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今回のサンディエゴ滞在中、わずかな空き時間を利用して街を急ぎ足で回ってみました。定番のビーチや動物園はあえてスルー。興味本位で「今のサンディエゴ」を巡ってみることにしました。エコバッグ、虹色の街、そして映画の聖地。数時間の散策で垣間見えたサンディエゴの小さなオムニバスです。
どうしても行きたかったのがトレーダージョーズ。お目当ては、南カリフォルニア限定のご当地エコバッグです。
「たかがエコバッグ」と思うかもしれませんが、これが意外と人気で、タイミングによっては手に入らないこともあります。無事にゲットして落ち着いて店内を見渡すと、さすがクラフトビール王国サンディエゴ。ビールの棚の充実ぶりには、思わず「さすがサンディエゴ」と唸ってしまいました。それだけではなくベイエリアのクラフトビールも並んでいて、置いていただいて感謝感激雨霰と、つい独り言まで出てしまいました。
ビールといえば、アメリカのスーパーではアルコール購入時にID(パスポートなど)の提示を求められることがあります。どんなに見た目が大人でも、IDがないとお酒は販売してもらえません。旅行者はこの点に注意が必要です。
■施設名:トレーダージョーズ・ヒルクレスト(Trader Joe’s Hillcrest)
住所:1090 University Ave, San Diego, CA 92103
電話番号:619-296-3122
営業日:毎日9:00〜21:00
URL:https://locations.traderjoes.com/ca/san-diego/26/
※酒類の取り扱いや商品ラインナップは店舗により異なる場合があります。
そのトレジョがあるエリアが「ヒルクレスト」。歩いてすぐに、ここがただのショッピングエリアではないと気づきました。実はここ、サンディエゴにおけるLGBTQコミュニティの中心地として知られる場所。至るところにレインボーフラッグが掲げられ、自由で開放的な空気が漂っています。歩いているうちにふと感じたのが、「ここ、サンフランシスコのカストロ地区に似ている」ということ。カストロはLGBTQ文化の象徴的な街として知られるエリアです。
ただし決定的に違うのが道路の広さ。カストロのこぢんまりした街並みに比べ、ヒルクレストは片側2車線の広い道路が続きます。その瞬間、「ああ、サンディエゴってやっぱりスケールの大きな街なんだな」と妙なところで実感しました。
ふらりと入った古着屋では、個性的すぎる服ばかりで「これ、いつ着るの?」と思わず苦笑い。近くのハードウェア店も、サンフランシスコの名物店クリフズバラエティストア(Cliff’s Variety)を彷彿とさせるユニークさでした。
トレジョのついでに立ち寄っただけでは、少しもったいない場所。午後に訪れてランチを楽しみ、軽く一杯ひっかけるのにもぴったりのエリアです。
「せっかくならメキシコとの国境を見てみたい!」そう思い立ち、トロリーブルーラインSan Ysidro行きに乗車しました。ところが、Civic Center 駅あたりから、車窓の景色が少しずつ変わってきます。街の雰囲気が、どこか独特の緊張感を帯びてきたように感じました。
後で知ったのですが、ダウンタウン南側の一部エリアではホームレス問題などが指摘されることもあり、街の表情が変わる場所でもあるようです(※地域状況は時期によって変わる可能性があります)。そのとき、ふと頭をよぎったのが移民問題のニュースでした。「これは、今日はここまでにしておこう」怖いもの見たさもありますが、旅では時に勇気ある断念も必要です。トロリーの車窓から、街の“光と影”を垣間見たような気がしました。
ところが、この断念が思わぬラッキーを呼びました。スケジュール的に諦めていた場所へ行く時間ができたのです。それが、映画『トップガン』のロケ地として知られるKansas City Barbeque。主演はTom Cruise。あの映画を見て以来、密かに彼を「トム様」と呼んでいます。国境行きを早々に切り上げたおかげで時間ができ、「もしかしてトム様が危ない場所へ行かないよう守ってくれたのかも?」などと、一人勝手に運命を感じて感動してしまいました。「ベタすぎる」と言われようといいんです。映画の面影だらけの店内で味わうトップガン・ラガーは至福の一杯。サンディエゴらしい、ちょっと悦に入ってしまう寄り道でした。
■施設名:カンザスシティ・バーベキュー
※通称トップガンバー。映画『トップガン』のロケ地として知られるレストラン
住所:600 W Harbor Dr, San Diego, CA 92101
電話番号:619-231-9680
営業日:毎日11:00〜23:00
数時間という限られた空き時間での散策ゆえ、極めてピンポイントな紹介となりましたが、実際に歩いてみるとサンディエゴのさまざまな表情に出会うことができました。虹色の街、トロリーの車窓、そして映画の聖地。短い時間でも、街のコントラストや空気感を肌で感じられたことは、私にとって貴重な経験でした。
旅の面白さは、計画通りにいかない寄り道にあるのかもしれません。この記事が、皆さんのサンディエゴ歩きにおける、ちょっとしたスパイスやヒントになればうれしいです。