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【岐阜】「極楽行きの切符」で途中下車。SNS映えで話題の明知鉄道・極楽駅へ!

長月あき

長月あき

岐阜特派員

更新日
2025年7月17日
公開日
2025年7月17日

岐阜県には4つのローカル鉄道が走っていますが、そのひとつが「明知鉄道」。
名古屋から電車で約1時間、岐阜県恵那市の恵那駅を起点に、終点の明智駅まで全11駅を結ぶ、情緒あふれるローカル鉄道です。列車の車窓からは、沿線に広がるのどかな田園風景を楽しむことができます。

そんな明知鉄道には、ひときわインパクトのある名前の駅があります。
その名も――「極楽駅」。

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極楽駅ってどんな駅?

極楽駅は、2008年に開業した比較的新しい駅です。駅名の「極楽」は、かつてこの地域に存在していたとされるお寺「極楽寺」に由来するものだとか。
地元の方々の生活の足として利用されており、観光地というよりは「日常の延長線にある」ような静かな駅。ホームは片側1面のみで、待合室とベンチだけのシンプルな無人駅です。電車の本数も、上り・下りともに1時間に1本程度と、ゆったりと時間が流れていくような、のどかな雰囲気が漂います。

そんな素朴な駅ながら、実は極楽駅は“SNS映え”するスポットとして知られています。

 

極楽駅に行ってみた!

ホームに降りると、まず目に入るのは赤い小さな駅舎。その屋根の上には、「きんとうん(筋斗雲)」のオブジェが飾られています。ベンチも同じくきんとうん型で、思わず写真を撮りたくなるユニークなデザイン。さらに、待合室にあるボタンを押すと、なんと三波春夫の「極楽音頭」が流れるという徹底ぶり。

遊び心あふれる演出は、訪れた人をクスッと笑わせてくれます。ホームに立つと、田んぼの向こうに仏壇店の「ぶつだん」の文字が見えました。その存在すら、演出の一部なんじゃないか(?)と感じられてしまいます。

次の列車までに、ご当地スーパーへ寄り道

極楽駅周辺は、田んぼや住宅街が広がる静かな場所ですが、駅のすぐ近くに、岐阜のご当地スーパー「バロー」があります。地元色あふれるスーパーを覗いてみるのも、旅の楽しみ方のひとつですよね。

店内には、地元ならではの商品も並んでおり、たとえば米粉と砂糖を練って蒸した岐阜県東濃地方の郷土菓子「からすみ」(※魚卵ではありません)や、地元産の調味料など、素朴で味わいのあるお土産が見つかります。

列車の待ち時間に、ちょっとしたご当地ショッピングを楽しんでみてはいかがでしょう。

 

ときには“極楽”な駅旅を

極楽駅周辺には、いわゆる観光スポットはありませんが、駅名のインパクトとユニークな演出に惹かれて、つい途中下車したくなる、そんな駅です。

「極楽行きの切符」を手に、田園風景を眺めながら、のんびりローカル鉄道の旅を楽しんでみませんか?

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