【北イタリア】大人も子どもも楽しめるテーマパーク「ガルダランド」
2025.8.15
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北イタリアに位置するイゼオ湖は、湖畔の美しい景色や古城、旧市街、町中からアルプス山脈が眺められる心洗われる魅力的な景色が満喫できる場所。遊覧船を利用した湖の旅では、湖に浮かぶ島やダイナミックな山が聳え立つ幻想的な空間が堪能できるのです。
今回は、イゼオの町にある旧市街や優雅な自然に囲まれた船旅、静かな湖畔の魅力をご紹介。
イゼオ湖は、北イタリアのロンバルディア州にある四大湖(ガルダ湖、コモ湖、マッジョーレ湖、イゼオ湖)のひとつ。イゼオ湖は1番小さい湖ではありますが、ヨーロッパの湖の島で人が生活している1番大きな島「モンテ・イゾラ」が有名です。
イゼオ湖を船旅できるのが、湖に面した同名の町「イゼオ」。湖の南端に位置する小さな町で人口は約9,000人。イゼオの町は、イゼオ湖で最も活気のある滞在地ではありますが、他の湖畔リゾート地よりも規模が小さく静かで落ち着いた町並が魅力です。
近隣のイタリアの都市からの日帰り旅行や週末旅行客に人気のスポットで、レストラン、バー、おしゃれなショップが充実しています。
町と地元の主要都市を結ぶバス路線があり、フェリーを利用すれば、湖の他の地域やモンテ・イゾラにも訪れることもできます。
ミラノからは、車で約1時間半の距離、ロンバルディア州ブレーシャ県に位置しています。
イゼオ湖の最寄り空港はベルガモ空港。公共交通機関を利用の場合は、空港からブレーシャまでバスに乗り、ブレーシャからイゼオまでバスを乗り継ぎます。ミラノから電車でブレーシャまで行きバスを利用することも可能です。
イゼオの旧市街は、1時間ほどで全て回ることができる小さなエリア。
ダイナミックな山々に囲まれ、町中のいたる所で壮大な自然の景色が堪能できます。
可愛らしい中世の石畳の路地や船が浮かぶハーバー、湖畔沿いにあるカフェやレストランなど散策するのも楽しみのひとつ。
町の中心地には、アーケードに囲まれた美しい広場「ガリバルディ広場」があります。ガリバルディはイタリアの歴史的人物でもあり、広場の中央には彼の銅像が佇み、大きな岩の上から街の景色を眺めています。地元の人々の憩いの場でもあり、周囲の日当たりの良いカフェやレストランのテラス席は多くの人で賑わっています。
歩行者天国になっており、車の喧騒がない静かな空間です。
イゼオで最も美しい建物のひとつは、サンタ・マリア・デル・メルカート教会。
1360年代から記録されている歴史ある教会でもあり、16世紀に修復され、18世紀に現在の外観になりました。内部には、様々な年代の美しいフレスコ画が残されています。
見学は、無料となっているので中世の趣ある教会をぜひ訪れてみてください。
町の中心部からミロルテ通り(Via Mirolte)を進むと、イゼーオ歴史的な城であるオルドフレディ城に着きます。
ブレーシャ地方で最も古く、保存状態の良い城のひとつ。建物の中で1番古い箇所は、11世紀後半~12世紀初頭に造られたもの。修道院として使用されていた記録や貴族の所有する城など年代によって異なる用途があったとのこと。石で積み重なれた城壁から歴史を垣間見ることができます。
遊覧船で回る湖の旅はいくつかコースがありますが、今回1時間で3つの島を眺める船の旅に参加しました。
湖からは、遠くに連なるアルプス山脈のドラマチックな景色、旧市街を背景に囲まれた湖畔、崖の上に佇むネオゴシック様式の城など見どころが多くあります。
イゼオ湖には3つの島があり、湖の真ん中にイタリアで最も美しい村のひとつ、モンテ・イゾラがそびえ立っています。
ツアーの最初に見るのはヨーロッパ最大の湖の島でもあるモンテ・イゾラ、村に約1,800人が暮らしています。島の環境を守るため車の乗り入れは禁止、公共バスが移動手段です。島の頂上に見えるのは、マドンナ・デッラ・チェリオラ聖堂。
今回は、船から島を見ましたが、実際に島を訪れるツアーもあります。
モンテ・イゾラの北部に位置するのは、おとぎ話に出てくるような島イゾラ・ディ・ロレート(Isora di Loreto)。
ロレート島は、小さな島でモンテ・イゾラの北側にあります。現在は個人所有の島で別荘になっているとのこと。この島は、何世紀も前から人が住み、古代の要塞の跡も発見されています。15世紀末にブレーシャの修道院の所有となり、修道院が建てられました。
1910年には、ネオゴシック様式の城が修道院によって建設されました。現在も湖を見下ろす岩の上に古城が建っているため、小塔、石壁を湖から眺めることができる神秘的な景観が残されています。
このプライベートアイランドは現在の所有者が訪問を許可していないので、ボートやフェリーなど利用して湖から眺めることしかできません。
ツアーの最後は、イゾラ・ディ・サン・パオロ(Isola di San Paolo)。
モンテ・イゾラの南側に位置しています。11世紀、この小島は貴族であるモッツィ家の手に渡りましたが、1091年モッツィ家はクリュニー会の修道士に寄贈されました。
クリュニー会の修道士たちは、この島に修道院を設立した歴史があります。こちらの島も現在は、私有地のため、観光客は立ち入り禁止。
小さな島を見るため、島の周辺には遊覧船のほか、ボートツアーの姿も。静かな島は、湖から眺めるだけですが、自然が生い茂る非現実的な雰囲気漂う空間です。
北イタリアの湖畔はコモ湖やガルダ湖、マッジョーレ湖に観光が集中していますが、イゼオ湖も見どころがたっぷりあります。他の湖畔に比べ人が少なく、観光名所が中心地に集まっているので日帰り旅行にぴったりの場所です。
湖畔の風は心地よくリフレッシュできるので、北イタリアを訪れた際は彩りあるイゼオの町に立ち寄ってみてください。イタリアの美しい湖畔の町並が広がる感動の景観が堪能できます。