【持ち物チェックリスト】初心者も迷わない!海外旅行準備ガイド
2025.2.12
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旅行は計画作りから楽しみが始まりますが、パッキングに頭を悩ませる方は少なくないことでしょう。どんなものを揃えて持っていくか、どのように荷造りすればいいのか。考えることが多く、出発直前の忙しいときにはストレスを感じるかもしれません。しかし、パッキングはコツをおさえていれば、それほど悩むことなく準備することが可能です。シンプルかつ手間いらずのパッキング術をご紹介します。
パッキングは一種のパズルのようなものです。旅先によって持っていくべきものが変わるので、その都度、衣類やアイテムを考え、スーツケースに収めなければなりません。しかし、1週間程度の海外旅行であれば、スーツケースの大きさはおのずと決まってくるため、その器に合わせて詰めればいいだけのこと。以下のパターンに従って荷造りしましょう。
荷物リストを作っておけば、旅行から戻ったときに、必要だったもの、持っていかなくても問題なかったものなどが仕分けできます。リストを更新することで、自分にとって必要なものを次第に絞り込むことができます。最初は面倒に思うかもしれませんが、慣れればリストなしで、すぐに荷造りできるようになります。
移動が多い旅の場合、宿にいられる時間も短く、洗濯に時間を使うのはもったいない! 10日を超える旅なら洗濯を前提に考えたほうがいいですが、毎日のように移動する1週間程度の旅なら、全日数分の替え下着を準備してしまいましょう。
荷造りは、詰め方だけでなく、荷ほどきするときに、どの袋に何が入っているかがぱっとわかるようにすることも重要。荷物を分けるときは、アイテムのジャンル(衣類、化粧品、旅行グッズ、現地購入の物品……)ごとに袋詰めしましょう。詰めるときに考えなくていいし、取り出すときも簡単です。
仕分けした荷物を、まず小分け袋(トラベルポーチ)に入れましょう。スーツケースへのパッキングも、小分け袋を組み合わせて入れるだけで済むので、簡単に行えます。
衣類や洗面具、化粧品など必要最低限のものに加え、以下のようなものを準備しておきましょう。小分け袋やパッカブルバッグがあれば、おみやげを購入した際の持ち帰りが楽になります。
大小2種類(小は大サイズのちょうど2分の1が望ましい)の小分け袋を利用することがおすすめ。色分けしたり、さまざまな形の袋を使ったりすれば、より効率的に荷造りできそうな気がしますが、どの袋にどんなものを入れるかで新たな迷いが生じてしまうかもしれません。できるだけシンプルに考えましょう。
折り畳みができるリュックやボストンバッグなどがあれば、お土産をスーツケースに入れ、はみ出した衣類をそちらのバッグに詰めることができます。ボストンバッグであれば、30L前後の容量があれば、かなりの分量を収納できます。
往路はスーツケースの中の隙間を埋めるため、復路はお土産を包むために使うことができます。
洗濯物や液だれが心配な荷物を入れるとき、洗面台やバスタブでの洗濯が難しいときに利用できます。
暑い場所を訪れるときは半袖があれば十分と思われるかもしれませんが、東南アジアでは寒くてたまらないくらい冷房が効いている場所が多いうえ、地域によっては、夜になると急激に気温が下がります。防寒着や日除けという本来の目的でも利用できますが、フリースなら壊れ物を包む用途にも使えます。ラフに扱うことができる上着があると何かと便利です。
S字フックがあれば、洗面所でちょっとしたものを乾かしておくのにも使えます。洗濯ばさみは本来の目的のほか、メモを挟んで立てておくことも。針金ハンガーは、あえて変形させて使うことで、洗濯物を立体的な形で干すこともできます。
「なくなったら嫌だ、すごく困る」と思うものは、機内持ち込みにしましょう。特に帰国時は旅先での用事が済んだからと、スーツケースにしまってしまうものが多いですが、ロストバゲージや盗難に遭う可能性は常にあります。お土産も、アクセサリーや記念の品として購入したようなものがあれば、手持ちにすることをおすすめします。
航空機の頭上のロッカーに入れた荷物から貴重品が盗まれるという被害が生じています。現金や高価なアクセサリーは、身につけて管理しましょう。
