱い方
    • 預け入れ荷物に入れることは禁止。必ず機内持ち込み荷物に入れること
    • モバイルバッテリーは座席上の収納棚に収納せず、座席ポケットまたは前の座席の下のバッグに収納すること
    • モバイルバッテリーを使って、スマートフォンやポータブルゲームなどの電子機器を充電することは禁止
    • モバイルバッテリー自体を充電することも禁止

また、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)をはじめとする国内航空会社でも、2025年7月より、モバイルバッテリーは機内持ち込み荷物にしたうえで、座席上の収納棚に収納せず手元で保管すること、使用する際は常に状態が確認できる場所で行うこととするよう、取り扱いの規定が変更されています。

日本以外の航空会社では、大韓航空がに座席上の収納棚に収納することを禁止しており、タイ国際航空やシンガポール航空などは機内でのモバイルバッテリーの使用と充電を禁止しています。

まとめ

モバイルバッテリーの取り扱いを守り、安全で快適な旅を楽しんでください。

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