
【岡山】金光町の近代建物探訪~浅口市金光町~
2025.4.28
キーワードで検索
風薫る季節がやってきました。岡山県南部は、晴れた日が多く平野部も広いので、気軽に楽しめるサイクリングを楽しむことができます。県内にはいくつものサイクリングルートがありますが、なかでも比較的勾配も緩く車の通行量も少ない片上鉄道の廃線跡を利用したルートをご紹介します。
JR和気駅から徒歩30分の場所にあるわけまろパークにやって来ました。ミニSL、ゴーカート、ローラーコースター等がある乗り物パラダイスで、土日は家族連れで賑わっています。自転車はここで借りることができます。電動自転車はありませんが1日300円(2025年4月現在)とリーズナブルな価格です。
サイクリングの目的地は、片上鉄道が硫化鉄を運んだ鋼備前市の片上湾です。わけまろパークは、旧片上鉄道の益原駅の跡地にあるので、廃線跡をたどりながら迷わずに走ることができます。
ちなみに廃線跡を反対方向へ進むと、柳原ふれあい鉱山公園のある片上鉄道の吉ヶ原駅へ向かうことができます。
■わけまろパーク
住所:岡山県和気郡和気町益原681-1
電話番号:0869-93-3481
URL:https://www.town.wake.lg.jp/kanko_bunka_sports/wakecho_shisetsu/1909.html
営業時間:施設によって異なる
定 休 日 年末年始
駐車場 110台
わけまろパークから廃線跡を走ると片鉄ロマン街道の看板が立っています。ここから備前へは、10km程ですね。歩いてハイキングでもいい距離かな。
住宅街を通り抜けると、あっという間に次の駅「ほんわけ駅」に到着しました。沿線沿いには季節の花を始め藤棚下のベンチなどがあり、日々のお散歩コースにもよさそうです。
このように駅のあった場所には、駅名票が立っているので現在地がよくわかります。片上鉄道当時の鉄橋もサイクリング道として使われています。
JR和気駅が近くなると山陽本線と合流します。1991年までは片上鉄道との接続駅でした。山陽本線の跨線橋の上は撮り鉄の方にうってつけです。
JR和気駅では、片上鉄道時代の駅名標があるのでは? と、駅周辺をうろしましたが分かりませんでした。
自転車を借りた「わけまろパーク」への最寄り駅はここになります。
進むにつれ緑が濃くなってきます。のどかな田園の中にたたずむのは中山駅です。
普段は静かな田園地帯ですが、中山サーキット場があるので、訪れた日は日曜日でエンジン音がけたたましく山中に木霊していました。
次の清水駅はプラットホームも残っていました。ザ・廃線跡という雰囲気満々ですね。
ここにも藤棚がありその下のベンチで休憩をしました。
駅を過ぎると、ゆるゆると坂道を登ると木々に覆われたトンネルがみえてきます。
峠清水トンネルです。
写真には写っていませんが、トンネルの抗門は備前市らしく特産の耐火煉瓦でできており、雰囲気もいいです。
サイクリングターミナル横を通過します。ここで自転車を借りることができたのですが、現在は残念なことに休止中です。トイレと駐車場は使えるのでここを起点に吉ヶ原方面へ向かうのもいいですね。
新幹線の高架をくぐります。ちょっと坂道をのぼると”のぞみ”や”ひかり”が次々とやって来るので、ここも鉄道写真を撮るにはいい場所です。
JR西片上駅の近くまでやって来るとJR赤穂線の鉄橋をくぐり国道を渡り、さらに港の方へ自転車を走らせると片上港付近のロータリーに「ゼロ起点」を見つけました。
ここが片上鉄道33.8kmの営業路線の起点です。廃線跡は起伏も穏やかなので、家族連れのサイクリングもお勧めです。
かつては港の海近くにあったゼロ起点ですが、現在のゼロ起点は海から遠ざかっています。
かつて硫化鉄鋼を積んで走っていた貨車も残っているからということで、行ってみました。そういえば、これと同じものが吉ヶ原で動態保存していました。
多くのサイクリストはここから日生を目指すそうです。日生へ行けば新鮮な牡蠣や魚介類の食事処もたくさんあります。
ここから日生港までは、あと9kmなので往復すると38kmです。朝からサイクリングすれば十分に行って帰れそうな距離です。日生から峠を越えれば兵庫県赤穂市です。