【鳥取・智頭町】緑と清流に包まれた「みたき園」
2025.10.3
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岡山特派員のmamiです。前回から鳥取県智頭町の「みたき園」をご紹介しています。
ここには山菜料理を食べにきたのですが、歳月を刻んだ茅葺の建物や川のせせらぎ、蝉時雨・・・お食事以上のご馳走が山のようにあり、散策に夢中になりすぎると、うっかり食事の時間を忘れてしまいそうです。
案内されたのは、テーブル席もある「かずら」という古民家です。
中に入ると直ぐに囲炉裏が目につき、炭の香りに癒されます。
まだ暑い日が続いていましたが、周りを木々で囲まれた「みたき園」の敷地の中は風通しもよく、古民家の中は茅葺特有のひんやりとした空気が流れ、火の入った囲炉裏も心地よく感じられました。
室内は大きなテーブルが置かれているのに、ゆったりと配置され、落ち着いてお食事を楽しむことができます。
お料理が運ばれてきました。
季節の山菜をメインにした味わい深い手料理です。
豆腐、味噌、蒟蒻は自家製だそうで、特に蒟蒻はお土産に買って帰りたいくらいの美味しさでした。
やまめは炭火で焼き、味噌がかかっていました。始めていただく味ですが深い滋味を感じます。山菜のてんぷらは、見たこともない山菜もあり、口にするのをためらいましたが・・・美味しい!
自家製の豆腐は、冷奴です。豆腐は淡白で味が薄いという印象を持ちますが、ここの豆腐は大豆の味と風味がしっかりと感じられます。茶碗蒸しの卵は外で遊びまわっていた鶏の卵でしょうか?優しい味わいです。
各テーブルには山野草が飾られ、お部屋も隅々まで掃き清められて清々しく、おもてなしの気持ちが伝わってきます。
この建物以外にも4つの離れと、川床席、赤毛氈(もうせん)のお席があるそうです。窓からは、仲居さんたちが離れの建物にお料理を運ぶ姿が見えます。足元は山道だから段差や斜面があり、雨の日は大変な重労働かもしれませんね。
ここが開園したのは今から約50年前だそうです。今では古民家の移築再生活用は、贅沢ながらも趣のある趣向です。しかし、高度成長期前の当時は、100年以上も古い民家を移築してまでお店として使うことは奇異な目で見られたそうです。
時を経た今、駐車場には私たちの車も含め県外ナンバーの車が多く並びます。この自然と安らぎを求めて、遠くからでも足を運んできたい場所の一つに選ばれているのでしょう。
古い道具もそのまま残っています。「みたき園」でのひと時は、お腹だけではなく心までも満たされる贅沢なひと時でした。
これから紅葉の時期になるとまた違った世界を見せてくれそうです。食事は予約必須なので下記にホームページを貼っておきます。