
台湾旅行は何泊必要?現地在住日本人ライター厳選の目的別おすすめスポット
都市によって食文化や町の様子が異なる台湾。北部、中部、南部の3エリアで目的別の楽しみ方を伝授します。台湾旅行は何泊くらい必要だろう?と迷っている方は参考にしてみてください。
台湾北部

台湾最大の都市、台北を有する北部は日本との直行便が多く発着する松山空港や桃園空港があり、台湾旅行の玄関口になることが多いです。台北周辺にはノスタルジックな町並みが観光客に人気の九份や夕日が美しい淡水など、台北を起点に観光できる町も多くあります。台北市内だけを弾丸旅行するなら1泊2日でも無理ではありませんが、もう少しゆっくり周辺の町も楽しみたい方は3泊以上がおすすめです。
台湾グルメを食べつくす!
朝食編
台湾では、温かい豆乳や油條(揚げパン)など日本のそれとは少し違った伝統的な朝ごはんがあります。筆者おすすめの名店は善導寺駅近くにある「阜杭豆漿」。地元の人にも好評で、開店前に行列ができていることもある人気店です。しっかり朝ごはんを食べて一日の活力を付けましょう!
ランチ編
日本人にも人気の鼎泰豊(ディンタイフォン)はいかがでしょうか。ひとつひとつ手作業で包まれた小籠包は、箸で皮を破ると肉汁があふれ出ます。もちろん、そのほかのメニューもていねいに調理されているのでどの料理もはずれがありません。永康街近くには鼎泰豊本店(信義店)があります。いつも多くの人で行列ができているので、待ち時間を無くしたい場合は事前予約がおすすめです。
- 鼎泰豊(信義店)
- 住所
- 台北市信義路二段194號
- 営業時間
- 月曜日〜金曜日11:00〜20:30 、土・日・祝祭日10:30〜20:30
- 定休日
- 無休
軽食編
台湾の2大フルーツといえばマンゴーとパイナップル! 永康街では台湾産のマンゴーがたっぷりのったマンゴーかき氷が食べられます。なかでもメインストリートにある「思慕昔」本店はマンゴーかき氷の人気店です。ひときは目を引くマンゴー色の外観が特徴的で、テラスでも食べることができます。永康街の熱気を感じながら冷たいマンゴーかき氷を楽しむことができます。
- 思慕昔本館
- 住所
- 台北市大安區永康街15號
- 営業時間
- 11:00〜21:00
- 定休日
- 無休
夕食編
台湾随一の繁華街、西門町。台北駅から徒歩で行くこともできる便利なエリアです。ここにある阿宗麺線では台湾あんかけそうめんを食べることができます。出汁はカツオでとられているので、日本人の味覚にも合う優しい味です。遅い時間まで営業しているので、お酒を飲んだ後の〆としてもおすすめのお店です。
- 阿宗麺線
- 住所
- 台北市萬華區峨眉街8之1號
- 営業時間
- 月曜日〜木曜日 09:30〜21:30、金曜日〜日曜日 09:30〜22:30
- 定休日
- 無休
夜食編
台北で最大規模をほこる夜市のひとつ、士林観光夜市は地元客だけではなく多くの観光客が訪れる夜市です。食べ物以外にも服や雑貨などが売られていますが、ここの名物といえばB級グルメ。なかでも顔の大きさ程ある唐揚げ、大鶏排(ダージーパイ)は若者を中心に大人気のグルメで、町ではうちわのような大鶏排を片手に夜市を散策する人をよく見かけます。五香粉を使用していて日本のから揚げなどとはまた違った味わいなので、ぜひ食べてみましょう。
台湾ならではの雑貨や土産を発掘!
