【北イタリア】ティラミス発祥の町トレヴィーゾ！運河が流れる美しい町並を楽しむ旅

北イタリアにあるヴェネト州に位置するトレヴィーゾは、人口約8万5千人の小さな町。旧市街には、運河や水路がある静かな町並で、小さな橋、水車小屋など、詩情豊かな景色に満ちています。運河沿いにはバーやリストランテがあり落ち着いた雰囲気のなか食事が楽しめるのが魅力です。

コンパクトな町ではありますが、経済として重要な場所でもあり、アパレル会社のベネトン、電機メーカーのデロンギの本社があることでも知られています。

ティラミス発祥の地であり、スパークリングワイン愛好家には欠かせないプロセッコの産地も近郊にあり美食の町でもあるのです。

トレヴィーゾで最も有名なのはシニョーリ広場（Piazza dei Signori）。ピアッツァ（Piazza）とは広場のことを示します。

広場は活気に満ち溢れ、屋外レストラン、ショップ、アート作品などが軒並ぶ場所。

アーケードで囲まれたこの広場には、1210年に建てられたゴシック様式のトレチェント宮殿（Palazzo dei Trecento）があります。

汽車に見立てた観光バスは、この広場から出発。旧市街の観光スポットを巡る旅が楽しめます。お値段はひとり３ユーロとお手頃。

市の中心部を囲む500年前の城壁は、攻撃を防ぐために建設されました。

主要な要塞の近くトマーゾ門（Porta san Tommaso）は観光スポットでもあります。レンガの壁に14世紀にトレヴィーゾを支配していたヴェネツィア共和国の象徴である翼のあるライオンが佇んでいます。

トレヴィーゾの歴史を垣間見ることができる素敵な場所でもあり、城壁沿いは運河もあり、アヒルが散歩している姿に出会えることも。

初期キリスト教建築の遺跡の上に建てられたトレヴィーゾ大聖堂。正式名称は、聖ペテロ使徒大聖堂（Cattedrale di San Pietro Apostolo）。
1000年に遡る歴史を持ちますが、18世紀に取り壊され再建されました。
ここでは、美しく精巧に装飾された主祭壇と、ティツィアーノ（Tiziano）が描いた受胎告知のある礼拝堂が鑑賞できます。

サン・ニコロ教会（Chiesa di San Nicolò）は、1200 年代に建てられたカトリック教会。
石の柱、木製の天井、フレスコ画の美しさが特徴です。
中心地から少し離れた場所にありますが、静かな住宅街を通るので人々の暮らしを垣間見ることができるエリア。静かなが雰囲気が魅力的な場所です。

Le Beccherie（レ・ベッケリア）は、ティラミスをレストランで初めて提供した場所として知られています。

店内は、リノベーションされたスタイリッシュな雰囲気。外のテラス席もありますが、店内の窓側のテーブルがおすすめです。

運河沿いにあるので水辺の景色を眺めながら食事が堪能できます。

お料理も美味しいですが、ティラミスは格段に美味しいのです。生地はしっとりしていて、マスカルポーネチーズの上品な甘さが魅力。

トレヴィーゾを訪れたら立ち寄ってみてください。本場のティラミスの味を楽しみましょう。

■Le Beccherie
住所｜P.za G. Ancilotto, 9, 31100 Treviso TV
営業時間｜水曜日19:20〜22:15 、木曜日から月曜日12:20〜14:15/19:20〜22:15
定休日｜火曜日
Webサイト｜https://www.lebeccherie.it/it/home

トレヴィーゾは、美しい建築物に囲まれながら散策するのに最適な町です。小さな町なので、徒歩で移動しても半日で全て回ることができます。この町での楽しみは観光以外にも美食も欠かせません。

北イタリアを訪れたらロマンチックなリトル・ヴェネツィアも旅の日程に入れてみてください。