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白亜の名門ラッフルズ ホテル・シンガポールと煌びやかな街の魅力に触れる 3泊4日【母娘旅編】

小笠原リサ

小笠原リサ

更新日
2025年10月9日
公開日
2025年10月9日
©小笠原リサ

実はこの秋、母と一緒に久しぶりの「母娘旅」に出かけました。行き先は……歴史と現代、東西の文化が交差する「シンガポール」。異国情緒あふれる街でのふたり旅は、女同士だからこそ楽しめる記憶に残る旅に。
そこで今回は「リサのハワイの歩き方」から少し離れて、昨年反響をいただいたアジア旅「タイ・バンコク編」に続き、「母と私のふたり旅」の経験をもとにつづる「シンガポール特別編」をお届けします!

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リサのアジア女子旅シリーズ「3泊4日モデルプラン シンガポール 母娘旅編」

この旅を決める際、大切にしたのは、「母にいかに安心して旅を楽しんでもらえるか」という視点。条件は以下の3つでした。

・フライト時間と時差の負担が少ないこと(直行便で約6時間、時差1時間)
・安全性が高いこと(母娘で安心して街を歩ける)
・母が旅に求めるものがあること(非日常を味わえる「ホテルステイ」が楽しめる)

これらを満たす場所として、候補にあがった旅先のひとつが「シンガポール」。そして最大の決め手は、母が長年憧れてきた「ラッフルズ ホテル・シンガポール」に滞在できることでした。

 

ラッフルズ ホテル・シンガポール

詳細をみる
住所
1 Beach Road. Singapore
電話番号
6337 1886
URL
https://www.raffles.com/ja/singapore/

母も私も、非日常にたっぷりと浸れるホテルステイが大好き。1887年創業のラッフルズ ホテル・シンガポールは、サマセット・モームが「東洋の楽園」と称し、エリザベス・テイラーやチャーリー・チャップリンをはじめ世界の著名人に愛されてきたアジアの名門。近年の改装で最新の快適さを備えつつも、白亜の外観やアーチ回廊、伝統のバトラーサービスには往年の気品が息づいています。

「あの場所に身を置きたい」それ自体が、旅の目的になるホテル。そんな旅に惹かれる私たちは、旅の目的地をシンガポールに設定しました。
──そうして始まった母娘旅。今回は皆さまを、「ご褒美時間」をたっぷり詰め込んだモデルプランへご案内します。

1日目 白亜のホテルで幕開け、伝統のアフタヌーンティー

熱帯の湿った風に包まれながら市内へ向かうと、緑に映える白亜の建物「ラッフルズ ホテル・シンガポール」がその姿を現します。旅の幕開けにふさわしい、胸が高鳴るチェックイン。2019年に改装を経て甦った館内は、歴史的な意匠とモダンな設備が見事に調和していて非の打ちどころのない美しさ。重厚な回廊を歩くたび、130年以上続く物語の一部に自分も加わっていくような感覚に。

この日のハイライトは、ホテルの象徴「ザ・グランド・ロビー」のアフタヌーンティー。いちばん遅いお時間で予約してディナーも兼ねていただきます。3段トレーに並ぶサンドイッチやスコーン、彩り豊かなプティフールは、まるで小さな芸術品。紅茶の香りに包まれながらの、母との何気ないおしゃべりが旅の疲れを癒してくれます。

■ザ・グランド・ロビー
URL:https://www.raffles.com/singapore/dining/the-grand-lobby/

2日目 ホテル滞在の愉しみと街歩きの魅力

朝は、「ティフィンルーム」の朝食ビュッフェから。レストランに一歩踏み入れると、色とりどりのお野菜やフルーツがずらり。さらに、メインメニューはテーブルオーダー制。洋食、中華粥、ラクサ、カヤトーストまで揃い、まさに多文化都市らしいラインナップです。

滋味深い中華粥は体にも優しく、カヤジャムを塗ったトーストを卵にディップするカヤトーストは旅の好奇心を満たしてくれますよ。晴れた日は光のさす美しいテラス席もおすすめ。のんびりと始まるシンガポールの1日です。

■ティフィンルーム
URL:https://tiffinroom.com.sg/

 

午前は、アートを楽しみに「ナショナルギャラリー・シンガポール」へ。旧最高裁判所と市庁舎をリノベーションした建物は、その存在自体が文化財。アジア近代美術の数々を鑑賞すれば、心はすっかり別世界へ。

■ナショナルギャラリー・シンガポール
住所:1 St Andrew’s Rd. Singapore
URL:https://www.nationalgallery.sg/

 

遅めのランチは館内レストラン「ナショナルキッチン by ヴァイオレット・オン」を予約。美しい内装、上品なプレゼンテーションでいただく、名物「チキンライス」は期待を超えるおいしさです。

■ナショナルキッチン by ヴァイオレット・オン
URL:https://violetoon.com/

 