台湾のシンボル「台北101」のお膝元にある「四四南村」は、古き良き台湾の町並みが残るエリアです。こだわりの商品を集めたお店や、おしゃれなカフェがあるので、ショッピングや町歩きで疲れても休憩できるのが嬉しいポイント!町並みもとても映えるので、お気に入りのポイントを探すのも楽しいです。
グルメの朝食編でも紹介した「永康街」は、グルメだけではなくショッピングも楽しめる通りです。道の両側にはハイセンスなお店が多く、素敵な土産物が見つかります。台湾をモチーフにした雑貨や台湾のお茶、パイナップルケーキのお店など種類に事欠きません。
もともと酒の醸造所だった場所をリノベーションして作られた「華山1914文化創意園区」。現在では若者の流行の発信地となっており、おしゃれなお店やカフェが立ち並びます。週末にはイベントが開かれることもあり、地元客のみならず多くの観光客も訪れるスポットです。
台湾北部でここだけは訪れたい!観光名所5選
台北を訪れたら、台湾のシンボル「台北101」はマストです! 館内では建物をモチーフにした土産物や雑貨を買うことができます。ここでしか買えない商品もあるので、台北101を訪れて展望デッキから台北の景色を見た後は少し長めにショッピングの時間を取りましょう。館内にはフードコートもあるので、お腹が空いても安心です!
中正記念堂は、台北市内でも限られた場所でしか見られない衛兵交代式が見れる場所です。毎時00分に始まる交代式では、ピンと張りつめた空気の中で行われる一糸乱れぬ行進や銃をさばく様子を見ることができます。内部にある巨大な蒋介石の座像や手入れされた庭園など、1時間程度での観光がおすすめです。
士林区にある故宮博物院は世界四大博物館のひとつに数えられ、中華文明のコレクションを中心に約70万点が所蔵されています。敷地内はとても広く全ての展示物をじっくり見たい場合は終日の滞在がおすすめです。すべてを見て回らない場合でも余裕をもって半日程度は時間を割くといいでしょう。
台北の郊外にある「淡水」という町は、夕日が美しい町として有名です。台北の中心部からは約40分で行くことができるので夕日の時間に合わせて日帰り旅行にもぴったりです。淡水駅周辺の淡水老街では近海でとれた新鮮な海鮮を使用したグルメを楽しむことができますよ!
台北からはバスや電車で訪れることができる大人気の「九份」。台北発のオプショナルツアーなども組まれていますが、片道約90分程かかるので忙しい滞在にしたくない場合は、半日以上は時間を割きましょう。町にはたくさんの赤い提灯がつるされており、日没後は提灯の明かりが浮かび上がり町全体が幻想的な雰囲気に包まれます。狭い路地など、多くの人がいるのでスリやひったくりなどには要注意下さい。
台湾中部

近代的な建築物とレトロな建物が混在する台湾中部。台中起点に日月潭や白河などの風光明媚な町や、村全体が壁画アートで埋め尽くされた彩虹眷村など見どころ満載です。台湾中部は1〜2泊。少し時間をかける場合は2〜3泊もいいかも。
新旧が混在する台中グルメ
朝食編
台中駅から徒歩圏内にある「建国市場」は台中最大の市場です。2016年に台中駅周辺の再開発で移転してからは屋内型の市場となり、天候に左右されず訪れることができるスポットとなりました。市場には地元のお客さんが多く、台中の日常風景を垣間見ることができます。市場には朝から多くの飲食店が営業しているので、朝食を食べに来た地元の方に混ざって食事を楽しみましょう。
- 建国市場
- 住所
- 台中市東區泉源里建成路500號
- 営業時間
- 3:00~12:00(店舗によって異なる)
- 定休日
- 月曜日
昼食、軽食編
日本でも一世を風靡したタピオカミルクティー。台中にある「春水堂」はタピオカミルクティー発祥のお店といわれています。店内は飲み物だけではなく食事や軽食なども豊富に提供しているので台中を訪れた際はぜひ訪れてみましょう。
夕食編
台中の夜市のなかでも台中の昔ながらの味を楽しめるのは「中華夜市」。台中の町は立地的に昔から台湾での交通の要所だったため、全土からさまざまな食べ物が揃いました。そんな食べ物の屋台が集まった中華夜市は台中駅からは少し離れたところにありますが、肉羹(肉入りとろみスープ)や米糕(おこわ)など飾り気のない、素朴なローカルグルメを楽しめます。
