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【2025年版】アメリカへの入国がスムーズに!MPCアプリの登録方法や使い方を解説

地球の歩き方編集室

地球の歩き方編集室

更新日
2025年8月6日
公開日
2025年8月6日
©iStock

アメリカ入国時、公式アプリ「MPC(モバイル・パスポート・コントロール)」があれば、スムーズに入国審査を受けることができます。MPCはESTA認証による渡航2回目以降の人を対象にしたサービスで、事前にパスポート情報などの必要事項を入力すれば、入国審査の時間を短縮することができます。この記事では、MPCの登録方法や使い方を詳しく解説します。快適に旅行を楽しむために、事前に必要な情報を確認しましょう。

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MPC(モバイル・パスポート・コントロール)とは

MPCとは、米国税関・国境取締局(CBP)が提供する、スマートフォンで入国手続きができる無料の公式アプリ。MCPが利用できるのは、ESTA認証による渡米が2回目以降の人や米国在住者などで、すでにアメリカの主要国際空港や一部のクルーズ港で導入されています。利用者は、パスポート情報や税関申告の内容を事前に入力・申請すれば、空港到着後の入国審査でMPC専用レーンをとおって、スムーズに入国審査を受けることができます。

ESTA認証とは:日本を含むビザ免除プログラム対象国の渡航者が、90日以内の短期滞在を目的として渡米する際に必要とする事前渡航認証のこと。事前にオンラインで申請し、認証が下りると2年間有効

MPCアプリ
Apple StoreGoogle Playでダウンロード可能
利用料
無料
利用可能な空港の一例
ジョン・F・ケネディ国際空港(JFK)、ロサンゼルス国際空港(LAX)​、サンフランシスコ国際空港(SFO)​、ダニエル・K・イノウエ国際空港(HNL)、​シカゴ・オヘア国際空港(ORD)​、シアトル・タコマ国際空港(SEA)、ハリー・リード国際空港(LAS)など​​
公式ページ
https://www.cbp.gov/travel/us-citizens/mobile-passport-control

MPCの利用対象者

MPCを利用できる人は以下のとおりです。

  • 米国市民
  • 米国永住権保持者
  • カナダ国籍の米国B1/B2ビザ保持者
  • ESTA認証による渡航が2回目以降の人

日本人渡航者で、ESTAを取得して渡米するのが初めての場合は、MPCアプリを利用することができません。ESTAを取得して渡米するのが2回目以降の人が利用対象となる点に注意が必要です。

MPCの登録に必要なもの

MPCで渡航者情報や税関申告を登録する際に必要なものは、以下のふたつです。

  • スマートフォン(iPhoneの場合はiOSバージョンが15.0以降であること)
  • パスポートもしくはパスポート情報がわかるもの

MPCの使い方・登録方法

ここからは、MPCアプリの登録方法を解説します。以下の画像を参考にしながら登録してみてください。

 

1.公式アプリをダウンロード

まずは、MPCのアプリをApple StoreGoogle Playから無料でダウンロードします。

Apple StoreはApple Inc.の商標です
Google PlayはGoogle LLC の商標です

2.アプリを開いて説明事項を確認

アプリを開き、案内画面に従って「次」をタップして進んでいきます。「旅行情報を保存する」という項目はあとからでも設定可能なので、「スキップ」をタップします。

アプリの通知を受け取るかどうかを選択し、最後に「レッツゴー」をタップすると、免責事項(Disclaimer Statement)が英語で表示されます。画面を下までスクロールし、内容を確認のうえ「同意する」をタップ。

 

3.入国方法・入国港を選択

ホーム画面に表示されている「新たな提出」をタップし、入国手続きを進めていきます。

アメリカへの入国方法を「飛行機」、「クルーズ船」のいずれかから選択。飛行機を選択する場合、利用する空港をプルダウンから選び、次へと進みます。ジョン・F・ケネディ国際空港など複数のターミナルがある空港の場合は、あわせて到着予定のターミナルも選択します。

 

4.渡航者のパスポート情報を入力

次に、渡航者のパスポート情報を登録します。「人物を選択する」から「+」マークをタップし、パスポート情報を登録します。スマートフォンのカメラで顔写真のあるページを撮影してパスポートを読み取る場合は「文書をスキャンする」、パスポート情報を手入力する場合は「最初からやり直す」を選びます。手入力の場合は、以下の情報を入力します。

  • ファーストネーム:名をローマ字で入力
  • 苗字:姓をローマ字で入力
  • 性別:プルダウンから選択
  • 生年月日:プルダウンから選択
  • 渡航書類を追加:プルダウンから「マニュアル入力」を選択
  • 種類:プルダウンから「パスポート」を選択
  • 書類番号:パスポート番号9桁を入力
  • 発行国:「日本(JPN)」を選択
  • 有効期限:パスポートの有効期限を入力

すべて入力を終えたら「保存」をタップ。PINコードの設定画面が表示されるので、任意の4桁の番号を入力します。その後、Face IDでアプリにログインするための設定画面が表示されますが、必要なければ「スキップ」をタップ。

 

5.渡航目的を登録

同行者がいる場合、「+人物を選択する」をタップすると同行者のパスポート情報を登録できます。同行者がいない場合は「進む」をタップします。

セキュリティに関する文書が表示されるので、画面を下までスクロールし、内容を確認のうえ「同意する」をタップ。次に、渡航目的についてプルダウンから「ビジネス」や「娯楽」など自身の渡航目的に応じて選択し、次へ進みます。

 

6.税関申告書を入力

続いて、税関申告書を入力していきます。各質問に回答していき「次」をタップして進むと、入力内容の確認画面が表示されます。内容に相違があれば修正し、問題なければ画面下のチェックボックスにチェックを入れ、「CBPフォームを保存」をタップ。

これで渡米前に行う申請は完了です。

現地の空港到着後の流れ

ここからは、現地の空港に到着し、入国審査を受けるまでに行う手続きについて解説します。

 

現地空港到着後、アプリを開くと「○○空港に到着しましたか?」という画面が表示されます。「はい、今すぐ提出します」をタップすると、渡航者の顔写真撮影へと進みます。帽子やサングラスを取る、明るい場所で撮影するなど、記載されている注意事項をよく読み、「カメラを開く」をタップし、渡航者の顔写真の撮影を行います。同行者がいる場合は、画面に名前が表示された人から続けて撮影していきます。

顔写真の登録が完了すると「MPC領収書」が表示されます。入国審査場のMPC専用レーンに並び、審査官にパスポートとMPC領収書の画面を提示すれば入国審査は完了です。

よくある質問

Q
MPCは日本人でも利用できますか?
A
はい、ESTA認証による渡米が2回目以降の人はMPCアプリを利用することができます。
Q
MPCはどの空港で使えますか?
A
2025年8月現在、アメリカの35の国際空港、14の事前審査場、4の入国港を含む計53地点で利用可能。日本からの渡航者が多いジョン・F・ケネディ国際空港やロサンゼルス国際空港、ダニエル・K・イノウエ国際空港、ハリー・リード国際空港などが含まれます。詳しくは、公式ページよりご確認ください。
Q
家族やグループでも同時に申請できますか?
A
最大12人までの家族・グループ登録が可能です。
Q
紙の税関申告書は不要ですか?
A
MPC利用者はアプリ上で税関申告書を入力するため、紙の税関申告書の提出は不要です。

まとめ

MPCは、事前の登録でアメリカ入国時の手続きがスムーズになる便利なサービスです。登録は任意ですが、入国審査や税関手続きの時間を短縮できるので、渡米の際はぜひ活用してみてください。

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