荷物をランダムに揃えていると、肝心なものを忘れていることも! まずは「絶対にこれは必要」と思うものをまとめてしまいましょう。早めに準備していれば、紛失や破損に気づいた場合、買い直しする時間的余裕も得られます。
どんなものを着るか検討する段階では、あれこれコーディネートしてもいいですが、荷造り段階では、トップスやボトムス、下着、上着などと、仕分けしておくことをおすすめします。急な天候変化や汚損により、コーディネートが崩れる可能性もありますので、日ごとにまとめるのはリスキーです。
荷物を少なくするためには「迷ったら持っていかない」がセオリーですが、土地勘のない場所に行く場合は、現地で入手できるかどうかもわかりません。特に短期の旅行では、必需品探しの買い物は時間のロスにつながります。迷ったら持っていきましょう。
リゾート地での滞在なら、時間的に余裕があり、地元マーケットを散歩する時間もあるでしょう。あえて荷物を少なめにして、地元で買い物を楽しむのもいいと思います。ただし水着は、サイズやデザインの違いで、着られるものを見つけるのが難しいこともあるので、日本で準備しておいたほうが無難です。
日本ではそれほど高額でなくても、海外では高額だという商品はけっこうあります。日焼け止めやティッシュペーパー、電池などは日本から持っていきましょう。
まずは、小分け袋に収納することを前提に、衣類を分けて畳みましょう。シャツやワンピースなどは大きめの袋に、Tシャツや下着類などは小さな袋に入れると、まとめやすくなります。
いよいよ小分け袋に入れます。シャツ類は襟元にハンカチなどを挟むと、形が崩れにくくなります。下着類は筒状に丸めて収納すると隙間を埋めることができます。男物のシャツを畳むと、ボタンホールのある前立てと呼ばれる部分が厚くなります。何枚も重ねるとサイドの前身頃の部分がくぼんでしまいますので、ここに靴下を配置するなどして、厚みを調整しましょう。
いよいよスーツケースに詰めます。ケースに直接触れる部分には、衣類のように外側から衝撃を受けても破損の恐れがないものを配置しましょう。
スーツケースを運ぶ場合、上のほうに重心があると、荷物が倒れやすくなります。重量物はキャスターの付いている下のほうに詰めます。
わずかな隙間でも、その空きはデッドスペースになります。軽量のスーツケースの場合、ハンドルを収納する部分が盛り上がっていて、スーツケース内部に段差が生じています。この段差を埋めてから小分け袋を配置しましょう。
現地でのパッキングも、基本的には出発前と同様に小分け袋を使うと楽にまとめることができます。行きと違うのは、おみやげが増えること。衣類であれば、それほど気を使わずに荷造りできますが、箱に入った菓子のように形崩れさせたくないものは、スーツケースに収めたほうが安心です。プチプチシートや洗濯物を緩衝材として使い、隙間ができないように埋めていきましょう。
心配しすぎる必要はありませんが、ロストバゲージやスーツケースの破損はしばしば起きています。筆者は数回体験しましたが、荷物は無事に手元に戻っていますし、旅も無事に続けることができました。しかし、備えがなければ現地ではピンチに陥っていたと思います。最低限の対策をまとめます。
着ているもののほかに、もうひと組の下着があれば、毎日洗濯しながらでも着替えができます。必要とする洗面具や化粧品は人によって異なりますが、旅先で使い勝手のいいものを探すのは難しいことと思います。これさえあれば、というものを揃えて、機内持ち込みにしましょう。
気休めかもしれませんが、自分の荷物がどこにあるかがわかっていれば、不安も少しはやわらぎます。またタグの読み取り間違いで荷物がほかの空港に運ばれた場合、航空会社に所在地を伝えることもできます。
1泊分程度でもいいので、ほかの家族のスーツケースに荷物を分けておけば、ロストバゲージの際もあわてずに済みます。友人との旅行の場合は、お互いに同じサイズのトラベルポーチを用意しておき、チェックイン前に荷物交換してパッキングすれば、お互いにバックアップすることができます。
パッキングは荷物の詰め方よりも、何を選び、どう小分けするかが肝心。「四角く小分けする」、「隙間を作らない」を心がければ、デッドスペースを作ることなくパッキングできるようになります。ローコストキャリア(LCC)のフライトを利用する場合、預け入れ荷物の重量を軽くすることも必要になります。スーツケースやバッグを新たに購入するときは、軽くて丈夫なものを選びましょう。