- 中華夜市
- 住所
- 台中市中區中華路一段
- 営業時間
- 16:00~4:00(店舗によって異なる)
- 定休日
- 無休
台湾中部で外さない観光名所3選
「宮原眼科」は台鐵台中駅から徒歩約4分程の場所にあり、その知名度やアクセスの良さから台中を訪れたら必ず訪れる場所のひとつです。
元は日本統治時代に日本人の宮原氏が眼科として開業した建物で、建物の老朽化などから一時は閉鎖されていましたが、リノベーションを経て現在では若者にも人気のスポットとなりました。館内には台湾スイーツや土産店があります。そのなかでも筆者おすすめは台中名物の人気菓子「太陽餅」。パイ生地で餡を包んだもので、優しい甘さが癖になります。そんな太陽餅は「23号太陽餅店」で購入できます。そのほか「裕珍馨」で販売している「奶油酥餅」もおすすめです。口当たりは軽いですが、中の餡の甘さがとろーり濃厚です。色々なお店があり目移りします。
芸術鑑賞が好きな方は台中国家歌劇院(台中メトロポリタンオペラハウス)もおすすめです。日本人がデザインした建物は曲線を多用した優しい印象ので、劇などを鑑賞しない人も建物内に自由に入ることができます。カフェやショップも充実しているので、市内観光に疲れた時に立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
「日月潭」は高鐵台中駅からバスで約1時間20分の場所にある風光明媚な観光地です。台湾で一番大きい淡水湖を中心に、湖畔をサイクリングしたり遊覧船に乗って湖からの景色を楽しむことができます。湖畔のサイクリングは起伏が激しいため、体力に自信がある人におすすめです。
救国団日月潭青年活動センター前からはロープウェーが運行しており、頂上の九族文化村観山楼からは湖が一望できます。また、駅のほど近くにある九族文化村は台湾の原住民族の方たちによるパフォーマンスが行われており、1日滞在しても楽しめます。
台湾南部

北部や中部とはまた違った魅力のある台湾南部。筆者が感じる一番の魅力は、ゆったりと流れる時間。日々の忙しい日常からしばし離れることができます。レトロな街並みやアート、文化的なスポットが充実している南部旅では、
台南と高雄をサクッと観光するのであれば2泊。少し足を延ばして周辺の町にも行ってみたい場合は3〜4泊くらいがおすすめです。
ここでしか食べられないものに挑戦!
朝食編
高雄でいつも行列が絶えない朝食の人気店といえば「興隆居」。店の一番名物は肉汁たっぷりの湯包。店内では大きな蒸籠で一度に多くの湯包が蒸されていて熱気があふれています。人気メニューがゆえに、店先では「湯包のみ購入の人」と「それ以外も購入の人」で並ぶ列が分かれているので注意してください。
湯包以外にも焼餅や台湾朝食の定番の揚げパン、豆乳もおいしいので訪れた際はぜひ試してみてください。
昼食編、軽食編
台南を訪れた際、マストで食べたいのが「富盛號」の碗粿です。富盛號は創業70年以上の老舗で地元台南の方々の胃袋を満たしてきました。碗粿は伝統的な蒸し料理ですりつぶした米に味付けした具材を混ぜて蒸しあげたものに餡をかけた料理です。見た目はまさにカラメルのかかったプリンのよう、少し硬めですがもちっとした食感を楽しめます。
台南にはほかにも同記安平豆花の豆花や周氏蝦捲のエビ春巻きなど、気軽にサクッと楽しめる軽食も数多くあります。
- 國華街
- 住所
- 台南市中西區國華街三段
夕食編
台南の夜市は曜日ごとに開催場所が異なります。そんななか、ぜひ訪れてほしいのが「花園夜市」です。台南駅からは少し離れますが、その活気たるや台南随一です。多くの飲食店が営業しており、飲食スペースでは座って食べることもできます。複数のお店をまわり、いろんな料理をシェアして食べるのも楽しいですよ。とにかく人が多いのでスリなどの軽犯罪には十分気を付けください。
こだわりの商品を探すなら百貨店やデパート!
