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ドイツの基本情報と観光ガイド・有名観光スポット
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ドイツの首都であるベルリン。この記事ではベルリンの基本情報から市内の交通手段、主要観光スポットまで、ベルリンについて詳しく解説します。本記事をベルリン旅行の参考にして、充実した時間を過ごしてください。
ベルリンはドイツの北東部に位置する、ドイツの首都。ポーランドとの国境から70kmほど西にあり、平坦な地形が広がるブランデンブルク州に囲まれています。市内にはシュプレー川が流れ、公園も点在していて自然豊か。また、ベルリンは観光の拠点としても便利で、ドイツ国内の町や近隣のヨーロッパ諸国にアクセスすることができます。
1871年、プロイセンによる「ドイツ帝国」の首都となり、ヴァイマール共和国時代には「黄金の1920年代」の舞台として、ベルリンは栄光の絶頂期を迎えました。当時はパリに並ぶ芸術の都でしたが、一党独裁制の確立とともにその繁栄はかげりを見せ始め、戦後、町は東西に分割。1989年にベルリンの壁崩壊が起き、東西ドイツは再統一を果たし、時を経てベルリンは輝きを取り戻しました。
ベルリンの面積は東京23区の約1.4倍ですが、人口は東京の3分の1程度であり、首都の喧騒を感じさせない空間が広がっています。また、歴史的建造物やベルリンの壁をはじめとする遺構、美術館や劇場などでの芸術鑑賞、サッカー観戦など、さまざまな時代の面影や文化が混在する町です。それだけではなく、自然も豊かで、美しい公園や湖などの癒やしスポットも豊富。ドイツ料理を楽しめるレストランやカフェも多く、グルメ巡りも満喫できます。
ドイツの治安は、ヨーロッパのなかでも比較的よいほうです。ただし、ベルリンは大都市であるため、空港や駅周辺、観光地など人出がある場所では置き引きやスリの被害に遭わないよう注意が必要。貴重品が入っている荷物を気にかけることはもちろん、荷物を置いたまま席を離れたり買い物に夢中になって隙を狙われたりしないように意識して行動しましょう。
日本とベルリンの標準時の時差は8時間で、ベルリンが日本よりも8時間遅れています。ドイツ国内での時差は存在しないため、国内の移動時に時差を気にする必要はありません。なお、ドイツではサマータイムを実施しており、実施期間は毎年3月最終日曜日の午前2時~10月最終日曜日の午前3時まで、実施中は日本との時差が7時間になります。
ベルリンは温帯気候で、四季がはっきりしています。冬の平均気温は0度前後と冷え込みが厳しくなりますが、夏の平均気温は20~25度で湿度も低いため日本の夏より快適です。春や秋は気温や天気の変化が激しいのが特徴。朝晩は冷え込むため、レイヤードスタイルの服装がおすすめ。また、突然雨が降ることがあるため、折りたたみ傘やレインジャケットなどを持ち歩くと安心です。
ベルリン近郊には、ベルリン・ブランデンブルク空港がありますが、2025年6月現在、日本からベルリン・ブランデンブルク空港への直行便はありません。ベルリンには、ドイツ国内各都市やヨーロッパ各地から乗り継いでアクセスすることができます。
日本からベルリンの所要時間は、フランクフルト直行便を利用してベルリン便へ乗り継ぐ場合、行きは16 時間30分~18時間で、帰りは約16時間。ヨーロッパ経由ではトランジットを含めて16~20時間です。ベルリン・ブランデンブルク空港からベルリン市内中心部までは、電車や路線バス、タクシーでアクセスできます。
ベルリン市内の移動手段は、おもにSバーン(近郊電車)、Uバーン(地下鉄)、バス、トラムがあります。
Sバーン(近郊電車)はベルリン近郊の町と市内を結び、Uバーン(地下鉄)は市内中心部を走行しています。運行時間の目安は4:30~翌0:30で、週末は深夜も運行していますが平日よりも本数が減るので注意が必要。ホームの案内は路線番号と終点駅のみ表示されているので、乗車の際は目的地まで向かう電車の路線番号と終点の駅名を覚えておきましょう。
ベルリン市内には多くの路線バスが走行しています。路線数が多いぶん複雑なため、事前に路線図などでしっかりと確認しておきましょう。100番、200番、300番のバスはベルリン市内の見どころをほとんどカバーしており、観光の際に便利。停留所には、黄色地に緑で「Ⓗ」と書かれた看板が立っています。
バスに乗る際は、前方のドアから乗車し、運転手にチケットを提示。バス停に券売機がない場合は、運転手から直接購入することも可能です。ただし、運転手から買えるのは1回乗車券など限られたチケットのみで、支払いに現金は使えません。支払いに使えるのは、クレジットカードやApple Payなどの決済サービスです。目的の停留所が近づいたらボタンを押し、中央または後方のドアから降車します。
Apple PayはApple Inc.の商標です
旧東ベルリン側を中心に、トラムが走行しています。チケットは、停留所の券売機もしくは車内に設置されている券売機から購入します。バスと同様に、「Ⓗ」のマークがトラムの停留所です。
ベルリンの象徴ともいえるブランデンブルク門は、1788~1791年にプロイセン王国の凱旋門として建てられました。アテネ神殿の門を手本にして建てられ、ドイツ古典主義建築の傑作といわれています。かつてはこの門の近くにベルリンの壁が建ち、通り抜けができなかったことから東西分断の象徴のひとつでしたが、現在では統一と平和のシンボルとなっています。ライトアップされた夜の姿も必見!
イーストサイドギャラリーは、ベルリンの壁崩壊の後、壁の一部がアートとしてよみがえった場所。約1.3kmにわたるこの屋外ギャラリーは、世界各地のアーティストによって描かれた壁画が特徴で、自由や平和のメッセージが込められています。なかでも、有名な「兄弟のキス」の絵の前は人気の撮影スポットとなっています。
ベルリンのランドマーク的存在であるテレビ塔は、1969年の東ドイツ時代に建てられたタワー。高さ368mで、展望デッキからはベルリンの町並みを一望できます。夜は町の明かりが輝き、ロマンチックな夜景を楽しむことができます。展望デッキの上には360度回転するレストランもあり、食事をしながらパノラマビューを堪能できるのも魅力。
ドイツの首都・ベルリンの基本情報から人気観光スポットまで、ベルリンの特徴や魅力をご紹介しました。この記事を参考に、ぜひベルリン旅行を計画してみてはいかがでしょうか?