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2025年7月から飛行機内でのモバイルバッテリーの取り扱い方が変更!ポイントを解説

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年7月3日
公開日
2025年7月4日

昨今、モバイルバッテリーの発煙・発火などの事例が発生していることから、2025年7月8日より国内航空会社の飛行機内でのモバイルバッテリーの取り扱いが変更されます。本記事では、そのポイントを解説します。

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飛行機内でのモバイルバッテリー取り扱い変更の背景

スマートフォンやタブレット端末、ポータブルゲームなどの携帯用電子機器の普及拡大により、モバイルバッテリーを持ち歩く人が増加しています。

電池は、乾電池のように使い切りの「一次電池」と、何度も充電して使える「二次電池」に分類され、モバイルバッテリーには二次電池に分類されるリチウムイオン電池が使用されています。リチウムイオン電池は、小型化や軽量化がしやすく、大量の電気を蓄えることができるという利点があります。

一方で、取り扱いを誤ると、外部からの衝撃などによる内部短絡(電池内部でショートすること)や過充電(充電100%の状態を超えて充電されること)などにより、発熱や発火などが起こるおそれのある危険物でもあります。

モバイルバッテリー取り扱いの変更点

現在、国際民間航空機関が定める国際基準に基づき、モバイルバッテリーを機内預け入れ荷物として預けることは禁止されており、機内持込みについても持ち込める個数や容量が制限されています。

しかし、このような制限があっても、機内でモバイルバッテリーが発煙・発火する事例は日本国内でも発生しており、2025年1月に韓国・金海空港で発生したエアプサン航空機炎上事故ではモバイルバッテリーからの発火が原因である可能性が指摘されています。

こうしたなか、国土交通省は、客室安全の一層の向上を図るため、航空関係団体(定期航空協会)と連携し、2025年7月8日から下記の2つのことを国内の定期航空運送事業者の統一的な取り組みとするよう協力要請しています。

  • モバイルバッテリーを、座席上の収納棚に収納しないこと
  • 機内では、モバイルバッテリーから携帯用電子機器へ充電する際、または機内電源からモバイルバッテリーへ充電する際は、常に状態が確認できる場所で行うこと

日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)をはじめとする国内航空会社はこの要請に応じ、2025年7月8日より、モバイルバッテリーは機内持ち込み荷物にしたうえで、座席上の収納棚に収納せず手元で保管すること、使用する際は常に状態が確認できる場所で行うこととするよう、取り扱いの規定が変更されます

日本以外の航空会社では、大韓航空がすでに座席上の収納棚に収納することを禁止しており、タイ国際航空やシンガポール航空などは機内でのモバイルバッテリーの使用と充電を禁止しています。日本以外の航空会社を利用する際は、必ず各航空会社の情報を確認してください。

モバイルバッテリーの取り扱い変更を発表しているおもな航空会社

モバイルバッテリーの取り扱い変更を発表しているおもな航空会社を記載します。最新情報は、必ず各航空会社のホームページで確認するようにしてください。

まとめ

飛行機の安全を守ることは、旅行者の皆さんの安全を守ることにつながります。モバイルバッテリーの取り扱いを守り、安全で快適な旅を楽しんでください。

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