日本統治時代に開業したハヤシ百貨店を「林百貨」として2014年6月にリニューアルしました。館内は店舗やレストランが入り、取り扱っている商品は地元企業やブランドとのコラボ商品を多く取り揃えていて台南でしか手に入らない数多くあります。全体的におしゃれな店が多いので、お土産探しには最適です。
館内の内装は可能な限り昔の姿を再現しているので、日本人にとってはどこか懐かしい空間となっています。屋上からは台南の町を見わたすことができます。館内は2時間くらいで見て回れますが、昔の趣が残る内装や細かな装飾をじっくり見たい場合はそれ以上の時間で見積もっておくと安心です。
台南駅から車で10分程行くと「新光三越百貨店」や「藍晒圖文創園区」などのショッピングを楽しめるエリアがあります。新光三越百貨店はその名の通り百貨店で、質の良い商品を購入することができるので、自分用のお土産や、大切な人へのお土産選びにピッタリです。例年11月には大規模なセールを行っているので、その時期に台南を訪れた方はぜひお立ち寄りください。掘り出し物が見つかるかも・・・!?
藍晒圖文創園区は新光三越百貨店の向かいに位置するアートやショッピングが楽しめるエリアです。ここはもともと日本統治時代の建物が並んでいましたが、2015年に現代アートとコラボさせることによって若者も訪れやすい複合施設となりました。休日は家族連れでにぎわい、ワークショップなどのアートなイベントも開催されています。
- 新光三越百貨店
- 住所
- 台南市中西區西門路一段658號
- 営業時間
- 11:00~22:00
- 定休日
- 無休
- 藍晒圖文創園区
- 住所
- 台南市南區西門路一段689巷
- 営業時間
- 水〜金曜日12:00〜21:00、土〜月曜日14:00〜21:00
2007年、高雄近郊にオープンした「統一夢時代」はアジア最大級のショッピングモールです。目印は大きな観覧車で、一日中滞在しても飽きることはありません。客の満足度も高いショッピングモールで休日ともなると家族連れや若者でにぎわいます。ここでは終日時間を取ることをおすすめしますが、市内観光に時間を割きたい場合は、事前にどのエリアをまわるか決めておくとよいでしょう。
歴史を感じる観光名所が盛りだくさん
台南駅から徒歩15分程の場所にある「赤崁樓」は、オランダ統治時代に建てられた建物です。長い年月、歴史に翻弄された建物は地震や人の手による破壊などで元々の姿は残していませんが、基礎の部分はオランダ統治時代のものが残っています。周辺にはほかにも神農街や正興街があり、台湾の歴史をうかがい知ることができます。赤崁樓のみの場合は1時間程度でよいですが、周辺も散策する場合は2~3時間を見積もりましょう。
台鉄高雄駅から龍虎塔が印象的な蓮池潭の最寄り駅「左營」までは電車で約15分。左營からは徒歩またはバスで行くことができます。ここで目を引くのが大きく口を開けた龍と虎。風水の考えにのっとり龍の口から入って虎の口から出るのが作法とされています。蓮池潭には名前の通り蓮が自生しているので、開花時期の夏に訪れた際は蓮の開花時間に合わせてできるだけ朝早くに訪れるのがおすすめです。龍虎塔のみの見学の場合は1~2時間あれば十分ですが、周辺の散策やお茶をする場合は3時間程度は見ておきましょう。夏は特に暑さ対策をしっかりして出かけましょう。
駁二芸術特区は高雄のウォーターフロントに位置し、倉庫の跡地を利用した人気のアートスポットです。週末にもなると多くの若者や観光客でにぎわいます。エリア内は大きく3つに分かれており、昔車両基地として実際に利用されていた公園や、アート作品のオブジェ、飲食店やおしゃれなショップなど見て回るだけでも十分楽しめます。筆者の感覚では2時間程度の滞在ですが、カフェでくつろいだりアート作品をじっくり見たい方は半日ほどいても楽しめるかもしれません。
全土に魅力的なグルメや観光スポットが点在する台湾。日本から近いからこそ弾丸旅行も可能ですが、都合がつくようであれば少し長めの滞在で台湾を楽しんでみてください。
監修:地球の歩き方

筆者
台湾特派員
前田 公子
台湾の高雄在住。台湾人と結婚して20年。台湾の日常生活発信しています。
【記載内容について】
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