
【随時更新:Visit Japan Webの登録方法を徹底解説】海外から日本への入国・帰国の最新情報!(8月31日更新)
2023.8.31
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関税定率法という法律やワシントン条約によって海外から日本へ持ち込めないものが決められています。麻薬や銃火器のようなものは論外として、旅行者が知らずに持ち込んでしまいがちなものを挙げ、帰国時の手続きの流れをおさらいしていきます。
日本への持ち込みが禁止されているものとして、麻薬や覚せい剤などの薬物、銃などの危険物などがあります。その他、知らずに持ち込んでしまいがちなものとして次のものがあります。
①コピー商品
いわゆる有名ブランドのニセモノは持ち込み禁止です。本物と信じて購入したものであっても、税関でニセモノと判明したら持ち込みできません。万が一、ニセモノと知りながら日本に持ち込もうとした場合は、処罰の対象となってしまいます。値段が異常に安かったり、購入した店が怪しげだったりした場合はニセモノであることが多いので、ブランド品は直営店などしっかりした店で購入してください。
②ワシントン条約で定められたもの
ワシントン条約で定められている動物、毛皮、皮革製品、象牙製品などは持ち込み禁止です。外国で購入する際に問題ないと言われても税関で規制対象品と判明すれば、その場で放棄する、自分で費用を負担し現地に送り返す、正式に輸入許可を得るまで有料で業者に預かってもらう、のうちのいずれかを選択しなくてはいけません。
③肉、肉製品などの加工品
肉、ハムやベーコン、ベーコンや点心などの肉製品(生、冷蔵、冷凍、加熱調理品なども含む)、乳製品や卵なども持ち込みできません。詳しくは動物検疫所の公式ページで確認を。
④植物、植物を原料とした加工品
果物、切り花、野菜、米、豆、植物の種や苗木などの種苗類、土のついた花などは、そのまま持ち込むことはできません。植物防疫カウンターで検査を受け、検査証明書をもらう必要があります。詳しくは植物防疫所の公式ページで確認を。
飛行機が日本の空港に到着したら、案内表示に従って通路を進みます。その後は、検疫、入国審査、手荷物受け取り、植物防疫・動物検疫、税関検査の順に手続きを進めていきます。
検疫とは、病原菌が外国から持ち込まれることを防ぐための検査です。検疫官がサーモグラフィや目視などで帰国者の健康状態をチェックしています。帰国時に発熱や咳、発疹や下痢がある場合、旅行中に動物に咬まれたり蚊に刺されたりして体調に不安がある場合は医師や看護師に相談することもできるので、検疫場の係員に聞いて健康相談室を訪ねてみましょう。
なお、一部地域(東南アジア、南アジア、中南米、アフリカの一部)からの帰国者に対しては、機内で「健康に関する質問表」が配布され、入国審査前に健康相談が行われます。「健康に関する質問表」が配布された場合は、必要事項を記入して検疫カウンターに提出しなければなりません。
また、帰国後しばらくしてから体調が悪くなった場合は、医療機関を受診して念のため渡航情報(渡航先、滞在期間、飲食したもの、動物との接触の有無など)も伝えるようにしましょう。
入国審査は、日本国籍と外国国籍で審査のレーンが分かれています。レーンを進み、入国審査官にパスポートを提示して帰国のスタンプ(証印)を押してもらいます。
自動化ゲート(顔認証ゲート)を導入している空港では、日本国籍であれば自動化ゲートが利用できます。自動化ゲートに進んだら、パスポートの顔写真が載っているページを開き、手元の画面に向けて置いてそのページを読み取らせます。次に、正面のカメラで顔の撮影が行われ、パスポートと照合されます。問題なければゲートが開くので、通過して審査終了です。
自動化ゲートを利用した場合、スタンプは省略されます。自動化ゲートの通過後にスタンプを希望する場合は、税関検査前までに審査場の職員に申し出る必要があります。これ以後はスタンプを押してもらえないので注意しましょう。
2024年12月時点で自動化ゲートが設置されている場所は次の通り。
・成田空港第1ターミナル、第2ターミナル
・羽田空港第3ターミナル
・中部空港第1ターミナル
・関西空港第1ターミナル、第2ターミナル
手荷物受取所へ進み、乗ってきた飛行機の便名が表示されているターンテーブル(ベルトコンベヤー)の前で自分の手荷物を受け取ります。
動物(肉類)や植物(果物を含む)などを持ち込む場合は、植物防疫・動物検疫カウンターで検査を受ける必要があります。違法に持ち込んだ場合は罰則の対象となるので注意しましょう。ただし、製茶、焙煎済みのコーヒー、ローストナッツやドライフルーツなどは検査を受けなくても持ち込み可能です。
最後に税関を通ります。申告するものがある人はもちろん、申告するものがない人も税関申告書を提出する必要があります。税関検査は係員がいる検査台と電子申告ゲートの2種類があります。
係員がいる検査台を利用する場合は、機内で配布された税関申告書(携帯品・別送品 申告書)に必要事項を記入し、カウンターへ進みます。
申告するものがある人は、赤の表示のカウンターへ向かい、機内で記入した税関申告書(携帯品・別送品 申告書)を提出。旅先から日本へ荷物を送った場合は、申告書を2通提出し、1通に確認印をもらいましょう。簡単な審査の後、所定の場所で税金を納めます。
申告するものがない人は、緑の表示のカウンターに向かい、パスポートと記入済の税関申告書(携帯品・別送品 申告書)を提出します。審査官から、どこから帰国したのか尋ねられ、たまにバッグを開けて検査をされることがあります。
Visit Japan Webを利用して電子申告を行う場合は電子申告ゲートへ向かいます。Visit Japan Webにログイン後、案内にしたがって携帯品申告情報を入力し、税関用の二次元コードを取得します。空港到着後、税関検査場内の電子申告ゲートに向かい、電子申告端末で二次元コードの読み取りを行い、申告完了です。
海外からの帰国時に参考になるウェブページは次の通り。
いかがでしたか? 帰国時の手続きの流れをおさらいして、海外旅行の楽しい思い出とともに快適に帰国しましょう。