【パリ】セーヌ川に無料の遊泳場が夏季限定でオープン!多くの市民で賑わう
2025.7.5
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フランスは北から南、山から海とさまざまな気候と地形に恵まれていて、地方ごとの食材および食文化が豊かです。そんなフランスで夏に食べたいグルメを、南北の中心都市パリとマルセイユを例にまとめました。夏におすすめの飲み物についてもご紹介します。
夏にパリで楽しみたいグルメといえば、各有名パティシエなどが競って出す夏らしいスイーツ。そしてアイスクリームです。ここ数年は、砕いたピスタチオを盛ったアイスクリームの表面にふんだんにまぶしたレバノンアイスクリームが流行していましたが、定番に立ち返るならセーヌ川の中洲サン・ルイ島にあるベルティヨンのアイスクリームでしょうか。
ベルティヨンは2種類の楽しみ方ができます。一つは、ベルティヨンはカフェや商店にアイスクリームを卸しているため、それら商店で購入したアイスクリームを食べながらセーヌ川沿いなどを散歩する食べ方。もう一つは、ベルティヨンはサン・ルイ島内の本店で店内で飲食ができるアイスクリームパーラーを営んでいます。ここで、お茶をしながら食器に盛られた美しいデコレーションのアイスクリームを堪能する食べ方です。
どちらもベルティヨンのアイスクリームをおいしく食べられますが、せっかくサン・ルイ島へ立ち寄るなら私個人の好みとしては後者をおすすめします。フルーツなどで美しく飾られたアイスクリームはとても印象的で、旅の良い思い出になるはずです。
ただし注意も必要。ベルティヨンは夏季休暇を取ります。そのため、7月と8月にベルティヨン本店を訪れる際は、同店の公式ウェブサイトで休暇中ではないか確認してから行くことをおすすめします。本店が休暇中の場合でも周囲にあるカフェや商店ではベルティヨンのアイスクリームを売っているため、食べることはできます。
■ベルティヨン(Berthillon)
住所: 31 Rue Saint-Louis en l’Île 75004
URL:https://berthillon.fr/
夏限定の料理ではありませんが、フランスで夏らしさを感じるものといえば南仏の地中海料理。その代表格といえば、マルセイユ名物であるブイヤベースです。
ブイヤベースは、港に水揚げされた売れ残りの小魚をごった煮したことに端を発した大衆料理でした(諸説あり)。その後、料理のとして体裁が整えられていき、現在では正統派のブイヤベースは高価な料理になっています。
ブイヤベースを定義付けている「ブイヤベース憲章」によると、地元で取れた磯魚を最低4種類以上使うことなどが決められています。食べ方は、まずは前菜として魚のダシで作ったスープを楽しみます。スープには、トウガラシ入りのアオイリであるルイユというソースとおろしニンニク、グリュイエールチーズが乗ったパンを浮かべます。そして主菜として、そのスープに入っていた魚が出てきます。磯のおいしさとふんだんに使われるサフランが食欲をそそります。
マルセイユには、正統派のブイヤベースを食べられるレストランがいくつかあります。その中でも有名なシェ・フォンフォンは、マルセイユの中心部から少し海岸沿いにバスで走った先にある、漁港にあるお店。美しい地中海の景観と旅情豊かな港を楽しみながらブイヤベースを楽しむことができます。
■シェ・フォンフォン(Chez Fonfon)
住所:140 Rue du Vallon des Auffes 13007
URL:https://www.chez-fonfon.com/
フランスでは、食事と飲み物のペアリングは重要です。夏の代名詞といえば、キンキンに冷えたロゼワイン。夏らしい食事とのペアリングのほかに、夏のカフェなどで楽しむワインにもロゼは合います。
ロゼワインの産地といえば南仏のプロヴァンス地方。雨が降らない地中海性気候の地域で、フランス国内におけるロゼワインの約3分の1がプロヴァンス地方で造られています。フランスのワインは、地域によってボトルの形が統一されていることが多いですが(ボルドーはいかり肩、ブルゴーニュはなで肩など)、プロヴァンスのロゼワインはボトルもさまざま。特徴的なボトルに入ったピンク色のワインは見た目も美しいです。
ロゼワインの良いところは、お値打ちなものが多いということ。気取らず、気軽に楽しむスタイルが、夏の開放感とも調和します。シェードのあるカフェのテラス席に座りながら、日が長いフランスの夏をより楽しめます。夏らしい食べ物とあわせて、ロゼワインでフランスの夏を感じてみてください。