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【京都府・精華町】「旅と暮らし」をテーマにしたスポーツ自転車専門店

乙な京都™

乙な京都™

京都特派員

更新日
2025年9月14日
公開日
2025年9月14日
自転車の代わりにサーフボードが掛かっていても違和感がなさそうな店内

1年ほど前のある日、突然ロードバイクが欲しくなり、店探しをスタートしました。しかし、本格的なロードバイクを扱う店の多くは、黒っぽい店内に高価なロードバイクやレース用のサイクルウェアが威圧的に並び、一見さんお断りな雰囲気。そんなある日、まるでカフェのような素敵な自転車屋さん「TOLT」を見つけました。

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京阪奈丘陵の閑静な住宅地に溶け込むおしゃれな自転車屋さん

最初の出会いはホームページでした。それまで私が敬遠していたスポーツ自転車専門店と違い、白を基調としたすっきりしたデザインで、店内の写真から直感的に好感を持ちました。インスタグラムには購入者の笑顔と愛車の写真がいくつも紹介されおり、取り扱っている車種やパーツが具体的にイメージできました。

私の場合は最初からクロモリロードバイク(クロムモリブデン鋼という合金素材の自転車で100年前のヨーロッパで誕生したらしい)に興味を持っていたので、お客さんのスナップに加えて、パナソニックのクロモリロードバイクについて詳しく解説したブログページが大いに参考になりました。わかりやすい文章で、メリットとデメリットを丁寧に示しながらも、型にはまらないパーツの組み合わせに共感を覚えました。しかも試乗車があることが訪問を強く後押し。

  • 機能性一辺倒ではなく遊び心も感じさせるパーツやグッズ

予約なしで訪問したのですが、気軽に試乗車を用意してもらえました。店主兼整備士の鈴木恒さんは、初心者である私と同じ目線で話してくださり、色々要望を聞いてもらいました。この種の自転車はパーツや乗り方について「こうあるべき」という暗黙の常識がありますが、それは乗り手の楽しみ方で変わってもいいはずです。用途や予算に応じて柔軟に提案してくれたので、ガチ過ぎない、でも本格的な一台が完成したと思います。

自転車のフレームが、不思議と美術作品のように見える

ママチャリやE-BIKE、ロードバイクまで幅広い客層をカバー

2020年にオープンした「TOLT」は「旅と暮らし」をテーマにした、肩の力を抜いて楽しめるスポーツ自転車の専門店です。鈴木さんは、一般自転車店とスポーツ自転車専門店で合計約12間研鑽を積まれました。その技術に裏打ちされるように扱う車種はとても幅広く、ママチャリや子ども用はもちろん、進化のめざましいE-BIKEやハイエンドなロードバイクなどなど。全車種の組み立てとメンテナンスを鈴木さんお一人で担当しています。

いつもラフな装いですが職人気質も感じさせる鈴木さん

実は店内にある完成車は購入後にすぐに乗って帰れません。もう一度組み直しをするためで、私の注文したロードバイクも組み立てには充分な時間をかけられました。納期は延びますが、丁寧かつ信頼できる姿勢だと思います。

他の自転車屋さんではほぼ見かけることはないポリシー

ほかにも長年放置していた自転車のレストアやフレームだけを新調して既存パーツの載せ替えも可能です。手間暇のかかる作業ですが、持続可能な自転車生活を楽しむと同時に、何よりも自転車への愛着が増しますよね。

敷居の低いサイクリングイベントで自転車旅の楽しさを伝えたい

近所の公園でお気に入りのランチを楽しむピクニックライド

「TOLT」を本ブログに掲載したかった理由のひとつに、自転車は旅の相棒であることがあります。おそろいのユニホームを着た走行会などとは違い、こちらのサイクルイベントはもっと気軽に自転車を楽しむことができます。奈良市街地をユルく走ったり、キャンプ場で焚き火とコーヒーを楽しんだり、時には淡路島やしまなみ海道へ遠征したり。料金はイベントにより異なりますが、近距離〜中距離のツアーだと手軽な参加費用+昼食代で参加できます。集合場所は店舗や奈良市内の場合が多いので、ビギナーや新たな交友関係を築きたい方におすすめです。「TOLT」で買った自転車じゃなくても大丈夫です!

キャンプ場での焚き火コーヒーを楽しむ小一時間くらいのサイクリング

また旅先自転車サポートプロジェクト「TOLT VAN」は、輪行(自転車を電車やバスなどの公共交通機関に載せて移動すること)しなくても、愛車をバンで往復輸送してくれるなど、初心者では難しい自転車旅のハードルをぐぐっと下げてくれます。

若草山の頂上から望む絶景が何よりのごほうび

さらに「世界遺産 春日山原始林E-BIKEサイクリングツアー」は、1100年以上前の大自然を手ぶらで満喫できるコースなのでとってもおすすめです。「TOLT」で直接申込みもできますし、奈良の若草山中腹にあるANDO HOTELの宿泊者も利用可。自転車を売るだけでなく、自転車の楽しみ方も提供するという、街の自転車屋さんの枠を超えた取り組みにも注力されています。サイクルイベントの情報もインスタグラムで不定期で発信されているのでぜひチェックしてみてください。

  • ママチャリよりもトルク(馬力)のあるE−BIKEなので坂道も楽々
  • 同行するガイドが撮影した写真のプレゼントサービスもあり

■旅と暮らしのスポーツ自転車「TOLT」
住所:京都府相楽郡精華町桜が丘1–41–10
電話番号:0774-85-1726
アクセス:京奈和自動車道「山田川IC」より約5分
営業時間:平日:11:00–19:00、土日祝:10:00–18:00
定休日:火・水曜日
URL:https://toltcycle.com

■世界遺産 春日山原始林E-BIKEサイクリングツアー
URL:https://toltcycle.com/pickupnews/nara-kyoto-cycling-ebike-asuka/

まとめ

今回の「乙な京都™」はいかがだったでしょうか。自転車を購入するお店って、どうしても自分の住む街に縛られがちですが、時には“買いたいお店”を追求してもいいのでは。何かあればクルマに積んでもいいですし、遠い店舗に自走することがモチベーションになったりもします。さてさて今年の秋はたくさん自転車旅をしたくなってきたぞー。

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