ホテルへ戻ってのリラックスタイムは、ホテルを代表するカクテル「シンガポール・スリング」を。実はこちらウェルカムドリンクなのですが、いただくタイミングが選べるので、ティータイムがわりにも。モクテルにもできますよ。

その後も、お部屋に届けられたニョニャ菓子や、バトラーの方が運んできてくださるコーヒー。ラッフルズに身を置くことでしか味わえない、一つひとつの演出を心ゆくまで味わって。「まるでお姫様みたいね」と母娘で微笑む時間に。

3日目 緑と夜景、街とホテルの対比を楽しむ

この日は、朝食をしっかりいただいたら、午前中は世界遺産「シンガポール植物園」へ向かいます。緑豊かな園内を歩きながら昔話に花を咲かせると、より一層思い出深い風景に。

■シンガポール植物園
住所: 1 Cluny Rd. Singapore
URL:https://www.nparks.gov.sg/sbg

──誰と行くかで、見える景色もまた違う。それが、旅の魅力だと改めて感じたりも。

 

夜は、シンガポール名物「チリクラブ」を楽しみに、「パームビーチシーフード」へ。チリクラブの名店は多数ありますが、「マーライオン」が見えるロケーションを重視して、川沿いのレストランをチョイス。お席はリクエストベースですが、ライトアップされた夜景を背に特別な時間が過ごせますよ。ただ、お食事が運ばれてきた瞬間、カニを剥くのに必死になってしまうかも(笑)。ロマンチックな景色を背に、それもまた思い出です。

■パームビーチシーフード
住所:#01-09, One Fullerton, 1 Fullerton Rd. Singapore
URL:https://www.palmbeachseafood.com/

 

さて、食後は、旅のお約束「世界のスタバ巡り」へ。マーライオンを着たバリスタベアのキーチェーンに、エコバッグ…大人も心くすぐられる限定アイテムが。子どもに戻った気持ちで、あれこれ吟味。記念になるお土産がたくさんあって迷ってしまうほど。

■スターバックス シンガポール
URL:https://www.starbucks.com.sg/

 

こうして夜の街を楽しんだ後は……煌びやかに輝く街を抜けて、再びホテルへ。凛とした気品ある夜が迎えてくれます。街の華やかさと、ラッフルズの静けさ。「この絶妙なバランスが、最高の非日常を作っている」そう感じる夜です。

4日目 街の喧騒から、最後の晩餐へ

最終日は、オーチャードロードでのショッピングへ。高島屋地下の「バティール」で王室御用達のデーツを。そして、やっぱり外せない「TWG」「バシャコーヒー」も巡ります。TWGのティーサロンに行くと、紅茶に合わせてスイーツが定番ですが実は「クラブサンド」も美味。これ、ひそかなおすすめです。

■バティール シンガポール
住所:Takashimaya Departmental Store, B2, 204-5-2 Ngee Ann City, Singapore
URL:https://bateel.com/en

■TWG ティー (高島屋ティーサロン)
住所:Takashimaya Singapore, 391 Orchard Rd. Level 2, 238873, Singapore
URL:https://twgtea.com/

■バシャコーヒー(高島屋コーヒーバー&ブティック)住所:Takashimaya Department Store, 391A Orchard Rd. 地下1階, Singapore
URL:https://bachacoffee.com/jp/ja/locations

 

そして、締めくくりは、再び最愛の「ティフィンルーム」へ。ディナーは「北インド料理」がいただけるんです。芳醇なスパイスが複雑に重なり合うカレーは、どれも記憶に残るお味。旅の終わりを感じながら、毎日通った大好きな場所で、大切な時間を。

 

ホテルをチェックアウトしたら深夜便に向け、空港直結の複合施設「ジュエル」へ向かいます。先にチェックインを済ませて、最後のお買い物を楽しめるのが嬉しいところ。世界最大級の室内滝“レイン・ボルテックス”を眺めながら、「やっぱり来てよかったね」と言葉を交わし、旅の締めくくりに。

 

ジュエル・チャンギ・エアポート

詳細をみる
住所
78 Airport Boulevard, Singapore
電話番号
6956-9898
URL
https://www.jewelchangiairport.com/

終わりに

母と娘の3泊4日シンガポール旅、いかがでしたでしょうか? クラシカルな建築、世界に知られるホスピタリティ、数々のゲストを魅了した歴史。この旅の目的とした「ラッフルズ ホテル・シンガポール」での時間は、胸に残る数々のシーンと共に、私と母のふたり旅に、彩りを添えてくれました。

「また必ず、一緒に訪れようね。」
──そう思える場所があり、そう思える人がいる。

そんな「喜びにあふれた旅」をこれからも重ねていきたい。そう感じた滞在でした。またアジアをふらりと訪れることがあれば、きっとご紹介しますね。
それまで、皆さまも素敵な旅を。

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