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【米国・サンフランシスコ】1日で2度楽しめる☆デ・ヤング美術館&リージョン・オブ・オナー美術館

美丸(Mimaru)

美丸(Mimaru)

アメリカ・カリフォルニア州特派員

更新日
2025年12月29日
公開日
2025年12月29日

サンフランシスコで、1日で“2度おいしい”美術館体験ができるのをご存知ですか?それがゴールデンゲートパーク内のデ・ヤング美術館と、リンカーン・パークに佇むリージョン・オブ・オナーです。同日に訪れれば入館料は1回分のみ!この2館を公共交通機関で移動するのは、バスの乗り継ぎが必要になりますが、時間に余裕があり、街歩きも楽しみたい人向けのルート。苦労の分サンフランシスコの日常らしい景色と出会えるのも魅力。

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①デ・ヤング美術館の概要と「漫画の芸術」展

ゴールデンゲートパーク内に位置するデ・ヤング美術館は、アメリカ美術を中心に、アフリカ美術、オセアニア、テキスタイルなど幅広いコレクションを誇る総合美術館です。落ち着いた外観と、展望塔(Observation Tower)からの眺めも人気(高所恐怖症の方要注意)で、地元の人々にも親しまれています。

来年1月25日まで開催されている企画展「漫画の芸術(Art of Manga)」。日本のマンガ文化を美術の角度で捉え直す内容。原画や制作資料を通じて、マンガが単なる娯楽ではなく、視覚アートで洗練された芸術なのを示しています。ストーリーの背景、コマ割り、線の強弱や要素が、絵画や版画と同じようなんだという点が本当に興味深い。海外の美術館で日本のマンガがどのように紹介されているのかを知る良い機会で、日本人にとってはかなり誇らしい気持ちになる特別展ですよ。

 

  • 美術館併設のカフェ。実は人気のランチ場所
  • 日本庭園。和を感じる空間(微笑)

施設名:デ・ヤング美術館

住所:50 Hagiwara Tea Garden Dr, San Francisco, CA 94118

電話番号: 415-750-3600

定休日:月曜日

入館料:20ドル(企画展は別途料金)

URLhttps://www.famsf.org/visit/de-young

 

②「やればできる」公共交通でGO

  • 5番バス。終点近くは太平洋が見え、角に18番バスの停留所
  • リージョン・オブ・オナー到着。実はリンカーンHYの始発

デ・ヤング美術館からリージョン・オブ・オナー美術館は、ミュニバスを使って移動できますが、いずれのルートも乗り継ぎが必要になります。少し大変に感じるかもしれませんが、事前に調べておけば難しくはありません。Googleマップやミュニの公式サイトで最新路線と停留所を確認してくださいね。

ひとつ目は、比較的わかりやすいルート。ゴールデンゲートパークの外側、デヤング美術館最寄りバス停から5番(5Fulton)に乗車、太平洋(西)に向かいます。終点まで乗車。セイフウエーのスーパーの角を曲がり、次に18番(18 46th Avenue)バスに乗車。住宅地を通り、ゴルフ場の脇を通り終点まで。

もうひとつは、デ・ヤング美術館の反対側にカリフォルニア科学アカデミー側のバス停から乗るルート。44番(44 O’Shaughnessy)に乗車し、カリフォルニアStと6 th Ave交差点で、1番(1 California)に乗り換える方法。歩く距離が少なく済むのが利点だ。運行状況や待ち時間によっては、こちらの方がスムーズに感じる場合もある。

所要時間はいずれも乗り継ぎを含めて約45〜60分。住宅街やローカルな通りを走るため、移動中もサンフランシスコの日常風景を楽しめる。「やればできる」公共交通ルートとして、時間に余裕のある日に挑戦したい。

  • 44番バスでカリフォルニアStへ
  • 6th AveとカリフォルニアStの停留所。ここで1番バスに乗り換え

③リージョン・オブ・オナー美術館の魅力

リージョン・オブ・オナー美術館は、ヨーロッパ美術を専門とする美術館。その建築自体が見どころのひとつ。パリを思わせる外観で、よく撮影に使われます。太平洋を望む立地(ランズエンド)で、咸臨丸の石碑も必見。館内にはさらにヨーロッパ!中世から近代にかけての絵画、彫刻、装飾美術が展示され、落ち着いた雰囲気の中で鑑賞できます。

訪問時はモネ展が開催されており、印象派の華やかなる色彩を間近で堪能(分かりやすいので好き)。デ・ヤングの多文化的な展示を見て、リージョン・オブ・オナーのクラシカルな空間は、同じ都市にある美術館とは思えないほどの対比を感じます。この振れ幅は、2館はしごの最大の魅力かもしれませんね。

施設名:リージョン・オブ・オナー美術館

住所:100 34th Ave, San Francisco, CA 94121

電話番号: 415-750-3600

定休日:月曜日

入館料:20ドル(企画展は別途料金)

URLhttps://www.famsf.org/visit/legion-of-honor

 

④帰り道

リージョン・オブ・オナー美術館からダウンタウン方面へ戻る場合は、ゲーリーBlvdから38番バス(38 Geary)が便利。乗り換えなしでユニオンスクエア周辺まで戻れるので、歩き疲れた1日の帰路にはありがたい。

ミュニ38番バス停。遠くに高層ビルが見える

⑤安心材料:ライドシェアを使う場合の目安

公共交通利用にやっぱり不安がある、時間を節約したい場合は、デ・ヤング美術館からリージョン・オブ・オナーまでUber Lyftを利用するのも現実的な選択肢です。交通状況にもよりますが約20〜25分、20〜30ドルを目安にしてください。「行きはバス、帰りはライドシェア」の組み合わせも使い分けたい。もちろんWaymoでも!

⑥まとめ:美術館をつなぐ「移動」も旅の一部に

午前:デ・ヤング美術館で常設展+企画展(漫画の芸術)を鑑賞
昼頃:美術館カフェでランチ(おすすめ)
午後:ミュニバスを乗り継いでリージョン・オブ・オナー美術館へ移動
夕方:ヨーロッパ美術+特別展を鑑賞(カフェでのティータイムも心地よい)
帰路:事情にあわせてバス、またはUberでダウンタウンへ

同日に訪れれば入館料は1回分で済むため、時間と体力に余裕があればぜひ挑戦したい組み合わせです。

移動は少し手間がかかりますが、その分、観光地にはないサンフランシスコの日常や、人との小さな出会いがあります。実はこの日、移動中のバスで『地球の歩き方』を手にした日本人親子が、同じルートで美術館をはしごしていました。18番バスを降りたすぐそばに咸臨丸の石碑があることを伝えると、お母さんが先を歩いていた息子さんに「お兄ちゃ〜ん」と声をかけました。そこが一瞬、日本の風景になった気がしました。

  • 咸臨丸の石碑。この角度だとゴールデンゲートブリッジも入るよ
  • 電線のわしゃわしゃ。日常生活っぽい(笑)
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