【スウェーデン・ストックホルム】アーランダ空港からストックホルム市内までの移動手段はどれが良い?時間・金額比較表あり(2024年10月最新)
2024.10.7
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1月31日、ANAによる待望の北欧路線、東京・羽田ースウェーデン・ストックホルム直行便が開設されました。当初は2020年6月に予定されていましたが、コロナの影響で就航日未定のまま延期されていました。5年の年月を経て、満を持して、運行が開始されることとなりました。日本とスウェーデンを直通で繋げてくれる唯一の路線です。今回はストックホルム発初便に搭乗したので、ANAフライトやストックホルム・アーランダ空港の利用の仕方と共に当日の様子をレポートします。
この日は、出発3時間前より少し早い午前6時30分にカウンターがオープンしました。
ANAはストックホルム・アーランダ空港ターミナル5を発着します。そのため、チェックインカウンターは45番から52番となり、ダイヤモンドメンバー専用カウンター、ビジネスカウンター(ステイタスメンバーの利用可)、そしてプレミアムエコノミー・エコノミークラスカウンターに分かれています。
空港各所にある自動チェックイン機でフライトチケットやバゲージタグを印刷することも可能です。
ターミナル5では最新機材が導入されているため、パソコンなどの電子機器や液体類は手荷物のバッグから取り出す必要はありません。ただし、液体類は1本あたり100mlに制限されているため、注意が必要です。(出発・到着時を含めて乗り継ぎ利用の場合は別の保安検査を利用することとなるため、別のルールが適用される場合があります。)
なお、ビジネスクラス利用者、ステイタス会員及びスターアライアンスゴールドメンバーは一般保安検査入口とは別に、奥に入口ゲートがあるファストトラックの利用が可能となっています。
2025年4月1日現在、アーランダ空港にて使用できるラウンジは3種類あり、搭乗クラスやANAマイレージクラブ会員等のステイタスによって異なります。ANAグループ運航便ビジネスクラス利用者はスカンジナビア航空ビジネスラウンジ、ANAグループ運航便利用のANAダイヤモンド、プラチナメンバー、スーパーフライヤーズ会員と同一便利用同行者1名はスカンジナビア航空ゴールドラウンジを利用できます。ANAグループ運航便プレミアムエコノミークラス利用者、そしてANAグループ運行便利用のスターアライアンスゴールドメンバー及び同一便利用の同行者1名は60°ラウンジを利用できます(2025年4月から、プレミアムエコノミークラス利用者の利用できるラウンジが変更、また新たにスターアライアンスゴールドメンバーもラウンジ利用ができるようになりました)。
スカンジナビア航空ビジネスラウンジとスカンジナビア航空ゴールドラウンジは、ANAフライトが出発するFエリアにあるゲートF26付近(3階)と、徒歩5分ほどのEエリアゲートE1横の2ヵ所にそれぞれあります。乗継ぎがある場合はE1横を、ストックホルムから出発する場合はゲートF26付近のラウンジを使用すると良いでしょう。ただし、これらのラウンジに関しては大切な注意点があります。ラウンジはシェンゲンエリア内にあり、ANAフライトのゲートに向かうには出国審査を終える必要があります。そのうえ、ゲートE1横のラウンジに関しては、EエリアからFエリアまで移動しなければなりません。そのため、ANAフライト出発ゲートに向かう際は、時間に余裕を持った行動を心がけましょう。
プレミアムエコノミークラス利用者とスターアライアンスゴールドメンバーが利用できる60°ラウンジは、出国審査後のF67ゲート付近(4階)にあるため、搭乗開始までゆっくりくつろぐことができるでしょう。
なお、使用できるラウンジやステイタスは今後変更される可能性もあります。ストックホルム便を利用する際にはANAウェブサイトにて最新情報を入手することをおすすめします。
上記でも述べたとおり、シェンゲン域外への出国はFエリアとなるため、ラウンジを含めて他のフライト発着エリアから離れた場所となります(Fエリアには一部シェンゲン域内発着フライトもあり)。ANAウェブサイトでアーランダ空港内マップが公開されているので、乗り継ぎを含めて、空港内移動に不安を感じる方はあらかじめチェックしておくことをお勧めします。
チェックインカウンターで荷物を預けた時、フライトチケットを受け取ると同時に、下の写真のイベント招待券を受け取りました。朝7時開始となっていたため、保安検査とFゲートにある出国審査を終えると、真っ直ぐ搭乗口の69番ゲートに向かいました。
ゲートに行くまでの道中には、ANAや日本を象徴するような立て看板が至る所にありました。69番ゲート前には青色をベースとした色とりどりのバルーンタワーとレッドカーペットがあり、パーティー感満載でした。荷物を預ける際に受け取った招待券を見せて69番ゲートエリア内に入ると、ANAの文字が入ったバルーンがたくさんあったりし、特別感を一層際立たせ、さらにはDJがいたり、フォトブースまでもありました。またアーランダ空港に出店しているショップによる巻き寿司やチアシードデザート、さらにはANAやSwedavia(スウェダヴィア、アーランダ空港運営会社)のロゴが入ったカップケーキの提供もありました。
8時30分前からは祝賀セレモニーが始まり、Swedavia CEO、スウェーデンインフラ省大臣、在スウェーデン国日本大使、そしてANA執行役員によるスピーチがあり、ケーキカットやリボンカットも行われました。
搭乗が始まると、ANAと日本かスウェーデンの国旗が表裏に入ったフラッグ、またボーディングブリッジでは就航記念品であるトートバッグを受け取りました。StockholmとTokyoの文字が入ったトートバッグの中には、搭乗証明書、タグ、ネックストラップ、ANAのロゴ入りハンカチ、そしてANAロゴ入りボールペンが入っていました。
機体は定員184名のボーイング787-800です。ゲートを離れるときには、多くのスタッフや招待者が手を振ってくれる姿が見えました。
機長による機内アナウンスでも、当初の予定から5年遅れて今回の初就航に至ったことが触れられていました。食事にはストックホルム線就航記念ステッカーが付いてきました。提供される食事は2回(離陸後ベルトサイン消灯後と着陸3時間前(プレミアムエコノミー・エコノミークラス利用の場合))と間食1回(離陸後約6時間後)です。美味しい白米をいただけるのが嬉しいポイントです。
フライト時間は12~13時間程度となっています。天候等の影響にもよりますが、基本的には羽田発は北極圏を通過する北回り、アーランダ発はユーラシア大陸上空を飛ぶ南回りとなります。
ANA発着時間の前後1便で、スウェーデンのヨーテボリ(IATA空港コード:GOT)、ウメオ(UMA)、ルレオ(LLA)、キルナ(KRN)を発着するスカンジナビア航空とコードシェア便を運行しています。ストックホルムだけでなく、夏の西海岸が美しいヨーテボリ、そして秋から春先はオーロラ観測に北スウェーデンを訪れたりと、スウェーデンの他エリアまで足を伸ばしてみるのもいかがでしょうか。
羽田発ストックホルム着フライトは深夜発です。そのため地方からの乗継がある場合は、地方発フライトの出発日をストックホルム行きフライトが出発する前日に設定して検索しましょう。そうでない場合、ストックホルム直行便が表示されない可能性があるので、注意しましょう。
日本から近くなったスウェーデン・ストックホルム。憧れの北欧旅に出て、ストックホルムの美しい街並みが作り出す雰囲気や空気を肌で感じつつ、まだ出会ったことのない未知の世界を体験をしてみませんか。これまで訪れたことのある方も、何か新しい発見があるかもしれません。ぜひひとっ飛びして、ストックホルム、そしてスウェーデンを味わってみてください。